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問題があるのは、ギリシャの競争力と経済のディシンフレーションに関してです。
- ギリシャの資本主義の競争力とプログラムの他の側面に関連する別の問題は、ギリシャ経済の比較的弱いディシンフレーションです。
- 輸出志向の経済戦略では、ギリシャ経済の競争的なディシンフレーションが必要です。
- しかしこれに対し、賃金は「デフレーション」されている一方、販売価格は下がらず、または非常に遅く下がっています。
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このプログラムの別の側面同様、ギリシャ資本主義の競争力双方に関わるもう一つの問題は、ギリシャ経済の相対的に弱いディスインフレ(物価上昇率が低くなり、インフレーションの進行が抑えられている状態)である。輸出中心の経済政策には、競争力のあるギリシャ経済のディスインフレが必要である。すなわち全般的な物価下落により、ギリシャ製品が海外でより競争力をつけることができるのだ。しかしながら賃金が残酷なまでにカットされた一方、販売価格は引き下がらないか非常にゆっくりと下落しているかのどちらかだ。2013年の第3四半期にだけ一般物価水準に弱い減少が見られたのが特徴である。これがEAP(トロイカによる経済調整プログラム)のもう一つの失敗だ。この不十分なディスインフレの主な理由は、ギリシャ資本(特に人々の大量消費に関連する分野における)が、その収益性を維持するためもしくは、価格に転嫁されない賃金の減少分を利用して、尚一層収益性を増やす為に、独占および寡占状態を維持しているからだ。メモランダム戦略作成者達がまた、いくらか期待している他の要因は「棚ぼた利益」ということができる。こうした要因の中でもっとも重要なものは、天然資源と外国からの投資を見つけ出して有効に生かしている観光産業だ。加えて外国からの投資は輸出主導型成長戦略にも関連している。そんな「棚ぼた利益」が発生する程度まで、それらの要因は債務圧力を緩和し経済の構造転換を促進する為に役立つものと期待されている。にもかかわらずこれらの要因はすこぶる不安定で心もとないのだ。観光業は国際的な政治および経済環境に大きく左右される。世界的景気後退(もしくは基本、観光で成り立っている国々における不景気)と地中海における軍事的出来事といったことはいとも簡単に観光業にマイナスの影響を与えられるのだ。したがって、たとえ予想された天然資源が確認されたとしても、生産開始に先立って準備金が必要となる。最後に、外国からの投資について、民営化計画の実施はとても啓蒙的だ。
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- Nakay702
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ギリシャ資本主義の競争力や本計画の他の面に関して同様に言えるもう1つの問題は、ギリシャ経済にあってはインフレ緩和が相対的に弱い(進んでいない)ことである。輸出指向の経済戦略としては、そのギリシャ経済に競争力のためのインフレ緩和を要求するのである。すなわちギリシャ製品が国外でより強い競争力を持てるよう一般価格を引き下げることである。ところが、無情にも、賃金が「ガス抜きされて」(=実質が萎んで)きた一方、物の売り値は下がらないか、下がっても非常に遅いのである。 2013年の第3四半期だけ、一般価格水準のわずかな縮小が現れたことは特徴的である。これが、このEAP(*)のもう1つの失敗である。このインフレ緩和が不十分であったことのおもな理由は、ギリシャ資本が(特に人々の大量消費と関連した部門で)独占的もしくは寡占的状況を組織したことにある。それは収益性を保持するためであり、さらには、価格に及ぶことのない賃金の縮小分を利用して資本を増大させるためであった。 (*)EAP:ネットによれば「従業員支援プログラム」(Employee Assistance Program)とありましたが、よく分かりません。参照URL:ja.wikipedia.org/wiki/EAP。 「覚え書戦略」の立案者たちが何らかの希望を込めている他の要素として、「棚ぼた的儲け」を挙げることができる。これらの要素のうち、最も重要なのは天然資源や外資を見出して利用する観光事業である。外資はさらに、輸出主導型の成長戦略とも関連する。彼らは、そのような「棚ぼた的儲け」を生むほどに、これらの要素が債務の圧迫を緩和し、経済構造転換を起こすことに役立つだろうと見込んでいるのである。 それにもかかわらず、これらの要素は極めて不安定で、疑わしいものである。観光事業は国際的・政治的な経済環境に大きく依存される。全地球的な景気後退(または基本的な観光客国の景気後退)や地中海における軍事的な出来事でもあれば、至極簡単に観光事業が否定的な影響を受けることがあり得る。そんなわけで、たとえ企画された天然資源が確認されても、生産が開始される前にしばらくの間準備が必要とされるだろう。最後に、外資については、民営化計画の試みが非常に啓発的である。
お礼
返信が遅れてしまい、申し訳ございません。とても丁寧な和訳ありがとうございました。 またの機会があればよろしくお願いします。
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