>ちいさな吸盤は初めからできているのでしょうか、あるいは引き離そうとするときに、できるものなのでしょうか。
これは完全に密着した吸盤と考えれば同じことなので・・
>接着剤でも「吸盤」効果もあるのでしょうか。
接着剤は、粘着剤と異なり対象となる物質が異なります。接着の原理も様々です。
1) アンカータイプ
木工ボンドに代表される接着剤で、木の組織の隙間に入り込んで固まることによって接着します。できるのは、セルロースとよく似た物性をもつポリ酢酸ビニル樹脂です。
2) 相互溶解タイプ
硬質塩化ビニル(水道管)やアクリル樹脂の接着は、双方の物体を溶かしたのち乾燥することで接着します。
3) 大気圧利用タイプ
原理は粘着剤と同じですが、対象は硬質材料です。(1)のアンカー機能とともに働きます。エポキシ樹脂でガラスをくっつけるなど・・硬質素材にしか使えませんが、アンカー機能も働く場合極めて強い接着が出来ます。
瞬間接着剤もこちらが主力です。瞬間接着剤は成分的にタンパク質と馴染みがよいため手術の縫合に使われることもあります。
4) その他
分子変化は「特殊な接着剤」以外考えなくて良いでしょう。そんな物があるかなといわれても私には思い浮かびません。変化するものと言えば、半田に代表される金属の蝋付けですが、これは相互の結晶格子内に拡散してひとつの金属(物質)になりますが、その場合は接着とは言わずに「溶接」「圧接」「ろう接」と呼びます。
言い換えれば
溶接 界面が存在しない。
接着 以下↓接合する界面(bond line)が存在する。
粘着
ファスリング(ビス止め、アンカー、ダボなど)
という4種類の接合方法がある。
お礼
なるほど、そういうものなのですね。勉強になりました。ありがとうございます。