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仏教について
大乗仏教と小乗仏教の違いについてわかりやすく教えてください。
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小乗仏教は本来は部派仏教とも言って、お釈迦様の教え(どうすれば苦から逃れられるか)を比較的伝えているものです。とは言え、それなりの変質はありますが、基本的には自分が修行して仏になろうというものです。 これに対して大乗仏教は本来は大衆部仏教とも言って、より宗教らしく変質したものです。つまり、大乗仏教では菩薩というものを想定して、この菩薩を信じることで仏になるすなわち救われようとするものです。つまり、信じることで救われようとするものであり、浄土真宗での阿弥陀仏はもはやキリスト教の神に近い信仰対象となっています。 ここで、菩薩とは自らの修行によってもはや仏となることができるけれど、自分だけ救われるのではなく、一切の衆生が仏となり救われるまでは自分も成仏しないという誓いをたてた修行者です。「自分を救ってから」ではなく、「衆生が救われなければ自分も救われない」と思い定めているのが菩薩です。 日本の仏教はすべて大乗仏教であり、菩薩や菩薩の力に対する信仰というのが基本です。誤解が多いですが、これは禅宗も同じです。 また、この両者の仏教に価値の差はありませんが、大乗・小乗という言葉は下の方が言われる通り、大乗側からの蔑視を含んでおりますから、私はあまり使いたくありません。 ---------------------------------------------------- 蛇足ですが、言葉の用い方について。 卑下(する)という言葉は、自分を低い位置においてへりくだることであって、他人を蔑むことではありません。近頃、この言葉を他人に対して使って、「見下す」「蔑(サゲス)む」「蔑視する」という意味で使われることが多いようですが、本来は自分自身に対して使うこの言葉を他に対して使われると違和感を感じます。
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- camearian
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うんと大雑把に言うと、目的が違います: 小乗仏教=悩める自分を救うために、悟りを開く 大乗仏教=悟りを開いて悩める自分を救ってから、悩めるまわりの人々をも救おうとする ちなみに「小乗仏教」という呼称は、大乗仏教側が「小乗」仏教を卑下して使う言葉です。「自分だけ救おうとは、乗っている乗り物(=仏法)が小さいヤツらだ」というようなニュアンスがあります。「小乗」仏教というのは、ホントはそういうものではないそうですが。
お礼
さっそくの回答ありがとうございます。 小乗という言い方がそういうことだとは知らなかったです。 勉強になりました。
お礼
ありがとうございます。卑下するという言葉はもともと仏教用語だったのですね。 これも知りませんでした。「小乗」が大乗側からの蔑視を含んでいるのであれば、 大乗と小乗を区別する他の表し方は何かあるのでしょうか? また、大乗と小乗は起源は同じなのですか?国とか。 すみません。バカみたいな質問で。 専門家の方だということで、恥を承知でお聞きします。あと、何か、仏教に関して 素人でも分かるような本とか、資料とか、HPとかご存知でしたら教えていただけませんか?
補足
ゴメンナサイ。大乗=大衆部、小乗=部派って書いてくださってましたね。 お礼したあとでじっくり読んだら書いてくださってました。