- ベストアンサー
おびえる、こわがる、おそれるの違い(三回目)
- おびえる、こわがる、おそれるの違いについて質問です。
- アンジェラ・アキさんの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」の歌詞で使われる「恐れずに」を「こわがらずに」か「おびえずに」に変えたら、ニュアンスは変わるでしょうか。
- 不自然な表現があれば指摘してください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「恐れずに」「こわがらずに」「おびえずに」の解説は既に丁寧な説明があるようですから個別には触れません。 この歌詞の場合は 「恐れずに」→“恐れることなく”として捉えると分かりやすい? “恐れることなく”は “敢然として” 言い換えれば 勇敢に/毅然として/決然として です。 意志と決意をもって... の意味を含みます。 ・「恐れずに」よりも “恐れることなく” と言う方が 明快な動機づけの 表現であり 意図的に使い分けもします。 多少硬い表現で 改まった場面や文章で使う傾向もあり。 ・「恐れずに」の方が会話的 日常的 優しげな感じ。 この歌詞で 「こわがらずに」とした場合 ・・・意味は大差ありませんが 大人が子供に言うような優しさ 女の子同士 恋人間 のような。 または やや軟弱な雰囲気を醸します。 「おびえずに」とすると ・・・立ち向かうことにおびえている 心理的軟弱を暗示/責めるような雰囲気です。 ------------------------------ 久しぶりに 質問文中のこと。 「一回目と二回目の質問は下記のようになります。」は 「一回目と二回目の質問は下記の通りです。」としたい。 近年と言ってもかなり以前からですが 日本語に蔓延して常態化している 「~になります」の話法。 “なります”は 経緯や原因や時の経過 を踏まえて “結果が得られる”ことです。 これらの要素が 明示的/暗黙の既知 などとして成立していない場合は不適。 無暗に「~になります」が蔓延したのは 数十年前出来たコンビニエンススストアの接客用マニュアルに発すると言われます。その頃を機にサービス業の大発展があり アルバイトやパートなどの非正社員が急増しました。丁寧な採用試験や入社後の社員教育が出来ず マニュアルの丸暗記教育が浸透したのです。 接客での会話を標準化するということは 無用の敬語や丁寧表現 当たり障りのない言い方 責任回避の表現に偏向します。そこでできて来たのが 現在蔓延するコンビニ言葉です。 余話:当初接客マニュアルを作成した担当者が北海道出身であり そのため方言混入のマニュアルになった との話も。 今や「~になります」が常態化しているとは言ってもきちんとした社会人は厳しく見ます。 私などは 無責任発言の象徴として最も嫌悪することの一つです。 入社試験 客先接待の場 公式の場 お見合いの席...などで使うと 幼児性/無教養/家庭の教育/社会性の欠如/責任感の欠如...などが疑われます。 少なくとも文章で使うと知性を疑われます。 とは言っても 数十年後の日本語では正当な話法になるやも知れません.....。
お礼
ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。それぞれのニュアンスはとても参考になりました。「になります」への貴重なご意見にも心から大変感謝いたします。二度と間違えないように気をつけます。