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生まれ育った家がなくなるのがつらい
うちの実家は築100年は経過している平屋です。去年、家の持ち主であった祖母が亡くなったのですが、両親が一周忌が過ぎたらこの家を建て直そうと以前から計画していたようで、私がすでに独立していて同じ家に住んでいないということもあり、相談などもなくあっというまに取り壊しの日取り等も決めてしまいました。もともと私は新築の家よりも、アンティーク趣味というか、今あまり見かけない平屋づくりの方が趣きがあって素敵だと思っていたので大変ショックをうけ、解体の日が近付くにつれ憂鬱になっています。 そこでお聞きしたいのですが、有名な建築家の建てた家とかでもない限り、今の日本でふつうの住居を古いまま残しておくってあまりないことなんでしょうか? なぜ、日本は外国のように古くて趣きのある建築を残さずにどんどん壊してしまうのですか? しかし、これから年をとっていく両親のことを考えると暖房や耐震といった面ではやはり建て直した方がいいのでしょうか? これまで古い家を建て直された方で、同じ経験をされた方などいらっしゃいましたらあわせてお答えいただけると幸いです。
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まずは一般論として・・・ 日本の気候はヨーロッパ等に比べて寒暖差が激しく、特に湿度が高いことや、また、地震が多いことから、石やレンガ、コンクリート等で作られた家では住みづらく、家を長く持たせる事ができにくい環境です。よって、温度緩衝作用があり、湿度調節が効き、さらに少々のゆれを吸収してしまう、木材(+土壁)でできている伝統的家屋は、エネルギーを消費せず、低コストで風土に合った、最適な建築方法であると考えます。また、山林が多く、木材の供給が容易であることも木材建築の家が多い要因であると考えます。 しかし、木材家屋はどんなに丁寧に管理しても、数十年~数百年で朽ち果てる素材です。また、火災により容易に焼失してしまいます。 よって、日本人は、そもそも木材を材料にしている家屋に対して、永遠に残すものという発想がないように感じます。古くなり、朽ちてきたら立て替えるという考え方が支配しているように思います。伊勢神宮や、諏訪の御柱の建て替えも、建て替えにより再生することで、永遠に存続させるという発想なのではないでしょうか。例外として仏教建築がありますが。 あなたのご実家も、いつかは立て替え(再生させ)なければならないのではないでしょうか。 材質としてまだ住めるとお考えでしょうが、実際に住む人が住みやすいと考える家を建てるのが筋ではないでしょうか。もちろん、あなたが将来そこに住むのであれば、あなたのご意見をご家族に伝え、(費用負担の上)取り入れてもらうことも重要と考えます。 それでも残さないという意見が支配的であれば、あなたの代になって後、伝統的な家屋に建て直すという考え方もあるかと思います。もしくは、解体した材料を取っておくと言うのも一方法だと思います。 もし、あなたのご実家が、山林をお持ちで、ご家族できちんと管理されていて、柱や梁になるようないい木が多数生えているのでしたら、安価に立て替えることも可能ですが、どうでしょうか。 昔の(立派な)民家等も、生育100年以上のきわめて良質な木材を使っているからこそ、100年以上家屋として保っていると考えます。 ただし、伝統的な建築様式の家屋で残したいのであれば、建築費用など、相応の費用を負担する覚悟が必要になります。 近年の現実として・・・ 現在は、いい木材が安価には、なかなか手に入りません。職人さんも少ないです。 また、住宅金融公庫からの借り入れをする場合などは、伝統的建築工法では融資を受けられないなど、制限が生じてしまいます。 さらに、伝統的な家屋の材料は、何年も寝かせて狂いが出ないようにしなければいけないなど、歳月もかかります。 すなわち、費用と歳月の2点が、伝統的家屋の建築を少なくさせる要因になるかと考えます。 もし、ご実家の家屋の取り壊しが決定的でなく、あなたの意見が通りそうなようであれば、残存を強く意見してはいかがでしょうか。 残念ながら決定的で意見が通りそうでないようなら、アンティークブームでもあり、せめて家屋の取り壊しでなく、古い民家の柱、梁を古民具店等で引き取ってもらい、有効利用してもらうように働きかけるというのはいかがでしょうか。 私も、生まれ住んだ家が取り壊されたときは悲しい気持ちでしたが、上記の考え方で割り切りました。 もし近代的家屋に建て替えざるを得ないようであれば、高気密高断熱はやめて、昔ながらの風通しのよい家のほうがいいような気がします。壁も漆喰だと湿度調節が効きますし。埃が逃げず、カビやダニが繁殖しやすい家はいやだなと思います。
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- Yorozunokotonoha
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やはり新しい家に住めるというのは、両親の夢であると思いますよ。うちの両親、特に父親は本当に喜んでおりました。 自分のうちも数年前に立て替えました。 町が、全戸下水にするという話になり、うちは汲み取り式の便所だったので、どうせなら立て替えようということになり、また、兄貴一家が両親と住んでもいいと言うことになり、がんばって立て替えました。 建売住宅で、30年以上前に両親がローンで買いました。 近所がどんどん出世していくにつれて、給料も上がっていったのに伴い、家の立て替えが行われている中、 自分のうちだけが、平屋の家でした。 ちょっと恥ずかしいかったのですが、両親の経済事情もわかっていたので、そこに住んでいました。 自分は次男であったこともあり、とっとと家を出てしまい ましたが、やはり同じようにちょっと淋しかったですね。 また、このように何かが変わる時って、けんかに発展しますよね。家を出ているのに、お金も一銭も出してないのに、ささいなことで両親とけんかもしました。 ちょっと口出したかったんですよね。(笑) 今でも実家の夢を時々見ますが、新しい家ではなく、古い家の時のものです。ほんと不思議です。 新しい家での夢ってみないんですよね。 両親も兄貴一家も出てくるのに、古いときの家。 淋しいかも知れませんが、夢で会えますよ、古い自分の家に。参考にならないのかも知れませんが、そんな感じです。
お礼
回答ありがとうございます。両親のことを考えると、やっぱり老後くらいは快適に過ごさせてあげたいというのはありますね。Yorozunokotonohaさんの古い家とは夢で会える、というご回答を読んでちょっと泣いてしまいました(笑 うちも周辺の家はほとんどが新しい住宅で、うちとあと2、3軒だけが古い家屋なので両親も近所に対してはいろいろ思うところあったようです。 お金は、母方の去年亡くなった祖母が母のために残しておいてくれたみたいで、私は知らなかったのですが生前から「私が死んだら建て替えなさい」と言っていたらしくそのお金で建てるようです。しかも新しい家の完成がちょうど母の誕生日になるみたいで。 私としては祖母の死のショックからまだそんなに立ち直っていないうえに、祖母の思い出がいっぱい詰まった家まで壊すなんて…という心境だったのですが、Yorozunokotonohaさんと同様、とっとと家を出てしまった立場なのでそういうことは何も言えなかったんです。でも、たくさんの方にご回答いただき、ちょっと元気がでました。これで、解体日も静かな気持ちで迎えられそうな気がします。
私は質問者の方とは反対に、家を解体した者です。 古くて歴史ある家の処分は相当悩みましたしかし壊すことにしました。 理由は次の理由です。 ・基礎自体がひび割れ状態で崩壊危険度が高い。 ・シロアリに基礎部分が相当浸食されて手の施しよ うが無い ・隣接の道路の拡幅で振動がより増えた事 ・家自体が段差で、自分の老後を考えるとバリアフ リーも難しい構造 ・家の使い勝手が悪い、動線が全くなっていなく生 活しにくい 以上の理由です。 気持ちは分かりましが、生活する上での結論と思います
お礼
回答ありがとうございます。確かに、キッチン、リビングなどもっともよく使う場所が古いのでやむをえないのかもしれません。やっぱり、皆さん古い家を壊す時は悩むものなんですね。
我が家の場合ですが・・・ 私の昔の家も明治時代初めに建てられた平屋でした。 しかし祖父が亡くなったのを機に建て替えました。 理由はすきま風がひどい、今の生活にあわない間取りも多い等 これ以上増改築をしても・・・というのもあって建て替えを決心したようです。 建て替えの際、工務店さんが「せっかくこれだけ立派な柱があるのだから」ということで 大黒柱と埋め込みの仏壇を今の家の一部としてうまく移築してくれました。 その部分だけ新しい家にはない風格があるような気がします。 新しく立て直した家にはご両親がお住みになるのですよね? でしたら、ご両親が住みよい環境になるのが一番なのではと思います。
お礼
回答ありがとうございます。すきま風と間取りの問題はうちもそうですね。広さのわりに、まったく有効活用できないかんじというか…。でも、大黒柱という家の要となる部分を再活用できたのはよかったですよね。うちも仏壇などはそのまま残すことになるとは思うのですが。。
- h13124
- ベストアンサー率29% (172/591)
築100年の家で、今もしっかりしているのでしょうか。そうすると民芸風な趣を利用して、蕎麦屋に転用する例をテレビで見たことがあります。 この場合は、数百メートル移動させたみたいです。ご自分で経営されるようなことは無いでしょうから、人に譲ることになるでしょう。自分の住んでいた慣れ親しんだ家を他人に譲り、その他人の持ち主となるのを見るのもつらいかもしれません。 愛知県の明治村では、ごく普通の明治時代の住宅が移築されていました。もっとも、この住宅は、森鴎外と夏目漱石が住んだ家でしたが。 伝統的な住宅と言うことで、その住宅のある町の管理する方法は、どうでしょう。もちろん移動することになりますが。 何らの方法も見つからなければ、今の状況を写真等の記録媒体に取っておくしかないでしょう。
お礼
残念ながら、蕎麦屋も移築も難しそうです(涙 文豪が住んでいたわけでもありませんし。結局、記憶と写真に残しておくしかないんですね。それがかたちあるものの宿命なのかもしれません。。 ちなみに今、関西では大阪市交通局という歴史ある建物が消え去ろうとしていますが、ああいう公共の歴史ある建物ですら壊されてしまうのですから、個人の邸宅となるとよほどの「絶対に残す」という強い意志がないと難しいんでしょうね。 古い建築物の保存について、他にもご存知の事例があればぜひお教えいただけたらと思います。
- Ecclesiastes
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>名もなき大工さん それが良いのではないですか。 名もなき人は、人畜無害の人ですから。 とりあえず、今のうちに写真をいっぱい撮っておいてはどうですか。 ご両親は建て替えに、かなり乗り気なんでしょうか? だってご両親も、そのご両親と過ごした思い出の場所ですよ。 時間が止まったようなお宅で過ごせる老後ってのも幸せなんじゃないかなぁ・・・とふと思いました。
お礼
両親は、いずれ…とは考えていたようなのですが、業者に相談しているうちに業者に押し切られてどんどん急激に話がすすんでしまったようです。最初「一周忌がすんですぐ建て替えるなんてはやすぎるのでは?」と控えめに反対したのですが、「年をとると引越しも大変だから、1才でも若いうちに」と思ったみたいです。写真、ですか~。やっぱり、それしかないんですかね。
- Ecclesiastes
- ベストアンサー率23% (17/71)
>有名な建築家の建てた家とかでもない限り 豊郷小学校を建てたことで有名になったヴォーリスはキリスト教関係の建築では有名でしたが、ジョサイア・コンドルほど巷で知られるほどには有名ではなかったのではないでしょうか。 しかし、ヴォーリスのデザインした建築は全国に数多く存在しています。 築100年とはすごいですね。1世紀ですよ。 色々思い出も詰まった立派なお宅なのでしょう。 もったいないです。
お礼
ヴォーリスは当時は珍しかった西洋建築ですよね。うちは純日本風の平屋で、たぶんそのへんの名もなき大工さんが建てたものだと思います。思い出が。。というのはまさにその通りで、解体日は号泣してしまうかもしれません。どう考えれば納得できるでしょうか。。(涙)
お礼
大変具体的かつ経験に基づいた回答ありがとうございます。確かに昔ながらの木造ということで、白アリなどの心配もあるようです。 外国の建築はそういえば堅牢な石造りとかで、木造なんてあまりなさそうですよね。風土と材質で、建物への考え方も違ってくるものだということは、あまり考えもしませんでした。 なお、私がそこに将来的に住むという可能性はほとんどないため、強く主張できないといった背景もあります。山林ももちろんもっていませんし、費用の面でも伝統的家屋にするのはムリかと…。しかも、家屋の取り壊しはもう決定ですので、おそらく近日中には取り壊されてごくごく普通のどこにでもあるような新築の家ができあがることでしょう。 でもzinchanさんのお答えを読んで、なんとなくいろいろな意味で自分自身納得できたような気がします。柱、梁などを引き取ってもらうのは、アテもないしちょっと難しいかもしれないのですが、時計や火鉢などの古道具で譲ってもらえそうなものがいくつかあるので、せめてそれらを大切にこれから生きていこうと思います…。