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日本語の仮定法(反事実)についての質問
- 日本語の仮定法(反事実)についての質問をまとめました。
- 現在の事柄を述べたら、意味は一緒ですか。過去の事柄を述べたら、「よかった」または「よかったのに」しか使えませんか。
- 日本語の仮定法と英語の仮定法(wish)の違いについて疑問があります。
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外国人の方には必要ないことかも知れませんが、日本語の古文には「反実仮想」を表す助動詞「まし」が存在しました。ちょうどこれが英語における「仮定法・叙想法」に相当する句法でした。 ~ましかば(ませば)、~まし(む) の形で「もし~であったなら、~であろうに」という意味を表しました。 しかし、この「まし」は中世後期になると、使用されなくなってしまいました。ただ、それは「話言葉としては」という条件付きであり、書き言葉としては「古文体」「擬古文体」とという形で、近代に入っても使われました。一例を挙げますと、 「ああ大和にしあらましかば」(薄田泣菫・明治三十八年) http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/guest/pdf/susukidakyukin.pdf という名作があります。 話し言葉としての「反実仮想」はなくなりましたが、現代語には「順接仮定条件」および「逆接仮定条件」という方法で同様の内容を表現しています。 その用法は 1.順接仮定条件 もし、~で(あったなら・あったら・あれば・すれば・)、きっと~であろうに・(よかったのに)。 のようなものです。よく言われる「たら・れば」ですが、この「たら」はともかく、「れば」という切り出し方が不自然で、「あれば」・「すれば」などが形です。 2.逆接仮定条件 たとえ、~で(あっても・あったとしても・あろうとも)、きっと~であろう。 しかし、時制という点では、日本語はあまり言葉の種類がなく、「た」という過去・完了の助動詞しかありません。だから、「もし、~だったなら」の部分は、英語の「Were」と同様ですが、最後が「過去」「現在」「未来」とはっきり分けることは出来ません。「~たであろうに」とか「よかったのに」と過去は明らかに出来ます。しかし、「いいのに」といえば現在になるのか、これははっきりしません。ただ、「未来」があるのは、分かります。 「この道を行ったら、海岸に出るだろう」は、まだ出ていないので「未来」と言えば言うことが出来ます。 あとの(3)の英語の話は、実力不足ですので遠慮します。このサイトでも英語の専門家がいらっしゃるようなので、是非わたしからもお願いします。
補足
ご解答ありがとうございます! それでは、質問を簡単にお変えいたします。 「~いいのに」と「~よかった(のに)」(前は仮定形) 違いますか。 よろしくお願いします。