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ウィスキーの山崎1923年は何年もの?
ウィスキーの山崎について。 以前は18年、12年、10年がありましたが最近10年は無くなったそうですね。 今は一番安いものとして山崎1923年、というのがありますが この1923年は創業を表したものですよね。 ではこの1923年は熟成年数でいうと何年なのでしょうか。 公式サイトを見ても見つけられなかったので質問しました。 なおウィスキーはかなり初心者です。よろしくお願いします。
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1923年…その言い方は初めて見ました。メーカーのHPにも書いてないと思いますし、山崎だけか新山崎で呼称されてるのが普通かと。確かにボトルの首の所にはSINCE1923YEARとは書いてありますが、他の12年や18年はAGED○○YEARSですし、同列で書くと語弊が生じる可能性もあるでしょう(25年や50年はこのラベルはない)。メインのラベルには何も書いてないのが新山崎ですしね。 http://www.theyamazaki.jp/product/index.html で肝心の質問の方ですが、あくまで推測になりますが… ^^; 今までの物は最低熟成年数を表し、そのウィスキーに使われた原酒が全て○○年以上熟成ということになっています。なので、山崎は今まで10年以上の原酒しか使えなかったところ、新しいのは熟成年数を謳わなかったことにより、これに拘らなくて良いことになります。内部基準はあるのでしょうが、10年未満の原酒も当然使われているとみるのが妥当だと思います。 元々、ウィスキーは様々な原酒をブレンドして、最初に決めた味や香りと同じものを作るように努力します(熟成年数だけで味が決まるわけではなく、ブレンドして味を創作します)。特にサントリーの場合、蒸留釜も色々な型を使い樽も材質や大きさ等多岐に渡ります。他の蒸留所に比べ味や香りの違った原酒が多く、ブレンドも大変なのではないかと思います(少量作るのは簡単ですが、大量性生産するのは大変?)。この点からも、熟成年数に拘らずブレンドしたいという制作サイドからの要望もあるのかもしれません。これは原酒の在庫等にも関係し、会社としての利益追求という面もあるでしょう。 ただ、これによって味が落ちることもあるかもしれませんが(逆かも?)、あくまで最初にデザインした味を出すための行為ですので、一概に熟成年数だけ拘ることもないでしょう。現に、熟成年数が短くても高いウィスキーや一般的に美味いと言われるものも多いですので。味はあくまで好みであり、それに合うかどうかもありますが、私は白州12年より10年の方が好みでした(無くなって残念)。 と言うことで、分からないというのが正解でしょう(ブレンダーとかそれに近い人しか知らない可能性もあり)。次に蒸留所へ行く機会があれば聞いても良いですが(メールで聞いてもいいかな?)、多分教えてくれない可能性が高そうです。去年久々に行きましたが、有料セミナーを含め10回以上行っていますので、多くのことを今まで聞いたり質問もしたりしてきた上での想像です。 蒸留所では熟成年数別の原酒も売っており、よく買って飲んでたのですが樽(買う時)によって味が違って面白かったです。これも今は売ってないのですが、たまに限定酒(主に樽材等が名前に)が出ると買う時もあります。一度、こちらの方も試してみてください。シェリー酒樽熟成のなんかは、高くてもすぐに売り切れちゃいますけど。
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- technatama
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私は元サントリーの社員でしたが、「山崎1923年」という製品があったことを初めて知りました。 他の回答者の方々がおっしゃっていることは、概ね正しいと思います。 「1923」の意味は、山崎蒸溜所の建設に着工した年です。 ですから実際に工場が完成して、原酒の蒸溜が始まったのはその翌年になります。 仮に「山崎1923年」という製品があったのなら、少なくとも山崎蒸溜所の建設着工を記念したネーミングと思われます。 ちょうど昨年が90周年に当たる年でしたので、記念ウイスキーだったのかも知れません。 なお用語を正確に表現するなら、モルトウイスキー原酒を貯蔵樽から出して、他の樽の原酒と混合することは、「ブレンド」ではなく、「ヴァッティング」と言います。 従ってシングルモルトウイスキーでは、すべて「ヴァッティング」です。 一方、ブレンデッドウイスキーの場合、モルト原酒とグレーン原酒とを混合することが、「ブレンド」です。 No.1 の方が想像しておられるように、社内でも山崎蒸溜所内にある「ブレンダー室」に所属する社員以外は、原酒の混合比率は社内でも極秘事項となっています。 私は本社の生産本部でウイスキーの品質管理などに携わっていましたが、ウイスキー原酒に関する具体的な情報は全く教えてもらえませんでした。 ただ製品の原価計算は必要なので、原酒の原価ランク別の配合比は分かりましたが、実際の原酒がどんなものであるのかは、一切分からないようになっていたのです。 ご参考までに。
お礼
回答ありがとうございます。 すみません、正式名称では新山崎というみたいですね。 1923年は確かに書いてあるのですが…w 元サントリーの方にご回答頂けるとは驚きです。 そしてブレンドではなくヴァッディング…なるほど勉強になります。 社内でもいろいろと極秘なのですね。 貴重な体験談をありがとうございます。 ウィスキーは歴史など調べると面白いなぁと思っておりましたがそのような裏事情もとても興味深いですね。 大変参考になりました。
- nantamann
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公式サイトで山崎1923はシングルモルトウイスキーとしか書かれていません。なぜ1923なのかわかりませんが蒸留所設立は1923年(SINCE1923)でその関係のネーミングだろうと思います。品質とは無関係と思われます。12年貯蔵はaged12と書かれています。 >1923年は熟成年数でいうと何年なのでしょうか。 一言で言えば企業秘密でしょう。モルトウイスキーはご存じのように樽貯蔵されますが、樽の容量は600リットルくらいなのでたくさんの樽が使われ、貯蔵中に品質を選抜し、貯蔵して良くなるものを選抜します。落ちこぼれウイスキーはグレードの低いウイスキーの原料になります。 山崎25はエリート中のエリートのウイスキーです。熟成年数の少ないウイスキーはその年度で弾かれた原酒で構成されます。ただし、貯蔵年数について法律では何の規制もないので飽くまで企業モラルに頼るしかありません。 山崎1923は山崎の中で熟成が若くして弾かれたモルトで構成されていると思われます。10年とかいてないということは10年未満のモルトもブレンドされているということを意味します。酒税法の定義からすれば樽貯蔵なしでもモルトウイスキーに該当します。 日本の酒税法のウイスキーの定義は呆れるほどいい加減ですよ。文明国の法律だと思えません。
お礼
回答ありがとうございます。 25年なんていうものもあるのですね…! 18年でも2万とかしたと思いますが、年数で倍以上とは…! 海外の酒に関する法ではけっこう厳密にいろいろと決められていると聞きますが日本はいいかげんなのですね…w 大変参考になりました。
- Kon1701
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ご存知かもしれませんが、ウィスキーは複数の原酒をブレンドして作ります。一定ではありません。毎回違う原酒を、そのつど異なる比率でブレンドして同じ味に仕上げています。12年というのはその原酒の中で一番若いものの塾生年数です。 一般にウィスキーは熟成期間が長いほど味が良くなります。ですが、当然保管に手間も費用もかかり、中の原酒も減ってゆきますからそれだけ高くなります。なので年数が長くなるほど非常に高くなります。12年はまだ比較的安いですが、18年を超えると非常に高くなりますね。それだけでは売りにくいので安いものも出しますが、それが熟成年数を明示しない製品になります。当然、12年より若い原酒も使っているでしょう。とはいえ、あんまり若い原酒は使えないでしょうから数年以上のものになるのでしょうね。 なお、”山崎”はシングルモルトですから山崎蒸溜所のモルトしか使っていないので若い原酒といってもそれなりの価格になってしまいますね。
お礼
回答ありがとうございます。 そうですね、18年は高いなぁと思っており、10年と12年でも倍くらいの価格差がありましたね。 日本の誇るブランドですから10年未満のものが入っていたとしてもちゃんとしたクオリティはあると信じておりますが、飲んでみるしかないですね。 大変参考になりました。
お礼
回答ありがとうございます。 貼っていただいたリンク先のがそうです、新山崎というのが正しい名称だったのですね。 今までウィスキーは「貯蔵年数が多いと高い」という漠然としたイメージを持っていたため、何も書いていなかったので計り兼ねたのです。 そしてお恥ずかしながら、ブレンドされるものの中の最低熟成年数の表記だとは知りませんでした。 非常に詳細で大変参考になりました。