以下の3つの事実があります。
1金属は、空気中の酸素と反応し、酸化物になる性質を持つ。
その性質には強い弱いがあり、速やかに反応するものや長時間かけて反応するもの、
何も無ければほぼ反応しないものなどがある。
2化学反応は温度が高いほど速やかに進行する。
一般には10℃上がれば2~3倍早く進行する。
つまり、100度温度が上がれば1000~59000倍に、
200度温度が上がれば100万倍~35億倍に早くなる。
過熱すると酸素との化学反応も早くなり、速やかに酸化物へと変化するようになる。
3金属は高温では酸化物ではなく単体でいたほうが安定である。
もちろん金属ごとにその性質の違いがあるが、1と関連して、
常温で速やかに酸素と結びつく=酸素と強く結合する性質のものは超高温を必要とする
逆に常温ではあまり結びつかない=酸素との結合が弱いものは
ちょっと過熱した状態でさえ、酸素と結びつくよりも離れていた方が安定になる。
これらの現象が相まっておこります。
ほら、鉄の精錬も高温にして行っているでしょう。
いろいろな理由がありますが、高温ほど単体のほうが安定するというのも理由の一つです。