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カウンセラーの資質について
日頃から疑問に思っていることです。 例えば、恋愛相談にのって貰いたいときは、恋愛経験が豊富な人に聞きたいですよね。いろんな経験を積んだ人の意見は重みがあると感じます。(もちろん、恋愛に対する考え方は人それぞれなので、経験が少なくても正しい意見を持っている方もいるとおもいますが、一例として・・。) カウンセリングにくる患者さんは、様々な重い悩みを抱えていると思うのですが、カウンセラーの中には、恵まれた環境で育ち、普通に学校を出て資格をとり、心の病の経験など無い方も多いと思います。 たとえば、鬱病や拒食症などの心の病の経験が一度もない人でも、学問としての心の動きをきちんと学んでいれば、そのような患者さんに、正しい対応が出来るのでしょうか。患者側は、「この苦しみも知らないクセに」というふうには思わないものでしょうか。 経験がないからこそ、知識を駆使して正しい対応が出来るのかとも思いますが、 健康に育ち、心の病の経験の無いカウンセラーについてどう思うか、ご意見を聞かせてください。
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>学問としての心の動きをきちんと学んでいれば、そのような患者さんに、正しい対応が出来るのでしょうか。 学ぶことと、出来ることは、当然ながら違います。学んでもできないこともあります。それはどんな人も自分の人生で経験済みなことだと思いますが。そして、経験がないよりあるほうがいいのは当然ですが、経験だけで克服できないものもあります。カウンセリングは生身の人を相手にしているのですから、臨床で、なんでも理論通りに行くわけがありません。理論はいろんなケースから抽出されたエッセンスなんですから。 私自身、カウンセリングを受けたことも、カウンセリングの勉強をしたこともあるので思うのですが、経験がなくて知識を駆使しているカウンセラーは知識しか頼るところがないので、自分の知識の及ばないことになると、感情的になる人が結構います。(ハズレのカウンセラーに当たったなぁと諦めますが・・) 人生経験豊富なカウンセラーだからといって、相手の話を共感を持って聴くというのは難しいようで、ちょっと話しただけでさもわかったように「あなたは悲しかったのでしょう。そんなことがあれば当然よ。」とクライアントの気持ちを先回りする人、そして自分の人生経験を話す人、いろんな方がいます。 でも、考えても見てください。一人の人の人生の時間は限られていて経験できることは限られているのです。けれども、クライアントさんはいろんな方がいて、いろんな経験をしている。その経験をカウンセラーが全部経験してきてるわけがないです。所詮、その人の苦しみはその人にしかわからないんです。わからないながら、よりそっていくのがカウンセラーではないのでしょうか。 健康に育ち、心の病の経験の無いカウンセラーというのに問題があるとは思いません。逆に、心の病の経験のある人がカウンセラーになるのは、気をつけた方がいいと思います。自分を投影しすぎたり、カウンセリングで立場を逆転させてしまう人もいますから。 私自身の経験から思っていることですが、カウンセラーの資質として必要なのは、自分のプリンシプルというか信念というか、そういうものをちゃんと持続けられて、地に足が着いている人だと思います。 抽象的ですが、クライアントというのは心の嵐の中にいてそこで一生懸命もがいてるのですから、下手にそれによりそって嵐の中をいっしょに歩こうとするようじゃ、いっしょに嵐に巻き込まれてしまいます。そういうんじゃなくて、自分はしっかり足を地に据えて、でも灯台のようにこちらに光を送って大丈夫だよって知らせてくれる感じだったらいいなぁと思うんですが。でも、実際にこういうカウンセラーはなかなかいないですけど。 長くなりましたが、参考まで。
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- kazuki0312
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こんにちは。 質問が目についたので、答えさせてください。 >鬱病や拒食症などの心の病の経験が一度もない人でも、学問としての心の動きをきちんと学んでいれば、そのような患者さんに、正しい対応が出来るのでしょうか。患者側は、「この苦しみも知らないクセに」というふうには思わないものでしょうか。 うつ病や拒食症は、確かに経験がなければ理解の難しい部分だとは思います。あなたが危惧なさるように、心の問題ですから「偽善」や「同情」に見えてしまうこともあろうかと。 専門家ではないので詳しいことはわかりませんが、カウンセラーに必要なことは、「聴く」という技術だと思います。 単純にどんなに経験があろうと、どんなに知識があろうとも、精神的に追い詰められて駆け込んでくる患者さんの話を「さぁ、話してください」と聴く姿勢でむかえることができなければ、まず患者さんからの信頼を得ることは難しいと思うのです。 心の病の経験のないカウンセラーでも、私は技術の高い方はいらっしゃるのではないでしょうか。重い心の病を抱える患者さんを前にして、「どういった対処をしたら良いか」という、冷静な判断を下せる可能性は高いと思います。経験のあるカウンセラーであるからといって、冷静な判断を下せるとは限らないと思います。 「この苦しみも知らないくせに」と思う患者さんに関しては、確かに思う人がいると思います。しかし、カウンセラーに頼って来たということは、少なからず「話を聴いて欲しい」と思ったということです。そう思わせないように話を聞きだすのは、カウンセラーの技術の腕のみせどころだと思います。しかし、そもそもそう思わせている時点で、そのカウンセラーは信頼を得ていないと私は感じます。 経験の「有る」「無い」でカウンセラーの技術に上下があるとは思えません。所詮人間ひとりひとりの感じ方は違うのですから、細かいことを言ったらキリがありません。 そこを乗り越えた存在として、カウンセラーが存在しうるのだと思います。 だからこそ、目にみえる姿勢としての「聴く姿勢」が最も必要なのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございます。 聴く姿勢が大切とのご意見、なるほどと感心いたしました。みなさんのご意見を読んで、質問をした頃の自分(たった昨夜ですが!)が、どうして「経験」を重視していたのかと不思議になりました。いろんな方のご意見を伺うのは大切なことですね。 ありがとうございました。
- lovein
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カウンセリングの基本は、相手の立場にたち、相手を思いやりを持てる人です。ですので病気だけを見るのではなくて人間そのものに関心を持つ事が大切だと思います。 適正があるかどうかについて言えば確かに順風満帆な人生を送ってきている人よりも、挫折を経験した人の方が良いでしょう、何故なら患者の悩みを頭だけでは無くて心で理解する事ができるからです。 それと、あまり常識的な考え方を持っている人はダメです。 何故なら常識では理解できない相談にしばしば出合うからです。 それらに対して柔軟に対応しなければなりません。 そして、思いやりを持ちながらも客観的な判断を下せる事が重要です。 思いやりを持ち過ぎると感情移入が過ぎてしまい患者に振り回されてしまうからです。 若い人はこの傾向が強いです。 理想ばかりを書きましたが、 簡単に書くと父親や母親になったような気持ちで患者に接するという事です。
お礼
ありがとうございます。 おっしゃること、良く分かります。きっと、カウンセラーの皆さんも壁にぶつかりながら毎日頑張り、日々成長しているのでしょうね。
- hiro715
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カウンセリングの目的は、アドバイス等をすることではありません。 患者さんの悩みなどの「話を聞く」ことによって、患者さんのストレスを軽減しようというものです。なので、大学などを卒業したばかりで人生経験がほとんど無くても、テクニックを学び、身に付ければカウンセラーは勤まります。 しかし、人生経験が豊富な人の方が良いカウンセリングができるような気もしますがw
お礼
早速ありがとうございます。 なるほど、良くわかります。どんなお仕事でも、知識の上に経験があればより良いと思いますが、それと同じという事ですよね。ありがとうございました。
お礼
ありがとうございます。 ご回答、何度も読みました。そういえば何かの本で、「悩んだ末に相談に行ったら、年輩の相談員が自分の人生経験ばかりを自慢そうに話し、相談者の話を全然聞いてくれなかった」なんてのを読みました。 経験のあるなしよりも、身につけた学問と、患者を思いやる心と、自分の信念に基づいてやっていく方が大切ですね。