公務員ならば、戒告とか訓告という処分になりますが、民間の場合は就業規則に定めた処分になります。
直接それを調べていただくしかありません。
ただし、やることはおそらく一つで、始末書の提出です。
始末書というのは「ごめんなさい」と書く書類だと思う人が多いですが、そうではありません。
何が起きたのか、をまず書きます。何に対することがこれから記載されるのか。
発生日時と場所、その場に居て事態を確認した人間をここに書きます。
今回は、施錠をせず外に出てしまったことが、それに当たるでしょう。
その場にいた人間は自分以外いないのですね。それもかきます。
それが発生した、経緯と原因を記載します。ここからが重要です。
このふたつは別のものです。
経緯というのは、急いでいたので、とか、確認をせずに外にでた、というようなことになります。
その経緯にいたったことを書くのが原因です。
メモに書いておかなかったとか、退出時のチェックシートを見忘れたということになれば、原因は意識の浅さと言うことになります。
本来自分に回ってくるはずでないのに突発的にその日に施錠命令があったなら、命令様式に問題があった、とか管理が甘かったと言うことになります。
いまここでは思いつくままに言っていますけど、きっちり考えて書くのですよ。
原因を記載するとき、うっかりすると自分は悪くない、誰かのせいだみたいに書きたくなるのですけど、そこは注意しましょう。
自分のせい、というファクターが無くなったら始末書は誰が何のために書いているかということになりますから。
さて、経緯と原因を書いたら、今後の対策を考えて書くのです。
再発を防止するにはどうしたらいいのか、です。
経過と原因が重要だといったのは、ここを書くためです。
原因として何がまずかった、何がミスのもとだった、何が邪魔になった、なんかがあるのならそれをなくしていこう、なくすためにこういう対処をしていこう、というのを書くのです。
今後の対策提案になります。
これが、始末書の大まかな構成様式です。
起きてしまったミスは仕方がないのです。すでに発生したのだからもう事実です。
それを再発しないように、始末書で提案するのです。
結構ありがちなのは、対策がきっちり書かれていないものです。
具体的にどうしよう、と言わずに、「今後は注意したい」だとか「努力をおこたらない」などと書いて締めようとするんですね。
私はこういう始末書が提出されたら、ひとこと「書き直し」と言います。
原因の分析ができていないからです。
食品会社なんかで不始末が起きると、ごたごた言い訳みたいなものを述べて社長以下が「以後このようなことがおきないように努力します」といって禿げ頭を下げるという光景があります。
これはきっちり始末書の形式を満たしていません。
また再現するに決まっていると思います。
結論を言えば、おそらく質問者様は始末書の提示を求められるだろうということです。