柵の高さが10mなら、身長は無視できないと思いますが、
穴を掘って地表から投げ出すと考えて解いてみます。
柵の高さH[m]、柵までの距離をL[m]、
そして、地表から玉を投げる最小速度v[m/s]、角度θとします。
投げてからt秒後の、玉の高さ、水平距離を、それぞれ、h(t)、x(t)とすると、
h(t)=-(g*t^2/2) + v*sinθ*t ---(1)
x(t)=v*cosθ*t. ---(2)
Lの水平位置までの玉の所要時間Tは、L=v*cosθ*Tより、
T=L/(v*cosθ)----(3)
所要時間Tのとき、玉が柵を越えなければならないので、式(1)から、
h(T)≧H、すなはち、次の式(4)が成立する必要があります。
-((g*T^2)/2) + v*sinθ*T≧H---(4)
式(3)を(4)に代入して、L=60,H=10で、v^2について解くと、
v^2≧(g*L^2)/(2*(cosθ)^2*(L*tanθ-H))---(5)
v^2を、変数θを横軸に描くと、
0°<θ<90°の範囲で、Uの字の形をしています。
>(1) 角度は、地面から何度をめがければ、いいのでしょうか。
>(2) 最低限必要な玉の速さは時速何キロなんでしょうか。
>
式(5)をθで微分して、v^2を最小にするθを
0<θ<90°の条件で求めると、投げる角度θは、
θ=49.73°----(6)
値(6)を式(5)に代入して、平方根をとると、投げる速さvの最小値は、
v≒26.346[m/s]=94.85[km/h]---(7)
>(3) その玉は、何メートル先に落ちるのでしょうか。
>
値(6),(7)を代入した式(1)がh(t)=0となる時間は、
4.1秒後なので、落下地点の水平距離は、x(4.1)=69.86m.
>(4) 通常の遠投で、最低限何メートル投げられれば、
>その柵を越えることができるのでしょうか。
>
一般に45°の角度で投げ上げた場合が一番遠くまで水平方向に飛び、
そのときの最大の遠投距離はv^2/gで計算できます。
この式v^2/gに投げる速度(7)を代入すると、
遠投距離、26.346^2/g=70.8m を有している場合、
柵を越えることができます。
ただし、身長の分を無視して考えています。
時速100kmの車が、49.73°の傾斜で飛びあがった場合、
車ごとこの柵を越えることができるということでしょうか。
自信なしのため、他の方の回答も参考に願います。
お礼
お返事ありがとうございます。非常に整理されていてわかりやすかったです。本当にありがとうございます。ただ解りやすいのと理解できてるとは、ずいぶん違うようで・・・悲しいかな私の頭では・・・でもせっかくお答えいただいたんで、理解できるよう少し勉強してみます。また解らないことがありましたら、質問させてくださいね。よろしくお願いいたします。