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デヴィッドギルモアのブルース要素について教えて!
最近ピンクフロイドを好きになり、特にデイブギルモアのギターが大好きになりました デイヴギルモアのブルース要素について教えていただけると嬉しいです ギルモアのギターはプログレには珍しくブルースがベースになっていると言われているのをよく読みます 私は漠然とあの「泣きのギターソロ」がブルースなのかなと思っていたのですが (クレイジーダイヤモンドとか)、 BreathとかEchoesとかHighHopesなどのギターはブルースとはちょっと違う感じがします なんだか効果音的な… (特にHighHopesはスライドギターなのに、あんまりブルースっぽく感じないなって) ブルースは使われているコードが違うらしいと聞いてそういう違いがあるのかなと思いました (私はコードの構成は一応勉強したので、7thコードが何なのかは一応わかるのですが、音を聞いて判別は全然できないので…) 一般的にギルモアのギターでブルージーと言われているのはどういうプレイを指しているのでしょうか 無知ずぎて恥ずかしいのですが、よかったら教えてください!
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- LB05
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ギルモアですか。バンド全体の音楽性に対し、妙にドロくさいギターなんですよね。 さて。 >ブルースは使われているコードが違うらしいと聞いてそういう違いがあるのかなと思いました ではとりあえずブルースの一般論から。 ブルースという音楽には幾つか文法があり、これさえ踏み外さければ何をやってもブルースっぽく聞こえます。 ※まずコード進行にある程度の規則があります。これを無視して自由にコードを進めると、途端にブルースに聞こえなくなります。 基本は1度4度5度の3コード進行で、1コーラスは12小節で構成されるケースが多くなっています。 また細かいところでは、7thを入れるとクラシックなブルースのイメージから外れる、コード進行を代理コードに展開すると全てブチ壊し、などもあります。 ※次にコードの中身(スケール)について。 ブルースでは、ブルーノートと言われるスケールを使用します。これは今日では長音階に第3、5、7音の半音下げを加えたもの、もしくはマイナー・ペンタトニックに♭5の音を加えたものです。この時の♭5の音を、特に『ブルーノート』と呼ぶこともあります。 このスケール内で適当に演奏するだけで、ブルース風のソロに聞こえます。 尚、ちょっと余談ですが。 実は、本来のブルーノートは♭や♯で表現出来る音程ではなく、かつては楽譜上にブルーノートを示す特殊な記号があったという説もあり、実際のところよく判っていません。(今日では既に失われてしまっている知識ということであり、ブルースという音楽の歴史の中ではこういう話が結構あります。) 上述した♭5などは、当時のブルースマン達による数少ない吹込み音源(シェラック盤のレコード)の分析から得られた結果論に過ぎず、そういった意味では、感覚的に『なんとなく違う様な気がするが、これもブルース・・・かな?』という曖昧なニュアンスの旋律も出来てしまう、とは言えそうです。 ※そこでギルモアのギターは。 ピンクフロイドの場合、楽曲自体はブルースとは言えないので、ギルモアも『余計な音』を色々入れていますが、Shine On You Crazy Diamondのギターは御指摘通り本質的にはブルーノートスケールです。(ブルースはどんなスケールを使っているか?だけで決まるので、『泣きのギター』かどうかは関係ありません。) またHighHopesのソロの部分も、十分ブルースの文法に則っています。