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「百夜行」の亮司と雪穂の関係
東野圭吾さんの「百夜行」を読んだことがある方に感想をお聞きしたいのですが...(あらすじは省略させてください) 亮司と雪穂は物語中1つも言葉を交わしたり接触したりする場面がなかったのですが、それでも2人は心で結ばれていたのでしょうか? 私の印象では亮司が永遠に愛していたのが雪穂だっただけで、つねに雪穂の近くにいて邪魔な者を排除していただけなような気がするのですが... 雪穂も亮司のことを愛していたのでしょうか? なんだかすごく後をひくんですよね.... この本を読んだことある方はどう思われますか? お暇な時、教えて下さい。
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「白夜行」切ない話だったように記憶しています。 かなり前に読んだ作品なので、詳しく作品中の場面を上げて感想を言えないのが悔しいのですが、 私の感じたことを少しだけ。 亮司と雪穂は、生い立ちから、「愛する」ということを元々は知らない人間だったですよね。 作品の中で、お互いと接する場面は確かになかったと思います。 ですが、文面から、二人が同じように修羅の世界を行きぬく同士として、 強い絆で結ばれていたのはないかと推測していました。 二人にとっては、大人も子供も、一切のものは信じられず、何とか信じられるのはお互いだけ。 誰も守ってはくれないから、非常な世の中から自分たちの身を自分たちで守り 生き抜くことだけを、彼らはひたすらに貫いていたんだと思います。 そして、ここから先は私の独断なのですが、ラストのあのシーン。 雪穂は文面では全く冷静に他人事のように言葉を発して去っていきますよね。 私はこのシーンは、逆に雪穂が珍しく感情を見せた(動揺した)シーンだと思います。 普通に対応するなら、表向き動揺のかけらを見せる場面だと思うのに、 本当にショックを受けてしまってそれが出来なかったのではないかと。 雪穂が本当に亮司のことを「愛している」と自覚していたかどうかはわかりませんが、 私は、雪穂も同士として以上に亮司のことを愛していたのではないかと感じました。 と言っても、私も「幻夜」は読んでおりませんので、それ次第ではまた解釈も変わるかも。 とりあえず、白夜行一冊読んでの感想でした。うろ覚えなので的外れだったら申し訳ありません。
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- 3319
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私は幻夜も読んだクチです。 白夜行は本当に読んだその日はずっと考えちゃう話ですよね。私がここをこうやって書いたらどうだったろう・・・みたいなことを読んだ一日考えてたと思います。 後はひきまくり! 私の印象は幻夜を読む前は、雪穂も亮司もお互いの事を好きなのかなあって・・・思ってました。 雪穂も亮司もお互いがお互いのためを思って行動してるのかなって。 けど、少し前に読んだのでちょっと忘れかけなのですが、亮司は雪穂に助けられてるシーンってあんまないですよね・・・??高校生の時のゲームの著作権の時とか・・・?? 2人の会話がないから分からないですけど、今思うと、雪穂が考えた計画なのかもしれない・・・ 私も前にいろいろ検索して見たんですけど、結構、他の人は雪穂は雪穂と2度目に結婚した人の弟(確か・・・篠原??)が好きなんじゃないかって意見を見たことがあります。私は、そうは思わなかったけど・・・ あの2人は本当におかしかったですよね・・・ けどあんな生い立ちだったし何も信じられなかったのかな・・・ 次はぜひ幻夜を読んでみてください。 私、それを読んで考え方ちょっぴりかわりました。 最後のシーンとか私は雪穂がすぐに去ったのは、泣くためかと思ったし・・・今は雪穂が亮司の事殺したんじゃないかとさえ思ってます・・・ けど、亮司は雪穂とずっと一緒にいたし、雪穂は亮司の事 を同士として思ってましたよね・・・ 読めば分かる!!
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ご回答ありがとうございます >亮司は雪穂に助けられてるシーンってあんまないですよね・・・ そうですよね。私も亮司ばかりが雪穂の為に体を張っているような気がして雪穂の気持ちはどうだったの?って疑問に思ったんですよね... 篠塚が好きっていう説は...私も違うように思いました 単に篠塚だけが自分に興味を示さなかった(大学の時)そして自分の地味な親友の方を選んだというのが気にいらなかっただけ...という感じがしましたけど。 「幻夜」是非読んでみたいです。 やはり「幻夜」は「百夜行」の続編なのですか? ますます読んでみたいです。
- sharako3
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「白夜行」ですね。 わたしは亮司は雪穂のことを愛していたと思います。そして、その思いが決してかなうことがないということも、彼にはわかっていたと思います。 雪穂の方は、亮司のことを同志として信頼していたでしょうが、異性としての愛は持っていなかったと思います。 読み終わったあと、確かにすごく後をひく物語でした。 最近出た「幻夜」が「白夜行」の姉妹編のように言われていますが、直接の関連はなさそうですね(わたしは未読です)。
お礼
ご回答ありがとうございます。私もsyarako3さんと同じ印象です。普通に読んでいるとなんだか亮司の気持ちはすごく雪穂の為だけに生きているっていうふうに受け取れたんですけど、雪穂から亮司への愛は感じられなかったので...「幻夜」私もすごく興味があります 是非読んでみたいです
- eoc
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雪穂も亮司も人を愛するという心は持っていないのではないでしょうか。 二人とも荒んだ心の持ち主なので、「愛」なんかしないのでは。 私には二人の目的や考え方が全く理解できませんでした。二人とも、哀れな環境の中でしたたかに生きている姿はあ る意味生命力は感じましたが、それだけでした。 自分の父親が悪戯した少女(雪穂)を亮司は愛することができるでしょうか。私は恋愛対象にはならないと思いました。父の罪を償うために亮司は一生 自分の命をかけて守る決心をしたのかと思います。
お礼
回答ありがとうございます。そうゆう考えもありましたか...っていうと亮司は意外にも責任感の強いイイ人(雪穂にだけ)だったのでしょうか...父親の犯した罪のために雪穂を命をかけて守るなんてある意味男らしいですね。参考になりました。
お礼
ご回答ありがとうございます。文を書くのがヘタでうまく説明できませんが、excelmaniaさんの言ってる事、よくわかります。強い絆は私も感じました。 >誰も守ってはくれないから、非常な世の中から自分たちの身を自分たちで守り生き抜くことだけを、彼らはひたすらに貫いていたんだと思います 本当にそんな感じはヒシヒシと伝わってきましたね。 そして最後のシーンの事ですが、私は単純に雪穂って冷血~なんて思ってしまったのですが、そこに愛があったと感じる...っていう見方もあったのですね。 なんだか本当に奥深い話です。ますます後をひいてます....