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地殻の熱エネルギーについて

熱エネルギーの輸送について質問です コアからマントルへの熱エネルギーの流れが2.0*10^12Wなのに対して マントルから地球表層への熱エネルギーの流れは4.5*10^12Wと 前者よりも大きくなります.この原因を関連する元素も絡ませて教えて ください!!

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回答No.1

確か名古屋大学の研究かと記憶していますが、 ダイアモンドアンビルと強力なレーザーを組み合わせた岩石の超高圧・高熱実験で、 鉄や岩石の融解温度に、水素が大きく関係していることが確かめられました。 この実験は、地球深部の外核(内核を包む流動体・鉄が多い)の状態解明に貢献しました。 岩石や金属が地下で溶融した状態をメルトと呼びますが、マントルと地殻の境界付近では、マントルから供給される熱に加えて、貯留された地下水(2H₂O)が水素の供給源と成り、地殻を形成する岩石等のメルト化臨界温度を大幅に下げていると考えられます。 海溝部から陸地下部へ潜り込んだ海洋プレートが、海水を伴っているため融解温度を下げ、マグマ形成に貢献しているため、日本列島ではプレート境界の内陸側約100km付近に、火山列が形成されています。 大陸地殻の大部分がマグマが噴火に至らず冷却されて出来る花崗岩から成っている事実も、この研究成果を裏付けています。地中海周辺に多い大理石は、珊瑚礁などから成る石灰岩が熱変成を受けた物です。 地下に貯留された海水や一般的地下水も、水素の供給源となってマントルから地殻への熱伝導を高めているものと思えます。