星新一さんのショート・ショートの作品名が分かりません
星新一さんのショート・ショートの作品名および収録されている文庫本の題名が分からなくなってしまいました。ご存知の方がおられましたら教えてください。
あらすじは次のような話です。
ある男がその時代の人間の平均像をスクリーンに映し出す機械を発明した。その機械は、自分がどの程度の位置にいるのかを確かめずにはいられない人々に受け入れられて、広く世の中に普及した。
その機械のスクリーンに映し出される平均像は、多くの人々にとっては、予想に反して明らかに自分より劣った人間であった。ただし、一度自分が平均より上だと思い込んだ人々は、そのことに安心し、それから努力を怠り、社会の平均値はますます低下していった。
機械を発明した男はそのことを半ば予想しており、十分平均値が下がったと思われる段階で、機械が作り出す平均像をスクリーンに呼び出し、さんざんからかってやろうと思ったのだが、何を問いかけても思うような反応がなく、拍子抜けし、そして大きな孤独を味わうこととなった。
初めて読んだのは15年以上前だったので、上記のあらすじは一部誤りが含まれているかもしれません。その旨、あらかじめご了承いただきたいと思います。
ただこの作品は、一読した際のあまりに強烈な読後感(はっきり言って、いやーな感じ)が忘れられず、たくさん読んだ星新一さんのショート・ショートでも、強く印象に残っている一つです。
よろしくお願いいたします。
お礼
その通りでした。ありがとうございます。 読み返してみたら、「ボッコちゃん」、面白すぎです。