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ディストピア小説の倒叙もの

SFのディストピア小説が好きです。 ディストピア小説は探偵側(管理される側)の立場から、徐々に世界の謎が明らかにされる形で描かれますよね。 逆に、犯人側(管理する側)の立場から描いた、推理小説でいう「倒叙小説」のようなものはないのでしょうか?

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  • Siegrune
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回答No.1

●ロバート・シルヴァーバーグ「生と死の支配者」 はあきらかに主人公が管理するサイド。 ディストピア小説とは言われていないけど ●ノーマン・スピンラッド「鉄の夢」の中に書かれている  (全体は次の小説+評論という構成で成り立っています。)  アドルフ・ヒトラー作と書かれている「鈎十字の帝王」という小説部分。   でも、主人公が管理される側か管理する側かっていうのは紙一重で、 管理している人物だったとしても、何かに管理されているっていうのはよくある話で、 切り分けする解釈がややこしいんですけど。 例えば、竹宮恵子の漫画「地球へ」ででてくる敵(地球側)のマザー (だったかな。人間を管理するコンピュータ)も実は別のコンピュータに管理されていた・・・。 じゃこのマザーは管理する側?される側?という疑問がでてきますが。 ・・・下手に書くとモロネタバレなのであえて漫画から拾ってますが、 あとのほうで小説の例をネタバレで書きます。 あやしいのは、 ●エヴゲーニイ・ザミャーチン「われら」 ●レイ・ブラッドベリ「華氏451度」 ●P・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」 (ディストピア小説かどうかわかりませんが、wikiでは、映画化された「ブレードランナー」は  ディストピアを題材とした作品で、原作はそうではないらしい・・・なんのこっちゃら。) <以下に大きく余白を開けて、小説のネタバレの方の例を書きます。> レイ・ブラッドベリ「華氏451度」 主人公は、ファイアーマン(焚書官?)もろに管理する側の人間です。 でも、いろいろなことに疑問をいだいて最後は脱走して書籍を暗記して伝承している人たちの世界へ 走るのですが、これは、管理する側からか、管理される側からか? (どう解釈するかかもしれませんが)

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