使おうと思ってたドイツが原爆完成前に降伏しちゃって、使う相手を探してたのが1つ。
戦後の東西冷戦を見据えて、東側に原爆の実力を見せ付ける、つまり「効果を実証する」のが1つ。
1発や2発じゃ、実証実験としては不足だ、と言うのが1つ。
広島へはウラン型、長崎へはプルトニウム型を使って、両者の違いを比較したかったのが1つ。
2発目の長崎は、地形的な問題で、爆弾の効果を正確に測れなかったようで、京都のような、もっと条件が良い所に、もう一発、プルトニウム型を落としたかったようです。
事実、アメリカは、日本が降伏するまで何発も落とすつもりだったようで、長崎に投下したあと、B-29の基地があったテニアン島には、原爆の部品が揃っていました。
8月14日にロスアラモス基地から3発目用のプルトニウムが出荷されていて、8月20日には3発目が投下可能になる筈で、8月14日に愛知県に模擬原爆を7発投下したB-29部隊は、いずれも京都上空を経由して愛知に模擬爆弾を投下していますから、3発目も落とすつもりだったのは明白です。