3Dプリンターは機械部品の製造や模型の製造を3DCGを使って出来るというもので、何でも作れる機械ではありません。現在の3Dプリンタは以下の物が作れません。
1.配線や電極がある基盤や部品を持つ電子製品や集積回路は作れない。
2.微細な内部構造を持つ複雑な機械類を製造するには限界がある。
3.プラスチック、石膏、金属など、単一で加工しやすい原料でしか製造出来ない。
4.加工精度に限界があり、マイクロメートルの精度が要求される精密機械などは製造出来ない。
5.外側だけの製品に限った製造しか出来ない。
3Dプリンタは工業用の大型の機種では自動車や航空機の部品製造などに使われており、家庭用3Dプリンタは模型製造や日用品などの構造が単純な部品製造などには威力を発揮しますが、構造が複雑な機械(パソコンやスマートフォンのような電子製品)は製造不可能で、使用範囲は限られたものになるでしょう。
家庭用3Dプリンタで製造出来る物としては、オモチャや模型の3DCGを実体化したり、容器や留め金のようなプラスチック製品の製造などで、消費財の多くが3Dプリンタで製造出来るようになれば、部品が売っていない機械の部品を製造したり、壊れたケースを再生産したりなどが容易になるでしょう。
今後、家庭用プラスチック製品を3Dプリンタで製造出来るようになれば、高精細カラープリンタが普及して、写真や文章の印刷に不可能が無くなり、出版界が衰退したような現象が起こる可能性があるようです。
お礼
詳しい回答ありがとうございます。3Dプリンターは車やパソコンみたいな機械は作れないんですね。かなり残念です。将来、車やパソコンが作れる3Dプリンターが出て欲しいです。