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振りの客

こんにちは。 先日、知人から聞いて「フリーの客」ではなく、本来は日本語で「振りの客」である事を知りました。 辞書を引いて、確かにその通りという事も分かりました。 なぜ、一見の客や予約のない通りすがりの客の事を「振り」というのですか? 想像すると、「常連の振り(風)をする」からきているのかな、と思ったりもします。 「振り」の意味や由来をご存じの方、よろしくお願いします。

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  • ベストアンサー
  • gekkamuka
  • ベストアンサー率44% (138/309)
回答No.5

 以前「定期の反対語?」という質問に、「振りの客」という言葉を例に挙げた者です。 http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=825768  「振り」そのものは「振り売り」(映画では一心太助の天秤棒で有名ですが)上方から盛んになった「荷物を下げて、または担って、声をあげながら売り歩く。棒手振り(ぼてふり)」を表し、特定の場所を構えず、街頭を流して行く<振り商売>の意味からではないでしょうか。  それを前提にして「近年女かみゆひ行われてより、在るは月極メあるはふり、ふりの本結は弐百に極まる」(「当世きどり草」)といった記述がありますから、ここからも「極め」と「振り」の対照的な関係が忍ばれます。  更には、花柳界では一見(いちげん:一=初めて、見=見参の略)の客、つまりは馴染みや常連ではない客を、このような「極め」と「振り」の見方を重ねて、「フリの客」とも称したのかも知れません。  定まった得意先とか予約や契約をしてくれる常連を「極めの客」としたならば、予告もなく突然訪れる馴染みでもない「振りの客」という事ではないでしょうか。  

noname#25680
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 この「振り商売」というのはかなり納得しました。 また、過去に回答をされている「振りの収入」、そして一時流用の「振替」という事もよく理解できました。 「極めの客」と「振りの客」の関係もしっくりきますね。 業界用語といえばそうかも知れないけれど、むしろ一般的で、商売人特有の若干機知に富んだ言葉だったかも知れませんね。 いやはや、隠語だと決めつけ違う方向ばかりに考えていたようです。 決めつけはよくないですね。 大変勉強になりました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ みなさん、私の質問にお付き合い頂き、ありがとうございました。 おかげさまで色々と勉強になりました。 由来や語源の多くは、定説・正解がないのが常であり、この件に関しても同じ事がいえるかも知れません。 しかし、今回みなさんの回答を得て、自分としては納得する事ができました。 国語辞典でも「フリーは誤り」と教えてくれています。 今日から、素直に正しく「振りの客」と覚えます。 ポイントは、根拠を示してくださったNo.5の方。 そして、業界用語と私と同様の興味をお持ちのNo.4の方に進呈させて頂きます。 今後もよろしくお願いします。

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  • jajauma97
  • ベストアンサー率56% (13/23)
回答No.4

「振り」の由来は分からないのですが。 >振り=突然とは国語辞典にはありませんよね。 昔の業界用語? それとも古語でしょうか。 昔の業界用語だと思います。 祖父が板前をしていた関係で 板前用語をいくつか知っているのですが 例えば 古いもののことを「あにき」と言います。 兄弟の兄貴のこときてるのだと思います。 数人で来店し 一人だけ違うものを注文したお客さんのことを 「ままこ」と呼んだり。 このような昔からある業界用語には お客さんを目の前にして 従業員に指示しなければいけない時に 使っていたようです。 ですので 「振り客」も同様と思います。 ちなみに 恋愛で相手を「振る」「振られる」の由来は着物の 振袖を振って相手へアプローチしていたことが由来と聞いたことがあります。 こういう言葉って とても意味深くて私も興味が湧きます(笑 関係のない話をしてしまい 失礼しました。

noname#25680
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 やはり業界用語のようです。 「ままこ」というのは「継子」から取っているのでしょうね。 業界によっては、それぞれの言葉があるのは今も昔も変わらないですね。 振袖で思いついたのですが、遊女が袖を振って客引きをしたというのは考えられませんか。 常連であるならそんな事をしなくてもいいが、一見の客を引くための行為、すなわち「振りの客」です。 現代では、着物を着る事はさほどないので、「振る」も「振られる」もないって事ですね。

noname#13376
noname#13376
回答No.3

ところで、以下のように説明しているサイトもあります。 『ふりのきゃく【降りの客】  雨宿りのために入って来たような予定外の客の意。フリーの客は誤用。』 もしかすると、このような言い方から、逆に「振り」に「突然」という意味が加わった・・・ということもいえなくもないかもしれませんね。

参考URL:
http://www3.omn.ne.jp/~koeda/mame/ha.html
noname#25680
質問者

お礼

再度の回答ありがとうございます。 この「降り」は分かります。 「振り」からの洒落ですかね。寄席用語? 却々、面白いサイトでした。 ↑ すぐ上で質問されていたので。これも納得できない熟字訓ですね。

noname#13376
noname#13376
回答No.2

広辞苑第5版では7番目に 『(通りすがりで)なじみでないこと。「―の客」』 と説明しています。 確かに、「ふり」の他の意味とのつながりが薄い言葉ですから、由来に興味がわきますね。 そこで、「明解漢和辞典」で「振」という漢字の意味を調べたところ、4番目に「用意していないこと、突然なこと」という意味が載せられていました。 ここから先は単なる推測なので、話半分、お笑いでも聞く気分で読んで欲しいのですが、 糸でゆれる振り子というのは突然動きが変わって、円を描き出したり、それまでの揺れとは違う動きをしだしたりと「突然な」動きをする、それが「振」に「突然なこと」という意味合いができたのではないかと、そう思います。 由来はどうにしろ、「振」という漢字にその意味があるので「振り」という日本語にその意味があってもおかしくはありませんよね。

noname#25680
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 色々と辞書を調べて頂き感謝です。 質問する前に、漢和辞典(学研)も調べたのですが載っていませんでした。 先ほど書店にて、立ち調べ(?)をし三省堂の漢和辞典で「突然」の意があることを確認しました。 という事で少し納得です。 やはりNo.1の方が言われる遊郭で使われていた隠語なんでしょうね。 それが一般的にも使われるようになり、国語辞典で生きている。 それにしても現代では、「振り」に突然の意味がない(使わない)なら、「無遠慮な」という意味もあるfreeを使った方が、しっくり納得できます。

noname#6306
noname#6306
回答No.1

もともと「振り」には「突然の」という意味があるそうです。 つまり「予約もなしに突然来る」という意味だそうで遊郭用語らしいですよ。

noname#25680
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 振り→突然→予約なしに来る。 その通りですね。 しかし、振り=突然とは国語辞典にはありませんよね。 昔の業界用語?それとも古語でしょうか。