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これは陸棲巻貝の「キセルガイ」の仲間ですね。カタツムリの親戚みたいなもんですが、貝殻が細長く尖ってまるで昔のタバコ吸う時の「キセル(煙管)」にそっくりな形になる事からこの名が付きました。 で…またかよ!とお思いでしょうが、コレまた種類と言うか亜種が非常に多くて。画像1枚では何とも言い難いです…。自分の印象では、ナミギセル、シロナミギセル、ハゲギセル、ツムガタギセル~辺りが似てる印象です。 >Wikipedia: キセルガイ - http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%82%A4 P.S. 実はカタツムリも同様に非常に亜種、つまりその地域のみで特異に進化した種類は多く。遺伝子レベルでは同じ種類ですが、見た目の色や模様が全く別種に見えるモノが多いのです。また種類ごとの差異もほとんど無く、標本を採集してかなり専門的な鑑定をしないと、種同定が出来ない場合が多いのです。 これは何故かと言うと。一見、頑丈な貝殻を持つカタツムリ(キセルガイ)の仲間の方は乾燥や外敵に対して強く、生存競争に有利な様に感じますが。実際には殻を持たないナメクジの方が僅かな隙間にも入り込め、また邪魔な荷物を背負ってない分、繁殖や活動範囲を広げるには圧倒的に有利で。そのためジャングル等の特殊環境で無い限り、通常は圧倒的にナメクジ勢力の方が強く、カタツムリ派は追いやられるのが実情です。 このためナメクジは少ない種類で広範囲を制し、また逆にカタツムリはニッチな環境に特化して種類を細分化して細々と生き残っているのが現状です。屋久島の様な原始環境が残ってる場所では、その1本1本の屋久杉の大木に数種類ずつカタツムリの固有種が生息していると言われており。その木が枯れて倒れてしまうと、その種自体が一緒に絶滅してしまうとまで言われています。
お礼
非常に詳細かつ、わかりやすい説明をありがとうございます。 キセルガイ、納得しました。