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振りの客
こんにちは。 先日、知人から聞いて「フリーの客」ではなく、本来は日本語で「振りの客」である事を知りました。 辞書を引いて、確かにその通りという事も分かりました。 なぜ、一見の客や予約のない通りすがりの客の事を「振り」というのですか? 想像すると、「常連の振り(風)をする」からきているのかな、と思ったりもします。 「振り」の意味や由来をご存じの方、よろしくお願いします。
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以前「定期の反対語?」という質問に、「振りの客」という言葉を例に挙げた者です。 http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=825768 「振り」そのものは「振り売り」(映画では一心太助の天秤棒で有名ですが)上方から盛んになった「荷物を下げて、または担って、声をあげながら売り歩く。棒手振り(ぼてふり)」を表し、特定の場所を構えず、街頭を流して行く<振り商売>の意味からではないでしょうか。 それを前提にして「近年女かみゆひ行われてより、在るは月極メあるはふり、ふりの本結は弐百に極まる」(「当世きどり草」)といった記述がありますから、ここからも「極め」と「振り」の対照的な関係が忍ばれます。 更には、花柳界では一見(いちげん:一=初めて、見=見参の略)の客、つまりは馴染みや常連ではない客を、このような「極め」と「振り」の見方を重ねて、「フリの客」とも称したのかも知れません。 定まった得意先とか予約や契約をしてくれる常連を「極めの客」としたならば、予告もなく突然訪れる馴染みでもない「振りの客」という事ではないでしょうか。
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- jajauma97
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「振り」の由来は分からないのですが。 >振り=突然とは国語辞典にはありませんよね。 昔の業界用語? それとも古語でしょうか。 昔の業界用語だと思います。 祖父が板前をしていた関係で 板前用語をいくつか知っているのですが 例えば 古いもののことを「あにき」と言います。 兄弟の兄貴のこときてるのだと思います。 数人で来店し 一人だけ違うものを注文したお客さんのことを 「ままこ」と呼んだり。 このような昔からある業界用語には お客さんを目の前にして 従業員に指示しなければいけない時に 使っていたようです。 ですので 「振り客」も同様と思います。 ちなみに 恋愛で相手を「振る」「振られる」の由来は着物の 振袖を振って相手へアプローチしていたことが由来と聞いたことがあります。 こういう言葉って とても意味深くて私も興味が湧きます(笑 関係のない話をしてしまい 失礼しました。
お礼
回答ありがとうございます。 やはり業界用語のようです。 「ままこ」というのは「継子」から取っているのでしょうね。 業界によっては、それぞれの言葉があるのは今も昔も変わらないですね。 振袖で思いついたのですが、遊女が袖を振って客引きをしたというのは考えられませんか。 常連であるならそんな事をしなくてもいいが、一見の客を引くための行為、すなわち「振りの客」です。 現代では、着物を着る事はさほどないので、「振る」も「振られる」もないって事ですね。
ところで、以下のように説明しているサイトもあります。 『ふりのきゃく【降りの客】 雨宿りのために入って来たような予定外の客の意。フリーの客は誤用。』 もしかすると、このような言い方から、逆に「振り」に「突然」という意味が加わった・・・ということもいえなくもないかもしれませんね。
お礼
再度の回答ありがとうございます。 この「降り」は分かります。 「振り」からの洒落ですかね。寄席用語? 却々、面白いサイトでした。 ↑ すぐ上で質問されていたので。これも納得できない熟字訓ですね。
広辞苑第5版では7番目に 『(通りすがりで)なじみでないこと。「―の客」』 と説明しています。 確かに、「ふり」の他の意味とのつながりが薄い言葉ですから、由来に興味がわきますね。 そこで、「明解漢和辞典」で「振」という漢字の意味を調べたところ、4番目に「用意していないこと、突然なこと」という意味が載せられていました。 ここから先は単なる推測なので、話半分、お笑いでも聞く気分で読んで欲しいのですが、 糸でゆれる振り子というのは突然動きが変わって、円を描き出したり、それまでの揺れとは違う動きをしだしたりと「突然な」動きをする、それが「振」に「突然なこと」という意味合いができたのではないかと、そう思います。 由来はどうにしろ、「振」という漢字にその意味があるので「振り」という日本語にその意味があってもおかしくはありませんよね。
お礼
回答ありがとうございます。 色々と辞書を調べて頂き感謝です。 質問する前に、漢和辞典(学研)も調べたのですが載っていませんでした。 先ほど書店にて、立ち調べ(?)をし三省堂の漢和辞典で「突然」の意があることを確認しました。 という事で少し納得です。 やはりNo.1の方が言われる遊郭で使われていた隠語なんでしょうね。 それが一般的にも使われるようになり、国語辞典で生きている。 それにしても現代では、「振り」に突然の意味がない(使わない)なら、「無遠慮な」という意味もあるfreeを使った方が、しっくり納得できます。
もともと「振り」には「突然の」という意味があるそうです。 つまり「予約もなしに突然来る」という意味だそうで遊郭用語らしいですよ。
お礼
回答ありがとうございます。 振り→突然→予約なしに来る。 その通りですね。 しかし、振り=突然とは国語辞典にはありませんよね。 昔の業界用語?それとも古語でしょうか。
お礼
回答ありがとうございます。 この「振り商売」というのはかなり納得しました。 また、過去に回答をされている「振りの収入」、そして一時流用の「振替」という事もよく理解できました。 「極めの客」と「振りの客」の関係もしっくりきますね。 業界用語といえばそうかも知れないけれど、むしろ一般的で、商売人特有の若干機知に富んだ言葉だったかも知れませんね。 いやはや、隠語だと決めつけ違う方向ばかりに考えていたようです。 決めつけはよくないですね。 大変勉強になりました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ みなさん、私の質問にお付き合い頂き、ありがとうございました。 おかげさまで色々と勉強になりました。 由来や語源の多くは、定説・正解がないのが常であり、この件に関しても同じ事がいえるかも知れません。 しかし、今回みなさんの回答を得て、自分としては納得する事ができました。 国語辞典でも「フリーは誤り」と教えてくれています。 今日から、素直に正しく「振りの客」と覚えます。 ポイントは、根拠を示してくださったNo.5の方。 そして、業界用語と私と同様の興味をお持ちのNo.4の方に進呈させて頂きます。 今後もよろしくお願いします。