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欧米で部屋の照明が日本より暗いのはなぜ?
旅行をしたりすると、欧米のホテルの照明はすごく暗いと感じます。 旅行ガイドや地図を見ようとすると、テーブルライトの下まで行かないといけなかったりして不便さまで感じます。 その代り雰囲気はムーディーだなと思いますが。 また、映画やドラマを見ていても、日本のような蛍光灯が部屋を照らすという感じではなく、ライトをいくつか使っていたりして、隅々までは光が届いていません。 これは文化の違いなのでしょうか? それとも強い明りに弱い(欧米人がよくサングラスをかける)ということも関係あるのでしょうか?
専門家の回答 ( 1 )
- 専門家佐藤 直子(@n-space) 建築士
照明器具の歴史は文化が違うというほど古くはありません。 団塊世代(60代)あたりから上の人は、蛍光灯の隅々まで明るく影のない部屋が好きです。 つい50年位前は、6帖に60Wのナス球一つで暮らしていたわけです。 もっと前は月灯りとろうそくの灯り。 なんとも優雅でロマンチックに感じるのは、 夜も遅くまで蛍光灯の下で仕事と、ゆとりがないせいでしょうか。 圧倒的に日本人は仕事の時間が長く、 夜をくつろいで楽しむゆとりをなくしてしまっているのかなと思うのです。 日本で午後4時に仕事が終わるなんて、正規雇用ではないでしょう。 話を戻しますが、明るさ(や機能)=豊かさ、 という感覚が根付いてしまい、せっかくの日本人の感性はすたれてしまっているような気がします。 美しい光のグラデーションやくつろぎのある炎に使い灯り。 明るさの大きな違いがあると疲れますが、バランスよく、必要なところだけを明るく照らすのは、 省エネだけでなく、気持ちも豊かになる気がします。 日本のホテルも、たいていは浴室を除き、天井に照明器具はついていません。 ついているとしても入口のダウンライトくらいです。 くつろぎと睡眠を目的としているからだと思います。
佐藤 直子(@n-space) プロフィール
一級建築設計事務所を開設しています。住まいに関しては、安全で安心、居心地の良さのほか、動線・収納計画や美しいインテリア、コスパの良さなど、様々なご提案をいたしております。店舗や賃貸物件などでは事業計画...
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お礼
回答ありがとうございます。 照明の歴史自体はそう長くはないですよね。 日本も夜は暗かったはずですし。 経済的な豊かさが明るさということになると、煌々とした方がよいという感覚になるのかもしれませんね。