こんにちは。
個人的な考えですが、鎖国から開国、そして明治維新、戦前戦後とずっとアメリカとの関係が深かったのが大きかったように思えます。そこから派生して次のような原因を考えられます。
1、国民に広まるのも早かったし、同時にルールを理解する時間があった。そして、グローブやバットも多く出回り、古くから日本では身近な(特に男の子にとっては)スポーツだった。その子が親となりキャッチボールで子どもと遊び、そしてまたその子が大人になる。好循環が働いていた。ただ、今はスポーツの選択肢がいっぱいあって体格や運動能力のある子どもが野球に集中すると言うことはなくなりつつありますね。
2、学校で部活で取り入れるところも多くて、自然野球人口が増える。しかも、職業野球~プロ野球が出来て「夢」を子供達に与える部分も大きかった。
3、TVやラジオでの露出がすごく多かった。子供の頃、かなり前ですが。月曜除いてほとんど毎日プロ野球が全国ネットで夜7時からテレビ放送されていました。見るスポーツとしても最大の娯楽でした。ほとんどが巨人戦がらみでしたが・・・その意味で巨人の果たした役割は大きいですね。
4、高校野球という地域密着型のカテゴリーがあった。今でいうJリーグ的なものが高校野球には昔からあったように思えます。「おらが街のチーム」、盛り上がらないわけがありません。その意味でも甲子園の存在は大きいですね。決してドーム球場にするなどの愚行はしないでもらいたいですね。
5、プロ野球のスター性と高年俸が「夢」を与えた。本人にとっても、家族にとってもそれは昔からすごい名誉と経済的な余裕を意味していた。「夢」の概念がワールドワイドになった今では、子供達がサッカーのほうに興味を示すのもうなずけます。お金だけでない「夢」も価値観として今は定着してきていますね。
6、巨人と阪神の存在。戦後はプロ野球より大学野球の方がスポーツ欄のトップ記事になることが多かったそうです。巨人のON時代あたりから、東の巨人と西の阪神という二つのライバル軸があったのも盛り上がりに拍車をかけたようです。巨人はもともと歴史をたどれば吉本興業が作ったものなのですが・・。
7、大きな新聞社との関係が深かった。プロ野球なら読売、高校野球なら朝日、毎日とマスメディアと深い結びつきがあったのも大きかったと思います。新聞社はやがてテレビにも系列が確立して、全国津ゝ浦々まで野球の話題が尽きることはなかったです。スポーツ新聞も実質的には野球新聞ですね。昔は、一般紙より野球以外のスポーツの記事は少なかったです。イタリアとかのサッカー専門紙と同じようなものですね。
8、日本人の気質にあっていた。その微妙な「間」は刺激的です。(その間がなかなか外国の方や今の日本の子供達には感覚として不自然なのでしょう)。野球は試合中でも監督の途切れない指示が出ます。縦社会、年功序列、指示には忠実に従う日本人にはぴったりだったのかも知れません。日本的でない?感じがする野茂さんやイチローさんがアメリカを選択したのもうなずけます。「創造性」や「自由」を求めて子供達がサッカーへ舵を切ったことともつながっているかも知れません。
あと、アメリカの方々はむしろ「複雑なスポーツ」が好きだという意見に賛成です。野球の持っているその特性が故に世界には100年経ってもなかなか普及しないのですが・・・。
アメリカでは伝統的に「点の入らないスポーツ」が大嫌いでした。サッカーはその典型ですね。
でも、時代はすっかり変わりました。かなり前から世界でサッカー競技人口が一番多いのはアメリカです。女子サッカーは国技並みという記事も何度も新聞で目にしました。「するスポーツ」としてはアメリカは立派な「サッカー大国」です。日本が劇的な「サッカー好き」の国にかわったように、アメリカも変化しているようです。4大スポーツでは野球はアメフト、バスケの次あたりの人気でしょうか。
これだけ世界がワールドワイドなった現在、日本における野球の位置や、その形も変化してきているし、これからもどんどん変化していくかと思います。
でも、単純に「面白いから」日本では野球は広まり定着したのだと思います。それ以上の理由もないかなっていう気もします。
お礼
ありがとうございます。 大学が社会的にもおおきな影響力をもっていたようですね。 その後はそれらの学校を出た実業家が野球を利用したというもおおきそうですね。 でも、それが理由とも思えないし。 広い場所を取って、しかもマウンドまで作って、いっぱい専用道具が必要で。 やっぱりなぜ野球だったのか、さらにわからなくなってきました。