1)新平家物語 原作 吉川英治
2)平家物語 訳者こだわらず。原書読めれば最高
1)中学生のとき雑誌に連載されていたのを読みました。
2)高校生のとき学校の古文の時間に学んだのが最初でした
1)前書は,時代の変化を読めず、良かれと思ってすること は、すべて後手後手に廻り、人々からだんだん孤立し、 最期は、新たに台頭する一族に全滅させられる哀れな
武家集団の話でした。
2)後書は「平家で無ければ人にあらず」と言われるほど
驕り、権勢を思いのままに操り、人々の反感を
頂点にまで高め、挙句,反攻団結した人々に追われて
一族滅亡していく歴史物語です。
同じ歴史上の物語を、どちらに心情をいれて記録するか によってまるで違う印象になり,悪人にも善人にもなる ことを知りました。
前書は平家の立場で語り,後書は源氏の立場で語ります
一方的な現状分析や、部分だけを捉え強調した情報は、 人心を惑わし、新たな人と人の対立を発生させ,
今日に至っても、未だ争いを発生させる原因になってい ます。
時代の変遷は,必ず新しい時代が人々の価値観や
ルールを変えさせます。そのとき人は新しい価値観や
ルールーを用いて旧時代を糾弾します。
本や新聞を読み情報を得るとき,必ず「違う角度や,
立場に立って記述した書物を併せて読む」ように
教えてくれた貴重な名著であると思っています。