これだけの情報だけでは判断出来ません。肝心な借入金額が不明ですし。
なお、借りられる金額は収入金額と年齢によりある程度決まります。要は、これからの生涯収入のうちの返済出来る金額(割合)が予測出来るからです。収入が多いほど借りられるのは分るかと思いますが、若いほど返済年数を増やせるため多く借りられることになります。
これで足りるかどうかですが、現在の借金はこの分から差し引かれると考えるとよろしいかと。ただし、リボ払いをするような人の金銭感覚を普通だとは受け取られないことも審査にはある程度影響してきます。あと、年収が300万円とか400万円とかで足切りする金融機関もあるかもしれません。
この他には担保価値も足りてないといけません。新築なら100%借りることも可能でしょうが、中古ならそれ以下になるでしょう。足りない分は頭金として用意することになりますが大丈夫ですか?あと諸費用(物件価格の5~10%程度で、中古の方が高額)も必要で、これには現金が必要となります。
審査に通れば良いのではなく、完済まで出来てなんぼです。払えなくなって延滞すれば抵当権を行使され、競売で安値で売られることになります。足りない分は借金として残り、家も失うことになります。今でも借金しないと生活出来ないのであれば、無理なく返済出来るのかよく考えてみましょう。
無理のないローンとして試算すると収入の20%までの返済にするべきでしょう。月5万円以下ですが、家賃より数万円少ないという条件が付きます。これは、今まで掛からなかった固定資産税(年10万円前後~)や修繕費用(10~20年毎に100万円単位)が掛かるためです(この分返済とは別に毎月積み立てるように計上)。この返済で定年までの全期間固定(変動金利で組むにしても試算だけは固定金利)金利ローン(その年齢なら35年)を組んだ時に借りられる金額が出ます(審査ではなく無理なく払えるであろう借入金額)。これで足りなければ頭金で補いますが、そもそも頭金はもっと多く必要になるでしょう。というのも、ローン残高>家の価値にならないようにしておき、何かあった時は売却してローンを清算出来るようにしておかないと安心出来ないでしょう。家電等をローンで買うのとはわけが違い、人生を左右する借金をするのですから、この程度のリスクヘッジは必要かと思いますよ。
なので、諸費用や頭金もないどころか借金がある状態ではまだまだ時期尚早です。家の購入は一朝一夕では出来ません。5年先10年先とかに目標を定め頭金を貯めることから始めます。頭金は物件価格の20~30%以上は欲しいです(出来れば半分程度)。
この他にいざという時の貯蓄も必要であり、生活費の半年分は目的のある貯蓄とは別に置いておきます。これがないと減給や失職、不意の大きな出費に対応出来ずに生活が破綻する可能性がありますので。住宅ローンを組んでない現在でも3ヶ月分くらいは置いておくのが普通で、これがないどころか借金がある状態では不安ではありませんか?
家の他にも貯蓄は必要であり、結婚資金、子供の教育費用、更には老後資金も必要です。特に最後のは定年までに確実に貯めておかないと悲惨な老後が待っています。年金だけでは生活出来ないでしょうから、差額を補う数千万円(?)が必要になるものと思われます。住宅ローンは定年までに完済するのは当然ですが、繰上返済もして10年以上は短縮し、完済後は老後資金の一部の貯蓄に充てたいところです。このように、毎月の収支だけで考えるのではなく、これからの生涯収入を何に幾ら使うかまでを考えるようにしましょう。
あと、安いからという理由だけで中古なら、よく考えた方が良いですよ。家は買ってしまえば永久に住めるわけではなく、あくまで消耗品と考えましょう。なので、中古の場合は完済時や定年時、平均寿命程度の築年数も計算してみてください。一生に一度しか買えないなら、終の棲家にしないといけませんがその物件は大丈夫ですか?その年齢で買うなら最低新築が条件ですし、私なら新築でも35才以上でしか買わないでしょう。