会社登記住所の変更について

質問

現在の会社の住所（登記）がネイルサロンの１号店（本店）になっています。
現在は数店舗になり、ワンルームの事務所が有ります。
この度、１号店の移転が有ります。
通常で有れば移転先に変更するのでしょうが、
近い将来引っ越す可能性が高い事務所を会社の住所にするのは
良く無いのでしょうか？
メリット、デメリットが有れば教えて欲しいです。
因にメリットとして普段は事務所に居る事が多いので
会社名義の書類を確認するタイムラグが無い事です。

宜しくお願いします。

回答No.1

ben0514 · ベストアンサー

専門家ではありませんが、会社経営と司法書士事務所でのアルバイト経験から書かせていただきます。

法人の登記簿謄本（登記事項証明書）は、公開が原則のため誰でも取得・閲覧が可能になっています。
登記簿には、登記変更の履歴などの記載がされることとなっています。移転の可能性の高いところを本店とし、登記をころころと変えていれば、社会的評価が下がることが想定されますよ。

第三者からすれば実態が落ち着いていないととらえられる可能性がありますからね。

また、登記の変更には費用が掛かります。
法務局で納める登録免許税が管轄ごとに3万円必要となります。これは、法務局が同一管轄であれば3万円、管轄が変わる場合には変更前後両方の法務局に3万円ずつの計6万円となります。
司法書士などに依頼した場合には、さらに費用が必要となります。

さらに税務署等への変更届出なども毎回必要となってしまうことでしょう。

私自身関与する法人では、田舎ということもあり経営者の自宅が持ち家ということもあり、本店所在地はその自宅にしています。実際の営業活動は、名目上の営業所である賃貸事務所で行っています。
賃貸の場合には移転は自由度があるのと同時に、家主の方針次第では追い出されることもありますから、そのたびに本店移転登記などをしていたら面倒ですし、馬鹿らしい支出も避けるために自宅を利用していますね。

金融機関の書類、クレジットカードなどの手続きでは、実態の確認として郵便物が届くことで確認することがあります。転送不要郵便のため、郵便局に転送の依頼をしていても差出人に戻ってしまう可能性もあります。

このようなことから、郵便物など最低限受け取れて、安定した拠点でかつ都合の良い場所を本店所在地にされるべきでしょう。

最後の登記を中心に書きましたが、本店所在地については定款に記載すべき事項のため、定款記載の仕方と移転場所によっては、定款の変更作業も必要となる場合があります。ご自身で手続きするのであれば、阿多あの隅において行動されるとよいでしょう。

お礼

丁寧な説明ありがとうございました。
かなり参考になりました。