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水銀の性質について質問がございます。
水銀は表面張力が強いのでや「木材(フローリングなど)」、「タタミ」、「布・生地」には玉になって吸収されないといった内容をよく見ます。 一方で水銀は皮膚、粘膜からも吸収されるという内容も見かけます。 なぜ皮膚には吸収されて布や木目には吸収されないのでしょう? それとも、本当は木目や布にも多少は吸収されて同化してしまっているのでしょうか? お教えください。
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- ORUKA1951
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水銀は無機の状態では、重金属一般の毒性と大差はありません。徐々に排泄--髪の毛などに蓄積させて---もできます。 危険なのは有機水銀です。 水銀自体は、表面張力が大きいのですが、表面張力は存在する時に3つの界面をかならず同時に考えないとなりません。 水銀│空気 水銀/物体 の界面に表面張力 ──┴── 水銀/空気 の界面に表面張力 物体 空気/物体 の界面に表面張力 水銀が玉になるのは、[水銀/物体]の表面張力が大きく、[空気/物体]の表面張力よりも大きい時に「玉になる」のです。 水の表面張力も同様に大きいですが、相手が何かによって玉になったり広がったりしますことで分かるでしょう。油やハスの葉の表面では[空気/物体]の表面張力が小さいために玉になるのです。きれいに洗ったガラスでは水が膜状に広がるのは、[ガラス/空気]の表面張が際立って大きいからです。 水銀をきれいに洗浄した銅板に垂らすと、玉にはなりません。 皮膚の表面は、脂肪で保護されていますから紙や繊維のセルロースよりは広がると思いますが、吸収されるとは思えません。 水銀が皮膚(腸壁)についても吸収はされませんし、飲み込んでも便として排出される。しかし、気体の水銀は肺から簡単に吸収されます。気体と液体では表面の活性がまったく変わります。それでも水銀の許容濃度は、空気中0.1mg/m³ ですから、水銀がこぼれたからと言ってすぐに危険なわけではありませんが、水銀の蒸気圧は結構高くて、密閉空間では簡単に危険なレベル(百倍程度)まで濃度が上昇します。 >皮膚、粘膜からも吸収されるという内容も見かけます。 これは水銀蒸気の話です。 よって水銀がこぼれたときは、銅線--電線の皮を剥いた物--を箒のようにして掃くと、表面張力の違いで銅にくっつきますから、それを手順に従って破棄します。
- Saturn5
- ベストアンサー率45% (2270/4952)
水銀は全く吸収されない訳ではありません。 表面張力が強く、「非常に吸収されにくい」だけです。 ですから、接触で吸収する量はほぼ定量できないくらい微量です。 問題となるおは、気体状態の水銀です。 これは肺から吸入されて、肺胞の表面に蒸着します。 肺胞の総面積は非常に大きいので、この場合の吸収量は無視できません。 イギリスでは、帽子屋さんがフェルトの仕立ててで水銀を使うことが多く、 水銀蒸気を水根で精神疾患になりやすいので、Mad Hatterという 言葉があります。(差別用語に近いですが) 日本では奈良時代に東大寺の大仏建立のときに、金の塗装をするために、 大仏にアマルガム(金と水銀の合金)を塗り、その後加熱して水銀を蒸発させました。 その際にも多くの精神疾患が出たような記述もあります。
- Willyt
- ベストアンサー率25% (2858/11131)
>吸収されるとしたらその吸収量は、体温計などから出た水銀の量では、計測できない程度の量なのでしょうか? 微量でしょうね。もし心配されているようならそのために体調がおかしくなるようなことはないでしょう。動物の身体にはちゃんと異物を排除する機能が用意されているので、そのような微量を摂取しても水俣や阿賀野川のように長い間摂取し続けなければ発病の心配はないのです。古代中国では水銀を含む鉱物は不老長寿の薬とされ、特に富裕者は始皇帝を含めてこれを長期間飲み続けていました。前漢の有力者の奥方のミイラからもかなりの量の水銀が検出されたそうですよ。
- trytobe
- ベストアンサー率36% (3457/9591)
ご指摘のとおり、「液体状態の水銀」は表面張力が高いので吸収されにくいのですが、水銀は蒸発しやすいので「気体状態の水銀」として水銀原子サイズレベルとなると、そこから離れなくなって吸収されてしまうことがあります。 そのため、昔の体温計や血圧計などは、割れて水銀が出たら、あまり呼吸しないうちに早くスポイトで吸い取って保管瓶にためたものです。
- Willyt
- ベストアンサー率25% (2858/11131)
表面張力が強くて丸くなり、コロコロ転がるのは物理的性質です。皮膚、粘膜に吸収されるというのは水銀の分子と皮膚という物質の分子が引き合う性質で化学的性質です。その2つは両立するのです。丸くなっても皮膚に接触する部分がゼロになるわけではないので、接触部で吸収が起きることになりますね。
補足
ご回答有難う御座います。 幾分かは解らないなりに理解できたかと存じます。 もう少しお教えいただきたいのですが、水銀は木目や布にも結局の所、わずかな接触部分から吸着もしくは吸収されてしまうのでしょうか? もし、吸収されるとしたらその吸収量は、体温計などから出た水銀の量では、計測できない程度の量なのでしょうか?
- DJ-Potato
- ベストアンサー率36% (692/1917)
それは、金属水銀とメチル水銀の情報が混ざっているのではないでしょうか。 ポリフェノールは体にいいけど、フェノールは毒です、みたいな。
補足
ご回答ありがとうございます。 私に知識が不足していて理解できていない部分があります。 水銀とメチル水銀では物理的な性質として挙動に違いがあるということなのでしょうか? 金属水銀について知りたいのですが、金属水銀は木目や布にも結局の所、吸着もしくは吸収されてしまうのでしょうか?
補足
ご回答ありがとうございます。 つまり気体状態になることで、水銀は木目や布にも吸着もしくは吸収(皮膚との吸収量の差はあれど)されてしまうのでしょうか?