異常気象なのか今年も各地で猛暑が続いています。人間でも同じなのですが、
今頃に剪定をしてしまうと体力を極端に消耗し、夏バテをしますよね。
樹木でも同じで、猛暑時には樹木に負担が掛かる事は避けるべきです。
剪定は猛暑を過ぎて涼しくなった秋口頃から行います。主に樹形を作る作業を
するのが秋口からだと考えましょう。
剪定とは若干異なりますが、春先になると新芽が出ますよね。一般的には坊主
と言われている先端から出る芽の事です。
春先にこの新芽を付け根から切ります。新芽を良く見ると刺刺した物が見えると
思いますが、これが次の松の葉になります。この芽を切らないで伸ばし放題に
すると、ドンドン枝が伸びて樹形が乱れます。先端の長い新芽だけを付け根から
切り落とします。付け根付近には別の新芽が出ています。この新芽も2個程度
だけ残して切り落とします。この時に古い葉は落としません。落とすのは新芽だ
けです。太かろうが細かろうが、枝は出来るだけ切らないようにします。
この作業を春摘みとかミドリ摘みと言います。剪定とは違います。
松の剪定は他の樹木より剪定方法が難しいですので、休みの日に周辺を散策
され、綺麗に剪定がされている松を見て、度のように剪定がされているのかを
観察しましょう。他の家の松の剪定具合を見る事も大いに参考になります。
現在造園屋に勤務していますが、造園屋によって考え方が違うので理解に苦し
みます。どの方法が基本だとは言えません。あくまで自分が良しとする樹形に
するのが理想だと考えましょう。ただしミドリ摘みにしても秋口の剪定にしても、
時期は決められています。これだけは守れば枯れる事はありません。
後は剪定後の消毒でしょう。松には色んな病害虫が発生します。剪定時期を
間違ったとしても直ぐに枯れる事はありません。消毒をするかしないかで枯れ
てしまう事があると考えて下さい。
ミドリ摘みや剪定後にスミパイン乳剤を散布されると良いでしょう。