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スパークリング現象(アンチグレアのギラツキ)の原理
ディスプレイで表面に凹凸を付けたアンチグレアのものがありますが、この凹凸が粗いといわゆるスパークリングというギラツキが起こるとされています。 このギラツキの起こる原理が良く分からないのですが(光の拡散によってRGBが混ざる?)、お教え願えないでしょうか。分かりやすく図解などされている資料・サイトなどがあると助かります。
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液晶モニターの表面には、1ピクセルごとに、1/3ドットのR・G・Bの発光体が並んでいます。(サブピクセルと言います) どんな色でも、この3色の輝度のみで、表現されています。(図ではわかりやすいように100%と0%しか使っていませんが) 一般的なTVや、Retinaではない(普通の)パソコンモニターの表面を虫眼鏡で見ると、実際に見ることができます。 さてここで、「アンチグレアシートは表面に凹凸がある」と言うわけですが、この凹凸は、規則的に刻んであるものではありません。 砂粒を敷き詰めたようなものをイメージしてみてください。 目に見えないほど小さな球状の粒が、たくさん集まっているような感じです。 しかし、透明な球……というのはすなわち、「凸レンズ」としても働いてしまうんです。 その「凸レンズ」が、モニターのピクセルに対して十分小さいときは、スパークリングは起こりません。 サブピクセル1つに対し、レンズが小さければ、緑は緑の光のまま全透過しますし、赤は赤の光のまま全透過します。 しかし逆に、ピクセルの大きさに近いか、大きい時は、違う色が1つの粒(レンズ)の中で屈折を起こし、それが複数の粒で発生し、特定のサブピクセルの色がひとまとまりになって目に入ってくるようになることがあります。 そうなると、白色が白として見えず、サブピクセルのRGBそれぞれの色が見えてしまい、しかもちょっとした位置や角度の違いで、R・G・B それぞれの色にパカパカ変わって見える…これがスパークリング現象です。 もちろん、特定のスマホ用として販売されているアンチグレアシートは、そのようなことが起こらないように、スマホの液晶密度に対して十分に粒が小さくなるよう、作ってあります。 でも例えば、ちょっと古いガラケー用のアンチグレアシートを、最近のスマホに重ねてみると、現象を確認できるかもしれません。 (まあ、同じ細かさの技術でガラケー用シートも作っていれば、再現できませんが。粒が小さい分にはいくら小さくても構わないので…)
お礼
良く理解できました。ありがとうございます。