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バランス・オブ・パワー戦略は変化している!?
アメリカの外交戦略は、ブッシュ(父)に仕えたセキュリティ・アドバイザー、スコウクロフト氏の時代以降、 キッシンジャー流のバランス・オブ・パワー路線からは変化を遂げている… という趣旨の文章を本で読みましたが、具体的にどう変化して、現代のアメリカ外交戦略を支える思想はどのようになっているのでしょうか?
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>>バランス・オブ・パワー戦略は変化している!? 具体的にどう変化して、現代のアメリカ外交戦略を支える思想はどのようになっているのでしょうか? ちょっと前までは、アメリカは世界の警察官を自認していました。もちろん、中国が国内とか、チベットやモンゴルで非人道的な行為をやっていることを知りながらも、それを警察官として正すまでのパワーは無かったけど、いちおう、イラクやアフガンなどに米軍を派遣し、「アメリカの正義」「世界の警察官」という役割を行ってきました。(それが正しかったかどうかは、別として・・・) が「世界の警察官」から降りたわけですので、先日は、「シリアへの軍事攻撃をする!」といいながらも、行いませんでした。 米国外交は、「有力な資本主義国のひとつ」というポジションは守るけど、オバマ大統領は、「国内の福祉充実」を第一に考えていますので、世界への影響力は衰えています。これは、米国のウクライナ問題の対応を見れば明らかです。つまりは、日本は米国の軍事力をあまり、あてにできなくなりつつあるということです。 お隣の中国は、軍事費を増やし続けているし、周辺国への軍事的圧力を強めつつあります。 ロシアは、プーチンさんの独裁的なパワーによって、米国やヨーロッパから反対されながらも、ウクライナをうまく取り込もうとしています。 ヨーロッパは、ドイツが頑張っていますけど、日本と同様に、第二次大戦のナチスの亡霊の影響?で、十分な活力をもたらすことに成功していません。 外交問題は、どんなに「正義」「正論」を振り回そうが、最後には、軍事力の優劣で決まってゆきますから、上記のように、軍事大国だった米国の地位が低下し、中国、ロシアの地位が上がれば、バランス・オブ・パワーは変化します。 日本としては、米国の力が減りつつある現在、民主主義・国際的にみて問題あり?と思えるようなロシアであっても、「日本の独立を守る」という目的に合うなら、安全保障条約などを結ぶことも視野に入れる必要があるでしょうね。ロシアは、中国の背後に位置するわけですので、”挟み撃ち”という点からも良いですから。 この4月に、プーチン大統領が日本にやってくるそうです。安倍総理は、ソチに出席するという良い選択をしました。ですので、プーチン氏は、日本にとっては嬉しい(米国・中国・韓国にとっては嫌な)、”大技”をたぶん仕掛けてくるものと思いますので、楽しみにしておきたいところです。 以下のブログがバランスオブパワーの参考になると思います。 http://blog.goo.ne.jp/niet439/e/1aace43852a717ce1bbab577c488f46e
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