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オフショア開発に関する質問
- 実際にこのような事例はたくさんあるのか。(出来れば経験談も含めていただけると幸いです)
- こういったアウトソースする日本企業は事前にパイロットプロジェクトなどで、その会社の納品品質などをしらべていないのか。もし、行っていないならどういった基準でアウトソースを行っているのか
- 日本企業側はこういったことが起きる原因を主にどういった原因だと捉えているのか
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興味深いご質問ですね。 私も10年以上、IT業界に身を置いておりますので、思うところをお答えさせて頂きます。 >1 実際にこのような事例はたくさんあるのか。 リンク先のfacebookの事例と似たようなことはよく聞きますが、 本当に、発注側に非が無いのかと言われると、 話を聞けば聞くほどどっちもどっちだなーと思います。 >2 こういったアウトソースする日本企業は事前にパイロットプロジェクトなどで、その会社の納品品質などをしらべていないのか。もし、行っていないならどういった基準でアウトソースを行っているのか。 それなりに調べているとは思いますが、効果的な調べ方をしている企業は少ないと思います。 なぜなら、品質評価って日本国内でもろくに機能していない企業が多いように感じます。 予め定められた基準を突破することだけが目的となっていて、成果物の本当の品質を評価できていない。 日本人同士でも正しく行えていないことが、海外の企業に対して行えるとはとても思いません。 そもそもコストを安くする為にオフショアするのに、そこにお金を掛けたら本末転倒ですよね。 >3 日本企業側はこういったことが起きる原因を主にどういった原因だと捉えているのか。 大手企業様がどのようにお考えかは分かりかねますが、一人の技術者としての考えは、 国民性の違いを本当に理解できていないからだと思います。 オフショアの話になると、マイナスな方面の話ばかりが耳に入りますが、 私の感覚では、中国やインドの方の技術力って高いと思いますよ。 それを日本企業が活かせていないだけだと思います。 極論を言えば、100点満点の設計書をお渡しすれば、100点満点、もしくはそれに近い成果物が上がってくると思いますよ。 50点の設計書しか渡していないから、50点、もしくはそれ以下になっているだけです。 ただ、日本では50点の設計書を80点まで持っていける技術者を「優秀」と呼びます。 俗に言う、「行間を読む」というやつですかね。 50点の設計書を「これを書いた人は、このように作って欲しいんだろうな」 「エンドユーザーはこんなものを作って欲しいんだろうな」と想像力を膨らませて、いいものを作る。 >4 日本企業がオフショア開発することはどう思うか 他人が作った設計書をコピペして、ちょちょっと書き換えて、 50点の設計書ばかりを量産しているようでは、発注側も受注側も不幸になるだけだと思っています。 設計書書くのって難しいですね。 偉そうなことをずらずらと書きましたが、私もせいぜい60点、よくて70点の設計書しか書けていないですね。
お礼
回答ありがとうございます。 実際10年以上この業界で働いている方ということで非常に参考になりました。 個人的には回答の2が興味深く感じました。 自分の中では日本企業というのは非常に品質にうるさいイメージで、そのため、評価基準も合理的で厳しいものを持っているのだと思っていました。意外とそういうのは難しいのですね。 3に関しては思い当たる節がたくさんありました。書類一つとっても日本語の文は主語がなく何が言いたいのか分からない文章が日本人の私が読んでもありました。そういったものを渡されて開発しろと言われても無理があるんじゃないかと思うときもあります。 自分の考えとしてアフショアというのは長い関係を前提にしたものでなければ中々難しいものではないかと最近思っています。 オフショアという言葉を聴いた時、自分も「要らない部分を他に放り投げる」というイメージを持っていましたが、実際は「業務の一環として安く仕上げるための道を育てる」と言ったほうが近いのじゃないかと最近思っています。 その仕事を行う海外支社があるというイメージが近いような気がします。 回答ありがとうございました。