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日本語のアクセント 文節アクセントはじめて

アクセントの勉強をしていまして、新明解日本語アクセント辞典の最後のほうに文節のアクセントがあるのを知りました。分離文節と接合文節と結合文節の3つに分かれています。解らないのは 分離文節です。文によって分離か結合かを考えるのでしょうか。ほとんどを接合文節と考えてよいのでしょうか。例文にトリガ ナクが分離にも接合にもあります。

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  • kzsIV
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回答No.1

 手元にある『明解日本語アクセント辞典』は1958年版(1970年刷)なので心配しましたが、秋永先生記述の「アクセント習得法則」の97~99に載っていました。同じ秋永一枝先生の「共通語のアクセント」(日本放送協会『日本語発音アクセント辞典』1966年 日本放送出版協会)では、「ことばの連続とアクセント」の章で、「分離グループ」「複合の弱いグループ」「複合の強いグループ」としています。'`  以下 高低を 次の記号で表します 「 ' 」 低から高へ 語頭で 低'高 と表します。 「 ` 」 高から低へ 語中・文節中で …高`低… 尾高型の語末・文節末で …高` と表します。 以下の語例が両グループに挙げられています。 分離文節          接合文節 分離グループ       複合の弱いグループ ナ'ク・ト'リ          ナ'クトリ サ'ク・ハ'ナ`         サ'クハナ ハ'ナ`・サ'ク         ハ'ナ`サク メ`ガ・デ`ル         メ`ガデル サ'クラ・サ'ク        サ'クラサク ト'リガ・ナ'ク         ト'リガナク ト'ーイ・ヤ'マ`        ト'ーイヤマ` ヒ'ガ・オ'チ`ル       ヒ'ガオチ`ル カ'ゼガ・フ`ク        カ'ゼガフ`ク ホ'シガ・デ`ル       ホ'シガデ`ル ア'オ`イ・ト'リ        ア'オ`イトリ ツ'ヨ`イ・カ'ゼ        ツ'ヨ`イカゼ ア'オ`イ・ソ`ラ        ア'オ`イソラ ハ`ルノ・ミ'ズ        ハ`ルノミズ フ`イタ・カ'ゼ        フ`イタカゼ ハ`ルガ・キ'タ`       ハ`ルガキタ ハ`ルノ・ヤ'マ`       ハ`ルノヤマ ハ`ルノ・ソ`ラ        ハ`ルノソラ ツ'メタイ・ミ'ズ        ツ'メタイミズ ヤ'マダ・カ'ズオ      ヤ'マダカズオ カ'ゼガ・ツ'ヨ`イ       カ'ゼガツヨ`イ ヒ'ガシノ・ソ`ラ        ヒ'ガシノソ`ラ カ'ゼガ・フ`イタ       カ'ゼガフ`イタ ヤ'マダ・ハ`ナコ      ヤ'マダハ`ナコ ナ'ガレ`ル・ミ'ズ      ナ'ガレ`ルミズ ハ'ナ`ガ・サ'イタ      ハ'ナ`ガサイタ ヤ'マ`ガ・タ'カ`イ      ヤ'マ`ガタカイ ソ`ラガ・ア'オ`イ       ソ`ラガアオイ ヤ'マ`シタ・カ'ズオ     ヤ'マ`シタカズオ ヤ'マ`シタ・ハ`ナコ     ヤ'マ`シタハナコ 例えば 「花が咲き、鳥が鳴き、春の季節がやってきた。」を「分離」で発音すると  ハ'ナ`ガ サ'キ ト'リガ ナ'キ ハ`ルノ キ`セツガ ヤ'ッテ キ'タ` となりますが、「接合」 では  ハ'ナ`ガサキ ト'リガナキ ハ'ルノキセツガ ヤ'ッテ`キタ  となります。 NHKの には 次のように説明があります。  分離グループ。一つ一つの意味をはっきりさせようとして発音すると、ひとつづきにならずにおのおのが分離して、もとのアクセント通りに発音される。しかし、これでは小学1年生のよみ方のようで、あまり自然な会話とは言えない。  複合の弱いグループ。普通の会話では、一つ一つの意味をはっきりさせようと、努力して、おのおのを分離させて発音させることはまず少ない。ひとつづきに、一語のように発音する方が楽であるし、自然な会話である。 要するに分離して発音される本来のアクセントを習得したうえで、複数文節を「接合」する時のアクセント法則を習得しなさい、ということのようです。 「結合文節」については次の挙例があります。 分離文節          接合文節           結合文節 分離グループ       複合の弱いグループ    複合の強いグループ ジ'ジョー・ジ'バク      ジ'ジョージバク       ジ'ジョージ`バク イ'ワヌ`ガ・ハ'ナ`      イ'ワヌ`ガハナ        イ'ワヌガハナ` イ`タシ・カ`ユシ       イ'タシカユシ        イ'タシカ`ユシ ノ`マズ・ク`ワズ        ノ`マズクワズ         ノ'マズク`ワズ ア`ンチュー・モ'サク    ア`ンチューモサク      ア'ンチューモ`サク ク`ダンノ・ゴ`トシ       ク`ダンノゴトシ        ク'ダンノゴ`トシ ト'ヨトミ・ヒ'デヨシ      ト'ヨトミヒデヨシ        ト'ヨトミヒデ`ヨシ ト'ッカ`エ・ヒ'ッカ`エ    ト'ッカ`エヒッカエ       ト'ッカエヒ`ッカエ ト'ク`ガワ・イ'エヤス    ト'ク`ガワイエヤス      ト'クガワイエ`ヤス ネ`ンビャク・ネ`ンジュー  ネ`ンビャクネンジュー    ネ'ンビャクネ`ンジュー ド`ーニカ・コ`ーニカ    ド`ーニカコーニカ       ド'ーニカコ`ーニカ 「接合」法則の例外則のようで、人によってどちらで発音するか異なるようです。私の場合は、「自縄自縛、言わぬが花、暗中模索、件の如し、取っ替え引っ換え」が「接合型」です。

5617113208
質問者

お礼

詳しくご説明くださりありがとうございました。よくわかりました。分離型 接合型 結合型 いろいろ調べながら やってみます。NHK日本語アクセント辞典にもあるのですね。勉強不足でした。これからも、教えてくださいね。