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The American Middle Class and the Growing Economic Anxiety
- The American middle class is facing growing economic anxiety and fear about job security.
- Americans no longer dream of a better life for their children, but hope that their children won't have a lower standard of living.
- Income inequality is increasing, with the richest 10 percent of Americans gaining the most while the rest struggle.
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アメリカの中流階級は、懸念を抱いています ― しかも、理由があるのです。中流階級の労働者は、長くアメリカ社会の基盤となって来ました。ここ数十年間、彼らは、以前にも増して景気がよく、水道、ガス、電気、目新しい装置、娯楽設備のそろった以前より大きな家に住んでいるようです。それでは、なぜ不安なのでしょうか? 問題の本質は、主に経済に関しています。このところの好況時でさえ、不安のレベルは、レーガン政権初期の不況の数年のレベルに匹敵します。 特に、人々は、彼らの仕事を失うことについて、大きくしかも増大する恐怖を抱いています。そして、我々は、その歴史上、アメリカ人が、自分たちの子供たちにより良い人生を夢見るのを止めてしまった稀な時期の一つにいるのです。現在、希望は否定的です:彼らの子供たちが、より低い生活水準を強いられる事はないだろうと言うものです。アメリカ人は、各々の世代が、その前の世代より暮らし向きがよくなるだろうと、常々、確信してきました ― しかし、誰かが、はしごを持ち逃げしてしまったのです。現在、中流階級の人々は、貧しい人々に付きまとうのと同様の懸念を抱いて暮らしています。多くの人々が、経済的周辺部に追いやられていると感じているので、たった一度の病気や、一回の失業が、悲劇的結末にすぐつながると心配しているのです。 その様な被害妄想に、根拠がないわけではありません。1970年代には、家族には、収入が、半分以上減る可能性が、約7パーセントありました。今日、その確率は、17パーセントになっています。ピュー・リサーチ・センターによると、ほぼ勤労者の3分の2が、20~30年前に比べて、今は、まともな生活費を稼ぐのがより困難になっていると考えています。大卒の学歴のある人々の収入が、高卒者に比べて、約2倍になるにつれて、正規の教育を受けた年限の短い労働者が、もっともこのことを感じています。しかし、公教育制度は、かつては、平等をもたらす大きな役割を果たしたのですが、劣化してきていると感じられています、公教育制度が、大学教育の資金援助をすることが劇的に困難になるにつれて、その感じは一層強まりました。 経済は、おおむね、良好ですが、ほとんどの人々が、その分け前にあずかっていません。2005年には、経済の「ボトム(底)」の90パーセントにいる人々の平均収入は、その前年より下がりました。それは、その90パーセントに入るグループの多くの人々 ― すなわち、大学教育を受けていない、片親である、少数派に属すると言った人々 ― が、直面している問題を、幅広く示すものの一つに過ぎません。一方、経済分布図の頂上近くでは、収入の増加は、目を見張るものがありました。たとえば、CEO(最高経営責任者)の給料に目を向けて下さい、それは、過去10年で、平均的勤労者の給料の増加率の3倍の率で上昇しています。 明らかなのは、我々の最も豊かな10パーセントの人々が、最も利益を得たということです。その上澄みは、現在、税引き前利益の44パーセントを受け取っています、これは、1920年代~1930年代以来最高であり、1945年~1980年の32パーセントから上昇しています。最も豊かな1パーセントの人々は、一層暮らし向きがよくなっています、税引き前の収入は、1980年の国民(総)所得の8パーセントから、2005年には、17パーセントに増加しているのです。別の見方をしてみると、アメリカ人の最も豊かな1パーセントが、2005年に記録された全ての収入の21.8パーセントを占めているのです ― これは、1980年に彼らが占めた割合の2倍になっています。このことは、トップ(頂上)の300,000人のアメリカ人が、ボトム(底)の1億5000万人のアメリカ人とほとんど同じ額のお金を稼いだことを意味しているのです。 <補足> ☆第1段落、utility は、次の辞書の【名】2. http://eow.alc.co.jp/search?q=utility ☆第2段落後半、dog は、次の辞書の【他動詞】2.の用法。 http://ejje.weblio.jp/content/dog ☆第2段落最後の文。 So close do many feel to the economic margin that they fear they're but one illness or one job loss away from catastrophe. = Many (people) feel 【so】 close to the economic margin 【that】 they fear (that) they're but one illness or one job loss away from catastrophe. の、so ... that ... の構文が、倒置したものです。 * the economic margin 「経済の周辺部、経済の縁」⇒そこを過ぎると、「貧困」に陥るぎりぎりの場所。 * they're but (= only) one illness or one job loss away from catastrophe. 次の例と比べて下さい。(例文は、『英辞郎』から) * Our cabin is far away from the main road. 私たちの山小屋は、幹線道路から遠く離れています。 * He is too far away from the base! あいつ、ベースから離れ過ぎだ!◆野球の試合中に * The city is 100 miles away from here in this direction. その都市はこの方角に100マイル行ったところにある。 ⇒つまり、「彼らは、悲劇的状況から、ほんの1回の病気や、1回の失業(の分)しか離れていない。」が、直訳になります。 ここでの、but は、くどい様ですが、次の辞書の【副詞】1.の用法です。 http://ejje.weblio.jp/content/but <訂正> http://okwave.jp/qa/q8183127.html の最終段落 >伝統的な家族構成や家族についての価値観から現代の家族構成や家族についての価値観への【この劇的な変化は、起こりそうにありません ⇒ この劇的な変化の流れは、変わりそうにありません】。 に、お詫びして、訂正します。
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- skellerklunch
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アメリカの中流階級に位置する人たちは根拠のある悩みを抱えている。中流階級は長くに及びアメリカの社会を支えてきた。この十年間では、大きい家、称賛に値する公益事業、ガジェットや娯楽事業などが特に目立ち、繁栄しているように思える。ならば、なぜ悩んでいるのか。 主な理由は経済的な問題である。この繁栄期にも関わらず、悩みの深刻さはReaganが就任し、経済的な後退が見られたときと同等である。職を無くすことを特に恐れているように思える。これは、子供達に良い人生を送ってほしいように夢を見ることをやめたアメリカの歴史で数少ないときだ。希望は次第に悪い方向へ向いている。自分の子供たちが悪い境遇で一生を終えないように、と。アメリカ人は自分の後の世代こそが良い暮らしをすると思い続けていた。しかし、そう思うことをやめたようだ。数多くの人たちは経済について、破滅に陥るには後数歩だと思っている。 この悪夢は根拠がないわけではない。70年代では、収入が5割以上落ちる可能性が7%以上あった。今となっては、その確率は17%だ。2/3もの働き手は20~30年前に比べて、良い暮らしをしていくのは困難だと思っている、とPew Research Centerは発表した。 大卒の年収は高卒に比べて二倍にもなるということもまた、教養が少ない人ほどこの事態危惧しているということを裏付けている。しかしかつての平衡装置である教育システムもまた、悪化しており、大学の学費をまかなうことは以前と比べて困難になっている。 全体を見ると、経済は良い調子だが、ほとんどの人々はこれを疑っている。2005年には、下から90%の人の平均年収が前年に比べて低下していた。しかしそれは、90%の人が扱う問題の幅広い指標でしかない。少数派、母子(父子)家庭、高卒など、問題は様々だ。 一方で、上流階級は、信じられないほど豊かになっている。CEOの年収を見てみると、前重年に比べて、中流階級の人の三倍にもなっている。 トップ10%の人々が最も得しているということは明々白々である。その人々の税抜き前の収入は、1945年から1980年代の国全体の32%から44%に増加し、20年代や30年代の時以上である。トップ1%は税抜き前の収入は1980年代の国全体の8%から、2005年度には17%になっている。もう一つの見方をすると、たった1%もの人々は2005年度に記録された全収入の21.8%を得た。それは1980年と比べて二倍にも及ぶ。つまり、頂点の300,000人は下150,000,000人とほぼ同じ額を稼いでる、ということだ。 *...uncertainties that dog the poorの英文は間違っています。正しくは「...dog-poor」という比喩表現かと。
お礼
とても綺麗な日本語訳をありがとうございます。参考になりました。 英文の訂正もありがとうございます。調べてみます。 この度は本当にありがとうございました。
お礼
毎回綺麗な日本語訳をありがとうございます。 補足説明も丁寧にしていただき、感謝しております。 倒置の部分は最初全くわかりませんでしたが、sayshe様の説明で理解することができました。 訂正の方もご丁寧にありがとうございます。 また是非質問投稿する際は、よろしくお願い致します。sayshe様の日本語訳はとてもわかりやすく、助かります。 ありがとうございました。