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中国で、漢字にて意思疎通が出来た経験のある方へ
旅行で中国へ行って、現地の言葉が話せない人への質問です。 漢字ができるので、現地の方と意思疎通が成立した経験があれば、是非、詳しいことを教えて下さるよう、よろしくお願いします。
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■中国で、漢字にて意思疎通が出来た経験 は? 中国語を覚える前:経験なし 中国語を覚えた後:経験あり 当たり前の回答ですが、申し上げたいことは以下の通りです。 ------------------------------------------------- ■かつて全く中国語知らずで中国へ駐在し仕事をしました。 失敗は山ほどありますがいわゆる筆談は初日から無意味と体感。 筆談で有効なのは、中国人が言ったことを中国語で書いてもらい、 自分で辞書片手かつ身振り手振りの協力を得て理解することでした。 やがていくらか中国語に馴染んでも発音が未熟ゆえ、小生が筆談を試みますが、 所詮は中国語自体に未熟ですからやや煩雑になると思うように伝わりません。 ご質問の背景が不明なので、以下ご無礼な結果を惧れますが乞ご容赦。 ■筆談の落とし穴: 筆談に過剰な期待と自信を持つのは言語と漢字の関係を弁えないことに因ります。 日本人は筆談で何とかなると安易に考えますが、 言うまでもなく、筆談は発音の不備を補うために文字を書いて意思疎通を図る方便。 単語の無知や文法の不備を補うものではありません。 筆談も中国語を知っていてこそ成立することです。 当質問は、日本人にありがちな「漢字を書けば通じるだろう」と言う方々の言う筆談と理解します。 その場合の落とし穴について言うならば、 ・通じるのは地名などを含む固有名詞、一般名詞はすでに危うい ・動詞、副詞は日本語と中国語で異なり、通じないか誤解の元 ・形容詞は間違っても、時に意味不明か相手が気を悪くする程度で収まりやすい ・語順が異なるので文章は通じない(文法が異なる) なお、国民教育は簡体字ですが、繁体字/日本漢字も相手次第ですが分かる人もいる。 身振り手振りの援けでかなりカバーできますが、ここでは本来の筆談の範囲で述べます。 自分は筆談でこなしたと自慢げに語る例を見ますが、それはあり得ません。余程の短文で偶々通じた(当たった)こともあるという程度でしょう。すくなくとも意思疎通や行動/判断を要する場合は先ず無理といえます。当人は通じたつもりになっているかもしくは相手にあしらわれているだけです。 もっとも、中国語はできるが発音が苦手と言う方の場合は、中国語で筆談していることにほかなりません。 もしや中国へ行き筆談をお考えでしたら、 現代中国語の常用名詞を覚えること。 文法はにわか勉強では筆談のための即効性はありません。 むしろ文例の丸暗記は覚えた範囲ですぐ役にたつと思います。 ★整理 ・筆談で通じるのは、基本的に名詞のみとお考えください。 ただし人名、建造物名、住所など固有名詞はOK。 一般名詞は通じないものも多い...と思えば間違いない。 ・動詞、副詞類は通じない→使わないこと。 例:行く、曲がる など の日本語での用法は、漢語の古語。 一般の中国人には通じません。 相手が知識人ならば分かってくれる人も。 ・形容詞は誤解を受けても、決定的ダメージになりにくいとはいえ、 妙な通じ方をして相手が気を悪くする場合もあります。 ・構文が違うので文章にする努力は無用です。 文例を暗記していればその応用が効きますが、入れ替えの原則は名詞の範囲。 名詞が変わると量詞(助数詞)も変わる危険はあります。 ・簡体字を覚えるのも俄かにはむりでしょう、日本漢字を分かるのは相手次第。 *結局は名詞の列挙と身ぶり手振りでしょう! *ある日の北京: 日本人の某大手企業の出張者が、漢字に堪能であることをひけらかしつつ、筆談で中国人と対話を試みました。4,5行の文章を書いておりましたが、中国人は全く理解不能、彼らは回し読みをして軽蔑の眼差し・・・彼等は筆談と言うからには中国語で文章を書くと思っているので余りのひどさに唖然とします。あとで中国人に聞き、メモも見せてもらいましたが、中国人に分かるのは固有名詞と若干の一般名詞のみ。早い話が、日本語文法で助詞を省き若干漢詩の知識を反映したものでした。 要するに漢字自体の知識は筆談には役に立たないという事です。 *筆談頼りの失敗・事故もあります、 自分たちで帰れない、出てこれないところへ行かないこと。
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- yanhua
- ベストアンサー率72% (508/701)
回答No.3です ご丁寧な返礼を恐縮です。 言語や文字に堪能でいらっしゃるようですので 申し上げるまでもないかも知れませんが この件の見方が一致しているように思い敢えて追加いたします。 ★「「それって、漢字が通じなくてもジェスチュアで理解してもらえたはずでしょう。ジェスチュアの方が速いし」と思ってしまいます。(口にしないけれど。)」 ・・・まさにその通りですね。 ★「漢字の知識を共有する日本人と中国人がお互いの言葉が話せなくても漢字筆談によって意思疎通が可能で、これからも日本が漢字を使用するべき理由の一つだという主張」 ・・・まさに(文字ではなく)言語に対する無知のさらけ出しですね。これはどちらかが相手の言語を知っている場合に成立します。知り合いの体験談を耳にした程度で、それを裏付けに論じるほど安易なテーマではありませんね。 ★一般に筆談と言っているのは(対中国人) 欧米人は分からない時に絵で描くが日本人はたまたま漢字を知っているので絵よりも文字を書く方が速い。文章を書くのではなく単発的に記号を書いていることに他なりません。 文章を書けないので肝心なことは「ジェスチュアで理解してもらう」のが現実。 抽象語は絵に描くのは難ですが、漢字を知っているとこの点は優位です。 記号の代替として漢字を書くと言っても、重ねて申しますが、現代中国語での日常用語は日本語とはかけ離れています。むしろ経済用語や科学技術用語に共通性があります(明治以来の和製漢語の中国への逆流)。かと言って、漢文の文法も語も現代中国の一般人は解釈できません。 ★筆談なる語は「会議中に隣の人と筆談する」のように使うのが正当であるにも関わらず、教養ある社会人がご指摘のような理解をするのが不思議でなりません。 言語(個別言語ではなく)及び文明(異民族、異言語間の意思疎通)に対する教育が欠けているのだろうと考えます。 ★この実態を認識していない人が妙な発言をするのは困ったものですね。 日本語での「筆談」の意味を 「言語の異なる者の間で、文字や絵や記号を書くことで補いつつ行う意志疎通の方法(あくまでもジェスチャー主体です)」とするべき時代なのでしょうか。
お礼
追加のコメント、ありがとうございます。 「。。。日本人はたまたま漢字を知っているので絵よりも文字を書く方が速い。文章を書くのではなく単発的に記号を書いていることに他なりません。」 なるほど。私がイメージした「地図」または「絵」は、例えば、右側に海、左側に丘、丘の中腹あたり灯台、灯台の直ぐ側に行き先の店が。。。みたいな感じでした。この場合も日本の方々は「記号の代替として漢字を書く」のでしょうか。 「この実態を認識していない人が妙な発言をするのは困ったものですね。」 本当にその通りです。ただ、こういう認識はまだましなレベルです。他に、「中国語が読める人は日本語の文章の要点が理解できる」という意見もありました。 記事に対して結局 50 人ほどの投稿者が様々な角度から漢字使用のメリト・デメリトを議論したのですが、残念ながらしっかりした根拠に基づいた指摘が少なかったです。読む内にちょっと落胆してしまいました。でも、まあ、言語に詳しい人が集うサイトではないので、致し方のないことですよね。 参考になるご指摘をたくさんいただき、本当にありがとうございました。
- DESTROY11
- ベストアンサー率23% (808/3503)
「明日来る」を「明天再来」で通じました。 (明天=明日)
お礼
ご回答、ありがとうごさいます。参考にさせてもらいます。
- bari_saku
- ベストアンサー率17% (1827/10268)
両替をしに銀行に行ったら、「電脳壊」というメモを見せられた。
お礼
ご回答、ありがとうごさいます。参考にさせてもらいます。
お礼
ご自分・ビジネス関係者の体験談を詳しく教えたり具体的な例をたくさん示したり解りやすく整理して下さりして、誠にありがとうございました。非常に参考になりました。 「ご質問の背景が不明なので、以下ご無礼な結果を惧れますが乞ご容赦。」 「もしや中国へ行き筆談をお考えでしたら、」 実を言うと、質問の背景が複雑で説明すると長くなるとわかったので省くことにしました。言われてみると、不親切だったかもしれません。失礼致しました。 中国で筆談を行う計画はありません。むしろ、質問の意図が下記の通りです。 周りの(日本人の)方々から時々筆談の「成功例」を聞かされます。殆ど例外なく「それって、漢字が通じなくてもジェスチュアで理解してもらえたはずでしょう。ジェスチュアの方が速いし」と思ってしまいます。(口にしないけれど。) ジェスチュアが間に合わない場合、現地の文字の読み書きができなくてもホテル・行き先の住所が載ってある名刺などの印刷物を見せたり簡単な地図を描いたりする 方法もありますし。 従って、筆談の有効性をずっと疑ってきました。 それだけの疑問だったらこの Q & A サイトで質問をしなかったと思いますが、この間、漢字に関する私が執筆した記事がある英語圏読者向きの日本ニュースサイトにて載せられました。読者のコメント欄では、漢字の知識を共有する日本人と中国人がお互いの言葉が話せなくても漢字筆談によって意思疎通が可能で、これからも日本が漢字を使用するべき理由の一つだという主張がありました。裏付けとして、主張者は日本人の知り合いが中国で経験したことを述べました。知り合いがタクシに乗って、目的地を告げましたが、運転手さんは言われたことがわからなかった、と。すると、紙に目的地を漢字で書いてそれを運転手さんに渡すと運転手さんが理解できて、目的地に無事に着きました、と。 英語圏出身と思われる主張者の逸話を読んで、漢字圏同士の筆談有効性の真相を追求したくなりました。そこで、こちらの Q & A サイトで体験談を募集することにした、という経緯です。 再び、素晴らしいご回答、ありがとうございました。