食べて熱をさげる食品という分類は漢方の考え方で陰性食品と呼ばれます。
夏野菜の多くがこれに属するとされています。
キャベツを陰性食品に区分するかどうかは人によるようです。
下記のように経験的に陰性食品として区分している人もいます。
定かでないのは、古い時代の中国や日本でキャベツなる野菜が普及していなかったためでしょう。
陰性食品と陽性食品 【冷え性改善 冷え取りラボ】 - ケンコーラボ.net
www.kenkolabo.net/hietori/gandp.htm
栄養学的といいますか理屈をつけますと、カリウムの含有量の問題です。
カリウムというミネラルは、血管などの浸透圧とよばれる作用を促進させる働きがあります。
この作用で利尿効果などが現れます。
不足しますと、こむら返りのような筋肉の異常運動を起こしたり、倦怠感、疲労感をおぼえるようになります。
食欲も減退します。
夏、汗をかきますと、このミネラル分が汗とともに体から失われます。
野菜類にはこのカリウムが沢山含まれていますので、暑さでげんなりして食欲も落ちていたのが回復します。
高熱で弱っていた体もこの作用で元気になったようにはなります。
抵抗力が回復しますので、結果として熱が下がります。
ちなみにキャベツの含有量は100g当たり200mgとされています。
夏野菜の代表であるキュウリとほぼ同じです。
果物では、よく病人食につかわれるバナナに沢山含まれています。
詳しくは下記のサイトをご参照ください
カリウムの働きと、野菜、果物、魚介に含まれるカリウムの量<旬の食材 ...
foodslink.jp/syokuzaihyakka/Vitamin/eiyou/Kalium.htm
あとキャベツには胃腸の働きを促進調整する栄養分が多く含まれています。
これによって、高熱で弱った胃腸の働きを補助する効果が期待できます。
ただ、民間療法でキャベツを熱さましとして使いますのは、食べるのではなく、直接ひたいに当てたり枕の上に敷いたりします。
これは、キャベツの葉の面積が広いことと形状がしっかりしていることから使われます。
効果が期待できますのは、キャベツの葉に含まれている水分です。
言うなれば簡易水枕です。
シップ藥のような効果があるわけではありません。
濡れタオルは布団を濡らしてしまうこともありますが、キャベツの葉っぱならこの気遣いはいりません。
氷嚢は冷たすぎて患者に不快感をもたらしますので、現在でもよく使われます。
熱で暖まってしまえば取り替えます。
補足
>簡易水枕に、なる位、葉っぱを触ると冷たいので。カリウムがきゅうりと同じなら、 体を冷やしますね。やっぱり夏野菜に該当しますね。