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3Dプリンターの凄さ
3Dプリンターの凄さを教えてください。どう凄いんでしょうか? そもそもどういったもので、どういう用途に使うものなのでしょうか?
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プリンタ自体が凄いという話題はつなげません。 何をもってすごいとおもわれるかどうかは見当がつきませんので。 だけど、機械として凄い発明だというのではなく、発想が凄いということは認めます。 立体的な設計図があれば、それを指定の素材、樹脂や粉のようなもので立体的に実現できるのが3Dプリンタです。 最初は、人間を立体的にコピーして銅像のようなものを作るというだけのものでした。 これを作って故人をしのんでいるひともおられるようです。 塑像を作ったりする人が、デザインは紙に描けるけど粘土をこねたり整形したり長くかかって完成品にする体力がなかったりするとき3Dで作ったりしています。 身体に障害がある美術家のような人です。 だけどこのあたりまでは、おもちゃとか写真とか美術品の話です。 これが価値がないとはいいませんけど、想像もしなかった方向にものは展開しました。 使い方で、今までないことに使われているという話を羅列するだけにします。 まず工業のほうでいうと、部品の試作品が設計図だけでできるということです。 いままでは図面を渡して工務店に細かく細工をしてもらって作っていました。 ある種のものを作ろうとすると、従来の工具だとかカッティングマシンでは対応できず、そちらのほうの調整をしてようやく、というのもありました。 それと、それを操作して精密に作り上げるためには、相当に熟練した職人の腕が必要です。 これは非常に高い費用と時間がかかります。 もし、その試作品がボツになったとしても、高い金だして作ったマシンはそのままそこにあるということになりますので工務店はいい顔しません。 3Dプリンタなら、寸法通りに、ある程度複雑な異常な形のものであってもすぐにできます。 それを実際に組み立ててみて、全体的に効力のあるものができるかどうかを試作するのがものすごく楽です。 計算でうまくいくと信じて作ってくれといわれて部品屋がしりごみするようなもんでも簡単にできます。 架空の話としてなかなか実現できないような品がこのために簡単にできるようになりました。 今いろいろいわれていますけど、「ドローン」なんていうのがこの手の部品を駆使しているものです。 これは3dプリンタのひとつの成果です。 医学の話をしましょう。 たとえば肝臓が肥大していて手術が必要と言うようなことがあるとします。 また、心臓が周辺の血管の状況で圧迫されて障害をおこし、どこをどうバイパスして手術したらたすかるかわからないような場合があるとします。 このとき、MRIなんかでスキャンした病気の内臓の状況を3Dデータ化し、その患部と全く同じ形のやわらかい臓器コピーを作ります。 樹脂でつくりあげられますので、柔らかさなんかは自由自在です。 そのコピーした臓器を手術台に置いて、手術の実験、練習をするのです。 実際に執刀する医師が実際に使う電子メスやピンセットを繰りながら手術をしてみます。 ここをおさえるとまずいかな、切ってしまうかな、というようなはらはらすることをしながら、こうしたらいけなかったんだ、となったら失敗です。 また同じ無傷の臓器コピーを置いて、さっきやらなければよかったことはしないで別のやり方でやってみる。 こういうことを繰り返すと、どうするとどういう危険がある、こうやるとこの問題が発生する、というのを体で知ることができます。 従来の医師の場合は、本当の生身の患者さんにあたって失敗をしたりして経験を積んだのですけど、それは命にかかわりました。 今回の3Dプリンタ臓器だと、いくら失敗してもよくて、そのかわりスキルが上がってきます。 実患者を殺した数が外科医の腕だったというのは過去の伝説になったのです。 そして、何度も繰り返して最善だ、一番危険のないやりかたで本当の患者の手術ができるようになってきたのです。 これが3Dプリンタの功績です。 再生医療の話です。 いまの話でおわかりだと思いますけど、たとえば腕や足をなくした人が義手とか義足を使います。 従来これは職人技でしたが、肉の部分骨の部分はどこかから削りだしたり貼ったりして作ったものです。 3Dプリンタであれば、なくした部位をまずコンピュータで想像して形を作り、それを形にすることが容易です。 優秀な機種であれば、ある座標のところはカルシウムで、別のところは樹脂で、という使いわけができます。 また、導電体のような素材も使えます。一部箇所に小さいコンピュータを埋め込むことをして電線をつなぐと、意図して脳から出した信号でその義肢が動くことができます。 これはいままだ実験中ですが、早晩できるはずです。
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少量生産が容易だという利点はありますね。 今までであれば樹脂製の部品を作るなら金型という物を作らねばなりませんでした。 3Dプリンタはこれが不要です。 なので少量生産や試作品などには非常に有効です。 すでに個人で車の部品などを少量生産して販売してる人もいます。 3Dデータさえあれば作れる訳です。 また3Dプリンタが自宅にあれば3Dデータを買うだけで自宅で物を作れるという利点もあります。 一度買うと何度でもデータは使えるので、壊れたらまた作ればいい。 靴などサイズがあるものならデータを弄ってサイズ変更する事も可能です。 形状をアレンジしてデザインする事も可能です。 問題は扱う材質ですが、樹脂だけでなく金属や食品なども現状可能となってますし、将来的にはガラスなども成形出来るようになるでしょう。 大量生産には向かないけど少量生産では逆に効率的で安価に作れます。 また、どんな形も作れるので、金型成形では不可能な形状でも成形する事ができるので力のかかる部分をシミュレートした3Dデータ自体をそのまま出力して理想的な形状を作る事も可能です。