神経症ってのがありますよね。なんというか、些細なことが本人としては気になって気になってしょうがないんだけど、精神科医的には病気であるとまではいえないというような状態です。例えば、電車に乗るときに何気なく見知らぬ人と目が合ったが、なんだか睨まれたような気がして、あの人が自分のことに腹を立ててある日いきなり後ろからズブッと刺されたらどうしよう？みたいになっちゃう場合です。大抵本人は「私は精神病です」って騒ぐんだけど、自分から精神病ですという人はみんな正常なんですよね。聞いた話なんですが、本当に精神病の人は「先生、周囲が私のことを精神病というのですけれど私は精神病ではないんです。私が正常であることをみんなに言ってください」というそうです。本当に病んでいる人は「私はおかしくないのに精神病扱いして入院させやがって」といいます。
で、その神経症が慢性化している状態ですねと説明したのだと思います。お医者さんからすれば、「はいはい、アンタは単なる面倒くさい人というだけで病気でもなんでもないです。他に頭がおかしい人が大勢待合室で待っているので速やかにお帰り下さい」といいたいところですが、そんなことをいったらお母さんがブチ切れて面倒くさいことになるから、それっぽい名前をつけてあげたのでしょう。
お医者さん的には、「病気ではないので、診断名はありません。単なる面倒くさい人です」ということだと思います。だから、お薬も何ももらってきてないんじゃないでしょうかね。
