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意味は同じなのに違うことば
「障害者」は「障碍者や障がい者」 「不妊治療」は「妊活」 「できちゃった結婚」は「授かり婚」 他にもたくさんありますよね。 これって、言い方を変えることで、何を期待しているのでしょうか。 ポジティブな印象に変えたい! 差別的な言葉なので文字面を変えた!(区別している時点で差別だとは思いますが・・・) などなどあると思いますけど、他にはどんな理由がありますでしょうか。
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- fxq11011
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神ならね人間が使う言葉です。 あえて理由を詮索するのが野暮、むしろ不自然さも感じます。 可能の「られる」「れる」も最近は随分混同していますね。 先の回答者にほぼ言われていると思いますが。 「妊活」などは「婚活」をまねた、ただの悪乗りにすぎません。 ただ、怖いのは、言葉にして発してしまうと、無意識のうちに、その言葉の魔力?、それによって意思決定行動が左右されることも大いにあります、言葉の一人歩きもよくいわれますね。
>これって、言い方を変えることで、何を期待しているのでしょうか。 いろいろ期待しています。 (1)直接的表現を避ける。 日本人には間接的な表現を優雅である、とか奥ゆかしいと評価する価値観があります。 (2)連帯意識を確認高揚する。 仲間内だけで通じる言葉を使うことで、仲間意識を強化するとともに他者との区別を際立たせる。 (1)と(2)の複合化された効果を狙った言葉は歴史的にも非常に古いものです。 古代の朝廷に仕えていた女性達が使いました。女房言葉と呼ばれます。 現代も残っているものが多数あります。 しゃもじ→しゃ+文字・・・杓子という文字がつく物 おめもじ→おめ+文字・・・「お目にかかる」という文字であらわされる行動 おかず・・・ご飯と味噌汁は一つづつなのに惣菜は複数ある(数々ある) etc 「文字がつくもの」という表現は明治以降も残っていました。 町人階級が使っていて、東京の下町に残っていました。 特に目上の人が目下の人を呼ぶときや、同僚が相手を呼ぶときに使われました。 八兵衛→八の字 権兵衛→ごんの字 これと似た使い方は現代もされています、(噂話の時に多用されます) 人名のアルファベット表記の頭文字を使います。 佐藤さん→Sさん 山田さん→Yさん (3)言霊思想というものがあって縁起の悪い言葉は不吉なことを招くとされていました。 葦(あし)→よし 塩→波の華 梨(なし)→ありの実 etc (4)言霊思想の延長で、その言葉を使わなければ、そのものが存在しなくなる、という考え方があります。 現在差別用語として公的文書での使用を禁止されている言葉です。 (パソコンの文字変換でも簡単には出てこなくしていることばもあります) 盲、唖、聾、跛、穢多、etc この延長線上で問題があたかも解決されているかのような錯覚を起こします。 日雇労務者→非正規社員 下請け→協力会社 etc (5)日本人はカタカナで表記された外来語を使うと斬新で洒落たもの、あるいは高級なもの、と感じる癖があります。 化粧品やファッション関係で多用されています。 口紅→ルージュ 背広→スーツ 運動靴→スニーカー 日雇労務者→パート 浮浪者→ホームレス 勤労奉仕→ボランティア etc 外来語で言い直すのは実は歴史的に非常に古いものです。 漢字の熟語の大半がこれです。 漢和辞典をみていただくと意味として「○○○であること」などとひらがな表記の大和ことばでかかれているケースが無数にあります。 日本語には「○○する」という言い方がありますが「する」を付けると何語でも日本語の動詞に化けてしまいます。 この機能を使って古くは漢語に始まり現在では国籍を問いません。 「プレイする「ダウンする」「エンジョイする」「電話する」「携帯する」・・・と、なんでもござれです。 以上思いつくまま挙げてみました。
- FEX2053
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符丁というものがあります。要は「言い方を変えることで、 外部の人間にやってることを分からなくする」ということです。 また、「言い方を変えることで、ほかの言葉と混じらなくなり 作業の間違いが減る」という面もあります。 有名なのは寿司屋の符丁ですね。 「お茶のお代わりお願いします」「へいっ!あがり、差し替えっ!」 「お会計お願いです」「へい、おあいそですね」 なので、本当は「ガリの追加お願い」って言っちゃダメなんですよ 「ガリ」は「生姜」の符丁ですから。 あと、同じような意味で「外部の言葉」「内部の言葉」があります。 さっき回答に書いたので覚えてるんですが、「マニア」が外部の 言葉、「おたく」が内部の言葉で、双方語源が違うのですが、今 ではほとんど同じ意味になってますね。