- ベストアンサー
入院日数の短縮化について
最近、入院日数の短縮化が進んで来ているようですが、なぜでしょうか? 法律や制度が変わったのでしょうか? 私は2009年に55日間の入院をしていましたが、将来的にも同じような日数の入院を余儀なくされると思うのですが、治療途中等で退院させられる事があるのでしょうか? 中卒程度の理解力しかない、私にも分かるように教えて下さい。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
(Q)入院日数の短縮化が進んで来ているようですが、なぜでしょうか? (A)色々な理由が重なっています。 (1)医療技術の発達。 例えば、手術。 かつては、体をメスで切り開いて手術をするしかなかったのが、 内視鏡、カテーテル、腹腔鏡など、切り開かなくても、 できる手術の数が飛躍的に増えた結果、 入院期間が短縮化された。 具体的には、胆石で胆のう摘出手術をすると、かつては1ヶ月から 1ヶ月半の入院が必要だったが、今では、腹腔鏡の手術で 10日前後の入院で良くなった……など。 薬の発達。 例えば、かつての抗がん剤は副作用が強く、入院して、 患者を管理しながらでなければ投与できなかったが、 今では、副作用が大幅に減って、外来の点滴ですませる、 普通の錠剤のように飲み薬として処方され、家で飲むなどが 増えたために、入院が減った。 (2)医師・看護師不足 今の日本は、慢性的な医師・看護師不足です。 なので、入院患者を多く受け入れなければならない大病院では、 患者を早期に退院させなければ、次の患者を受け入れられない ので、早期退院を促している。 そのような患者は、中小の病院に転院する場合も多いが、 統計上は、「退院」となるので、入院期間の短縮となって現れる。 例えば、かつては、大病院で30日間入院していたのが、 1日~10日をA病院、11日~20日を大病院のB病院、 21日~30日を元のA病院とすると、統計上は、 10日間の入院を3回したことになる。 統計上、退院患者の5%は、転院です。 (3)制度上 No.1の方がコメントしているように、早期退院させた方が、 病院の収益があがるようなシステムに変更されたからです。 例えば……患者が入院すると治療費が発生するのですが、 今は多くの病院が包括支払という方式を取り入れています。 これは、病名で治療費が決まる方式で、 重症でたくさん薬を使っても、軽症で薬を使わずに様子見を しただけでも料金は同じ、というシステムです。 ならば、軽症の患者を受け入れた方が儲かる……のですが、 こういう患者は、さっさと退院させた方が、より儲かるのです。 例えば、午前中に患者Aさんが退院して、午後に患者Bさんを 入院させた場合、AさんとBさんから、それぞれ1日分の 治療費を徴収できます。 Aさんをずっと入院させるよりも、次々と患者を変えた方が 儲かるのです。 つまり、軽症の患者は、どんどん退院させた方が得なのです。 これも短縮化の要因の一つです。 なので、重症患者も、元気になったら=軽症になったら、 どんどん、退院してください、ということ。 (Q)治療途中等で退院させられる事があるのでしょうか? (A)それは、建前上はない。 しかし、大病院では、症状が軽くなると、 どっか別の病院へ行ってくださいと、退院を促される 場合があります。
その他の回答 (1)
- guess_manager
- ベストアンサー率33% (1175/3512)
厚生労働省が制度を変えて、入院日数が短くなると儲かるような仕組みになりました。 というか、同じ病気で長く入院させていると儲からなくしてしまったのです。 病院としては、長期入院させるのではなく、待機している患者さんをどんどん入院させてどんどん治療して回転率を上げることが経営には良いのです。 ただし、治療が終わっていないのに退院させて悪化させて再入院になるとペナルティがあるので、そのような手抜きはされないでしょう。 ただし、意味もなくベッドで寝ているだけの人は、早く帰って家で休んでくださいね、ということになると思います。 詳しくは↓のページをどうぞ なぜ退院をせかされるの? http://apital.asahi.com/article/sakai/2012111400064.html 入院日数がどんどん短くなっている理由――DPCの謎 ―介護報酬とは異なる診療報酬の仕組み― http://www.caremanagement.jp/?action_contents_y11=true&page=11a
お礼
URL分かりやすかったです。 ありがとうございます。
お礼
詳しく載せていただき。ありがとうございます。 大変わかりやすかったです。