カロリーゼロの発泡酒というのはあり得ません。
なぜならアルコール自身にカロリーがあるからです。アルコール度数0%つまりお酒でないのならカロリーゼロになり得ますが、それでは酔えません。
アルコールのカロリーは1gで7kcalと少し高めです。人間の身体にはアルコールによる余剰カロリーを蓄積するメカニズムはないので、アルコールのことをエンプティカロリーと称する人もいます。
しかし発泡酒とともに他の物も食べて、そちらの方にもカロリーがあれば合計カロリーが問題になります。その合計カロリーが余剰になれば確実に太りますよ。
また糖質の方ですが、こちらも一食あたりの合計糖質量が問題です。発泡酒の糖質量だけ気にしても全然意味がありません。甘い物がお好きとのことですが、そういう人は甘い物の方で糖質量オーバーになってしまうでしょうね。大体一食あたり30~40gを超える糖質量を摂取すると糖質量オーバーになると考えられます。ご飯でいえばお茶碗半分以下に抑える必要がありますね。
よくアメリカ人で、ハンバーガー屋でダイエットコークを注文しておきながら山のようにフライドポテトを頬ばる笑える風景がありますが、それと大して違いがないです。
運動せずに糖質の多い食事を続けている人は糖尿病になる傾向が高いです。糖質の多い食事を摂ると食後血糖値が急上昇してインスリンというホルモンが大量分泌されます。そういった生活を長年続けているうちにインスリンを分泌する器官であるランゲルハンス島が疲弊してしまったり、インスリンをいくら分泌しても糖質の高い物を食べ続けて血糖値が下がらないまま過ごすことでインスリンの効き目が悪くなると糖尿病になると考えられています。
カロリーオーバーの食事を続けて内臓脂肪をたっぷり溜め込むと、やはりインスリンの効き目が落ちてきて、こちらも糖尿病になります。
運動をすると、筋肉の収縮のたびに血液中の糖(グルコース)を筋肉細胞が摂り込んでいきますから、血糖値がどんどん下がっていきます。戦争直後の日本人は米ばかり食べていて糖質過多の食生活を続けていましたが、それでも糖尿病患者は少なかったのです。理由は、今と比較して比べ物にならないほど身体を動かしていたからだと考えられます。
食事全体でカロリーコントロール、糖質コントロールをしようという意識があって、そのための一手段として発泡酒を楽しむということなら正しいですが、他の食事は全く気にせず甘いものをガンガン食べているのに、発泡酒ばかりカロリーと糖質を気にしても全く無意味です。
お礼
返信、ありがとうございます。やはりそうなのですね。 ありえないのですね。 聞いて良かったです。 アルコール自体にカロリーがあるなんて知りませんでした。 知り合いにも糖尿病の方がいますので、0カロリーならいいのでは?と思ったのですがこれは、ビックリでした。 丁寧にお答えいただきありがとうございました。