>ble の部分は発音記号を見ると母音は含まれていませんが、これも1音節ということになるのでしょうか?
table全体で2音節ということにはあまり異議はないと思いますが、音節をta-bleと区切るか、tab-leと区切るかの意見の相違はあると思います(多くは前者だと思いますが)
先に回答が出てますが、m, n, l などはそれだけで1音節と考えることができます(逆に言うと、音節と考えない人もいます)
pessimismは何音節でしょうか
3音節とする人(pes・si・mism)と、4音節とする人(pes・si・mis・m)がいます
hireは何音節でしょうか
1音節とする人と、2音節とする人がいます
/haɪə(r)/ 音節を子音+母音と考えると1音節ですよね
2音節と考える人はたぶんhi・reとするんだと思います(リズム的にも2音節にしたくなります)
ではhourは?
mirrorは何音節ですか? mir・rorですか、それともmir・ro・rでしょうか?(最後の/r/の発音についてはhireもmirrorも(hourも)同じ条件です )
ではhigherは何音節でしょうか
-erがあとからくっついたので2音節とする人が多いと思いますが、hireと同じ発音なのに2音節?という疑問が出てきます(hireを2音節と考えた場合、hourやmirrorも合わせて考えるとはたしてそれでいいのかという疑問が出るはずです)
>今まで1つの音節には必ず母音が含まれていると思っていました
実はこのような決めはないと言っていいでしょう
日本語の感覚では、子音+母音という感覚はあるんですが、他の言語ではこの子音+母音が基本とならない発音をすることがあります
特に英語は、母音が消えてしまうことが多いので、子音+母音で1音節と考えると音節の理解がどんどん難しくなります
例えば、supposeは[səˈpoʊz]で2音節としている辞書は多いと思います
でも中には[sˈpoʊz]としている辞書もあると思います これでも2音節です
つまり[s]だけで1音節です(実際の発音では[sˈpoʊz]と発音することが多く、[səˈpoʊz]と発音することはマレではないかと思います)
bottlingやbrighteningは各々何音節でしょうか
前者は2音節、後者は3音節とする人は多いと思います(bot・tling、bright・en・ing)
でも、前者を3音節、後者を2音節とする人もいるでしょう
(bot・tl・ing)& (brighten・ing [brɑɪ(t)n・ɪŋ]← 実際の発音はeの発音が消えることが多い)
「松島」を早口で発音してみて下さい
4音節で発音する人もいれば、3音節になる人もいるのではないかと思います
ma・tsu・shi・maとちゃんと/tsu/と発音する人もいるでしょうし、母音が消えてしまって/ts/だけの人もいると思います
つまり、mats・shi・maという人は多いと思います(私はこちらです ただ、日本人のリズム的には4音節なのでしょうが、子音+母音という式にはあてはまりません(専門的には母音の無声化と言うのでしょうが))
蛇足的ですが非常に大事なことですが、アルフアベットなどの文字を全く考慮しないで、「音だけ」で音節というものを考えた場合、子音+母音という公式はあまり意味を為さないわけです(文字で見えるから、子音+母音という区分けをしたがるわけです 大事なのはリズムや音の長さ、強勢の置き方などが音節に大きく影響するということです)
あえて色々紹介して迷わせてしまったかもしれませんが、音節に関してはこれが正しいというのは実はありません
特に英語においては、標準的な発音であったとしても人それぞれのリズム、強弱が異なるので音節に関しては通常2つと思っているものが2つになったりします(libraryの発音を辞書で調べて見てください 2音節のものと3音節のものが2つ書いてあるのではないかと思います)
実は私自信の感覚ですが、horribleは、理屈としては3音節と理解はしていますが、発音してみると2音節と考えていいのではないかと思っています([hɔr(ə)bl]← こちらの方がリズムがいいはずです)
参考: Ladefoged & Johnson (2011). A Course in Phonetics (6th ed.). Australia: Wadsworth Cengage Learning.
お礼
詳しい解説をありがとうございました。 table の例を出して頂いて、2音節だということが少しなっとくできました。今までなら、1音節だと思っていたと思いますが。英語って、けっこうむずかしいものですね。