No.4・5・6です
補足を頂戴しましたので、説明させて頂きます。
何か適当と思われる書籍はないか?というご希望のようですが、
書籍の推薦に先立ち、ご趣旨を勝手に解釈させていただきました。
ご趣旨
宗教としての仏教には興味がない。
哲学(考え方)としての興味がある。
西洋哲学の考え方よりもインド哲学ひいては東洋哲学の考え方に興味がある。
仏教の始祖とされる、釈迦の人柄に魅かれるものがある。
釈迦が悟りに至った、考え方を知りたい。
上記のように解釈させて頂きましたがよろしいでしょうか?
仏教を哲学(考え方)として捉えてアプローチされるのであれば、直接よりも「禅思想」を手がかりとされる方が簡便かと思います。
現在、西欧でも「禅」は宗教としてではなく、思想、哲学として受け入れられています。
このような観点で禅寺で修行を続けておられる西欧の方々が沢山おられます。
このようなこともあり、多数の入門書や解説書、専門書が出版されています。
補足の中で「自己に目を向けている」とされておられますが、これが禅の神髄です。
元々禅は、釈迦が悟りを開いたとされる、「悟り」とは何ぞやというところから始まっています。
「自己に目を向けている」とお受け取りになられたのは、釈迦の伝記などによく出てきます。
自灯明・法灯明(自分自身を拠り所にしなさい)というお話がヒントの一つとなっておられるのではないのでしょうか。
アナートマン(非実在・無我)の考え方に共感されたようですが、
自我、無我に関してはいろいろ書籍があります。
手軽なものとしては
自我と無我―「個と集団」の成熟した関係 岡野 守也 PHP新書
纏まったものとしては
自我と無我 インド思想と仏教の根本問題 中村元編、 平楽寺書店
「日本の古書店」というサイトに出品されています。
おそらく最寄りの図書館にもあるかと思います。
釈迦の考え方の順序ということになりますと「縁・十二縁起」という考え方を調べることになるかと思います。
西洋哲学に馴染んでおられると、いきなりでは違和感があるかと思います。
因、果、縁という三者に対する考え方です。
仏教を哲学として捉えるのであれば
唯識の研究 武村牧男 春秋社
のほうがよろしいかと思います。
「輪廻転生」といいますが、何が輪廻転生するのか、という仏教哲学の基本の部分です。
この唯識の考え方は、脳死問題などから、人の死とはなにか、という観点から見直されています。
西洋哲学の深層心理学とは全く別のアプローチの仕方で、恐ろしく理論的な考え方です。
脳科学者も盛んに議論しています。
尚、直接、東洋思想と大上段に振りかぶるよりは
日本的霊性 鈴木大拙 岩波文庫
日本人の発想日本語の表現 「私」の立場からことばを決める 森田良行 中公新書
などを気楽に読まれれば、ウオーッミングアップにはなるかと思います。
他にご希望があれば、補足を願います。
お礼
有難うございます。 求めている回答の1つです。 感謝いたします。