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カラーと地デジの違いについて
- カラーテレビとデジタルハイビジョンテレビ(地デジ)の違いについて疑問があります。
- カラーテレビは白黒よりも高価だったため、互換性を重視して白黒放送を打ち切らずにカラー放送が開始されました。
- 一方、デジタルハイビジョンテレビは出始めから比較的安価であり、その違いについて知りたいです。
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確かに出始めのころは白黒テレビもカラーテレビも極めて高価でした。NHK年鑑(1954年版)によりますと、テレビの本放送が始まる直前の1952年12月現在、17インチで17万5000円から高いものは22万5000円もしました。(通産省電気通信機械課発表)またカラーテレビは、同年鑑(1962年版)によれば、カラーの本放送開始翌年の1961年3月現在、17インチで平均35万7500円、21インチで45万5300円でした。 初期のテレビが高額だったのにはいくつも理由がありますが、大量生産品ではなかったことが大きな理由です。昭和27年度のテレビ受信機の生産台数はセット、シャーシ-、キットを合計しても3300程度で、輸入品も同程度の数しかありませんでした。この生産体制が整っていなかったのには、特許も関わっていました。テレビジョンの基本的な特許はRCAなど海外の企業等に押えられていて、使用料を支払ってこの特許の使用許諾を得る必要があったからです。このような面倒な手続きを(単独あるいは共同で)済ませるのに多少時間がかかりました。 また初期のテレビ受信機の構造は現在のテレビとはまったく違い、例えば白黒テレビでは20数本の真空管と大きなブラウン管を使用し、金属シャーシの裏側には、ラグ板などを使ってコンデンサーや抵抗器などの部品が所狭しとハンダ付けされていました。このため、ある程度の知識と技術があればアマチュアでも自作できた(そのためのキットが多数販売されていました)反面、工場で生産する場合でも部品を一つ一つ工員が手作業でハンダ付けする必要があり、製造には多数の労働力と手間がかかりました。 地上デジタル放送用のテレビはこれとまったく異なり、真空管ではなく半導体、それも昔であれば多数の個別の部品で組んでいた回路を高度に集積化されたLSIなどを使って基盤化したものを使っています。金属のシャーシもラグ板も見当たらず、製造も大幅に機械化・自動化されました。このため地上デジタル放送への切り替えなど大量の需要が見込めれば、各メーカーは大量に生産しますので価格も低下します。2003年の地デジ開始直前に地デジ対応テレビが発売開始された時点で、実勢価格はすでに1インチ1万円の割合より安くなっていました。 これは初期の白黒テレビやカラーテレビより比率が低く、この4、50年の経済成長・所得水準の上昇を考えれば極めて安く発売されたことになります。その後価格はさらに低下し、もっとも安いものは1インチ1000円を切る低価格でも売られました。 白黒テレビやカラーテレビの本放送が始まったのと、地上デジタル放送の開始との最大の違いは、地デジは国策として将来アナログ放送に完全にとってかわるものであることが、最初から明らかであったことです。このため大量の買い替え需要が発生するであろうことが予測可能だったので、各メーカーは安心して増産することができて価格がさらに低下し、さらなる需要を生むという「好循環」になりました。(もちろんその後の反動もあります)
その他の回答 (3)
「高度経済成長期の世相」と「比較的近年」とでは「経済情勢も貨幣の価値も違っている」かと。 「カラーテレビの頃」は「人口の増加に対して充分過ぎる程に景気も良くて雇用や消費の増加」もありました。 しかし、「カラーテレビは今の貨幣価値からすれば『地上デジタルテレビよりも高額だった』」という点で「今は通貨である円の貨幣価値が下がっている」のと、「バブル崩壊後の不景気」で「雇用も消費も落ち込んでいる」のと「増税した事で更に消費を控える動きも作ってしまった」のとで、正直「比較するのもどうかと思う」くらいですが・・・。 「老後に支給する為に徴収された年金」を「建設業界や一部の者しか潤わないのに『年金センター等の施設建設に無駄使い』したり、『年金記録の杜撰な管理問題』を起こし」たり・・・。 やや「脱線」しましたが、「カラーテレビは『単純に映像が白黒にしか撮影出来ないし映し出せないのが私達が目で捉える色をほぼそのまま、のものに変わりましたよ』という純粋に技術的進歩・技術的な変遷だった」のに対して、「地上デジタルは『単なる技術的進歩だけではなく政治的・社会的な意図思惑を伴ったものだった』」かと。
お礼
回答ありがとうございました。 「裏事情」は初耳でした。
- GC508S
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昔のテレビは解像度が悪くて、良くても350ドット位だったと思いますが、 フル・ハイビジョンでは1920x1080ドットありますが、私が持っている 4Kテレビは3840x2160ドットあって、今のフル・ハイビジョンに中間の ドットをクリエイトして3180x2160ドットで映っています。
お礼
回答ありがとうございました。 作る側からすれば、解像度を上げるのはたいへんですね…
- qwe2010
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昔は、真空管と、ブラウン管、チャンネル機械式、手作りです。 白黒テレビ6万円くらい。 カラーテレビ25万円以上。 重たい。 初期のカラーテレビの試作品三菱製は、ブラウン管を3コ搭載していました。 商品化されたときは1コです。 真空管から、トランジスター、ICと進歩するにつれて部品数が少なくなり、部品も小型化して、機械化が進みました。 ブラウン管から、液晶になり、より機械化が進み、人手が入らなくなり、大量生産が可能になりました。 チャンネルも、スイッチで切り替えてた物が、電子化されています。 液晶も初期の時は、とても重かったのですが、技術が進むにつれて、軽く安く作れるようになりました。 簡単に言えば、 機械化が進み、部品数が少なくなり、人手がほとんど要らなくなって、安くできるようになったのです。
お礼
回答ありがとうございました。 やはり昔は部品数も簡単には減らせなかったのでしょうか?
お礼
回答ありがとうございました。 特許が関わっていたのは初耳でした。 キットの存在も、今では考えられないですね…