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素数の基本性質とその証明について
- 「数を考える(岩波ジュニア)」という本を読んでいる中で、素数の基本性質について疑問が生じました。
- 具体的には、「pを素数とするとき、整数a、bについて、abがpで割り切れれば、aまたはbがpで割り切れる」という命題の証明について理解できません。
- わかりやすく説明できる方、お教えいただけないでしょうか。
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なにが分からないのか分からないのですが、途中の仮定ですかね。 >bがpで割り切れない ケース1:bがpで割り切れる場合 ケース2:bがpで割り切れない場合 この2ケースのどちらか一方は正しいです。ケース1なら証明終わり。 続いてケース2の証明に移るということで、bがpで割り切れない場合を考えるわけです。 >なおaは正としてよい 正の数aがpで割り切れれば、 a=p * N ⇒ -a=p*(-N) なので、それに-1を掛けた数負の数-aもpで割り切れます。
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- 178-tall
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>d1f1、d1, f1 はd×1、f×1という意味でしょうか。 ANo.6 で訂正したように、d1, f1 は p = d1*f1 1 < d1, f1 <p を満たす 2 数。 p が素数ならそのような {d1, f1} は存在し得ない…という筋書きです。
- 178-tall
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< No.5 錯誤の訂正。 0≦ d, f <p ゆえ、そのような d, f があれば、 p = d1f1 1 < d1, f1 <p なる d1, f1 が存在することになる。
- 178-tall
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< ANo.4 への蛇足。 >(B) → 1≦ df < p^2 かつ 積が p で整除可な d, f はあり得ない。 0≦ d, f <p ゆえ、そのような d, f があれば、 p = d1f1 1≦ d1, f1 <p なる d1, f1 が存在することになる。(つまり、p は「半素数」) これは、p が素数であるということに矛盾。(つまり、あり得ない)
補足
ありがとうございます。 d1f1、d1, f1 はd×1、f×1という意味でしょうか。 ちょっと気になります。 宜しくお願いします。
- 178-tall
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>abが素数pで割り切れる (1)と仮定する ↓ a か b の「少なくとも一方」が p で割り切れる … はずだからです。 a (b) を p で割ったとき、商が c (e)、余りが d (f) だとすれば、 ab = (cp+d)(ep+f) = (cep+cf+de)*p + df (ただし 0≦ d, f <p) と書けそうな気配。 その左辺が素数 p で整除可なら、右辺の df は (A) 零か、(B) (非零) 正値かつ p で整除可、のはず。 (A) → a,b の「少なくとも一方」が p で整除可、ということ。 (B) → 1≦ df < p^2 かつ 積が p で整除可な d, f はあり得ない。 ↓ a か b の「少なくとも一方」が p で割り切れる。
お礼
>(B) 1≦ df < p^2 かつ 積が p で整除可な d, f はあり得ない。< ここのところを、ずっうと考えておりました。 たしかに、1≦ df ≦ p^2-1において、 dfはpで割り切れません。 1≦ df ≦ p-1 df=pのとき、 pは素数だからdf=1×p=p×1となり、 いずれか一方はpとなり、d<p、f<pに反する。 したがってdfはpでない。 p+1≦ df ≦ p+(p-1) 2p+1≦ df ≦ 2p+(p-1) 途中略 (p-3)p+1≦df≦(p-3)p+(p-1) df=(p-1)^2=p^2-2p+1 やっぱりpで割り切れない。 df=n×p(※nは2以上の整数)について。 nが素数のとき、 nが合成数のとき、つまり、2つ以上の素数の積のとき、 df=n×pはいずれか一方はp以上になるので d<p、f<pに反する。 よって、df=n×p(※nは2以上の整数)とはならない。 dfはpの倍数にはならない。 以上からdfはpで割り切れない。 ※質問はどうやって証明するかではなかったのですが。
abが素数pで割り切れる場合に、 「aか、bか、少なくともどちらかがpで割り切れる」―(1) ことを示したいわけですが、よく使われるのは、 「aもbも、pで割り切れないと仮定する」―(2) というアプローチです。(1)以外が成立すると仮定して矛盾を示し、(1)が成立することを示す手法ですね。この(2)は、 「aがpで割り切れないと仮定する」―(3) かつ 「bがpで割り切れないと仮定する」―(4) という、「かつ」で結ばれる二つの条件(仮定)を、一つの文で表したものになっています。「かつ」ですから、(3)と(4)は共に成立しなければ、(2)を満たしません。ですから、どちらか一方の不成立を言えばいいわけです。 そこで、まず(4)が成り立っているという前提(この前提に関しては、矛盾が起こるかどうか考えない)で、(3)が成り立つときの矛盾を証明してみる必要があります。それができたとして、今度は(3)が成り立っているという前提で、(4)が成り立つときの矛盾も証明する必要があるかどうか。 ここで、abが何かと考えると、掛け算ですから順序を入れ替えて、baでも同じことです。ということは、二つの数について言うために、aとbという二つの文字変数を使ってはいるものの、aとbは特に区別する必要はないということです。 つまり、「bがpで割り切れないときのa(の条件)」は「aがpで割り切れないときのb(の条件)」と、何ら区別する必要がありません。 ですので、(4)は成り立っているという前提で、(3)が成立するときの矛盾だけを考えればいいことになります。 P.S. ついでですので、やっておくことにします。bはpで割り切れないとします。 aがpで割り切れないということは、a=pm+n(m, nはある整数、nはあまりで0ではない)と書けます。すると、 ab=(pm+n)b=pmb+nb ―(5) ということになります。問題の条件より、abは素数pで割り切れるのですから、(5)の右辺をpで割っても、割り切れるはずです。 (pmb+nb)/p=pmb/p+nb/p=mb+nb/p ―(6) 最右辺第1項のmbはpで割った結果であり、整数であることは明らかです。pで割りきれています。 問題は第2項のnb/pです。これも割り切れていないと、mb+nb/p、ひいては、abがpで割り切れないことになります。しかし、bはpで割り切れないのですから、nがpで割り切れる必要があります。ところが、nはbをpで割ったあまりなのでした。ということは、n(の絶対値)はpよりも小さいということです。nがpで割り切れるわけがないですね。 ということは、(6)はあまりが出ます。ならば(5)、つまりabはpで割るとあまりが出ることになります。これは、abがpで割り切れるという問題文の条件に反します。矛盾ですね。 この矛盾は、(bがpで割り切れないという前提において)aがpで割り切れないと仮定したことにより、起こっています。ですので、仮定は誤りであり、aはpで割り切れるわけです。 (4)の成立を認めても、(3)が成立してしまうと矛盾になるわけで、(3)は成立するとせねばならないわけです。少し考えると、前述したように、(3)の成立を認めると、(4)が不成立になることは、全く同じようにして示せます(上記証明で、aとbの文字を入れ替えるだけ)。 これを、上記のようにab=baを利用して端折ってしまわずにやろうとすると、最も少ない前提条件で証明するという緻密なものにはなりますが、、手間としては多少大変です。 例えば、上記でa=pm+nとしたのをbについても同様に、b=pi+jと置いて、 ab=(pm+n)(pi+j)=p^2+(ni+mj)p+nj として、これがpで割り切れるとしたらどうなるかを調べることになります。最右辺で、pが掛けてある第1項、第2項はpで割り切れることは明らかです。 ですので、njがpで割り切れるとしたら矛盾が起こることを示せばいいのですが、素数pより(絶対値が)小さい整数二つの積が、pで割り切れないことを示す必要があります。 これも証明できはしますが、ab=baという対称性を使って手間を省いた場合より、ちょっと大変になります。
お礼
しばらく考えておりました。時間が迫ってきましたので感想だけですが、ちょっと書いてみます。 >abが何かと考えると、掛け算ですから順序を入れ替えて、baでも同じことです。ということは、二つの数について言うために、aとbという二つの文字変数を使ってはいるものの、aとbは特に区別する必要はないということです。< 一般性は損なわれない。そうすると「ab=baを利用して端折って」やったほうが、計算が楽になります。 しかし、njがpで割り切れないことを示すほうを考えていました。 ここでは省きますが、たしかに割り切れません。 質問はこの問題の解法ではなかったのですが、いろいろ解いてありましたので、勉強になりました。
- f272
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(A)bがpで割り切れる (B)bがpで割り切れない (C)aがpで割り切れる として(A)か(B)のどちらかです。 もし(A)であれば「aまたはbがpで割り切れる」と言えます(bがpで割り切れるから)。 もし(B)であれば(C)が導けるのですからやはり「aまたはbがpで割り切れる」と言えます(aがpで割り切れるから)。
お礼
ありがとうございます。いつも明快な回答に感謝です。
お礼
ありがとうございます。途中の仮定です。 単に対偶を証明すればよいとも思ったのですが、実際それでもできますし、 内容も同じ様になると思うのですが、わざわざ背理法をつかってありましたので、戸惑ったのです。 よく考えてみればわかることなのですが。