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「小澤理論」で不確定性原理は覆されたんですか?
- 量子力学の基本原理である不確定性原理は、小澤正直・名古屋大教授の提唱した「小澤の不等式」によって覆されてしまったのか疑問が持たれています。
- 不確定性原理は、微小な物質の位置と速度を同時に正確に測定することができないという原理ですが、小澤理論ではこの限界を突破したと主張されています。
- しかし、物理学界ではまだ議論が分かれており、小澤理論の正しさを確証するにはさらなる研究と実験が必要とされています。
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ハイゼンベルグの主張はくつがえされましたが,量子力学の枠組みは何ら変更ありません。 不確定性原理はその意味するところが,実のところハイゼンベルグの提唱から知らず知らずのうちに変質してしまっていたにもかかわらず,誰もそれに気づかずむりやり同じものだと思いこんで納得していたのですが,それを『違う』と明確に示したというのが今度のはなしです。 なのでハイゼンベルグの主張はくつがえされましたが,実際の量子力学はハイゼンベルグの主張とは別のところで動いていたので,これにより原理的な不都合は一切生じません。 #2さんが照会されたページの中のここ http://www.nikkei-science.com/?p=16686 の中ほどにある 『 今回の実験は,量子力学を覆すものではありません。超光速ニュートリノが本当だったら相対性理論はひっくり返ってしまいますが,ハイゼンベルクが間違えていたとしても,量子力学の基本方程式は変わりません。小澤の不等式はそれ自体,量子力学の枠組みによって成り立っています。ハイゼンベルクの式ではできないとされていた測定を可能にする小澤の式は,むしろ量子力学の可能性を広げるものと言えるでしょう。』 がほぼ正確な表現だと思います。
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- foomufoomu
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「覆された」と見るかどうかは、微妙なところらしいです。 形の上では、小澤の式はハイゼンベルクの式に1つ項が増えただけなのですが、考え方はそうとう違っていて・・・というか、ハイゼンベルクの式がどうしてそういう式になるのか、あいまいだったものをきちんと定義した、ということのようです。 詳しくは次を読んでください。 http://www.nikkei-science.com/?p=18929 私も読みましたが、実のところ、よくわかりませんでした (^^;)ゞ
- doc_somday
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>不確定性原理は、小澤正直・名古屋大教授の提唱した「小澤の不等式」によって覆されてしまったのですか? 早い話が「NO」。 簡単に言えばハイゼンベルク先生達の不等式をもっと「厳密にする」ことに成功したのです。 URLに示しましたがハイゼンベルクの不等式と言う言葉自体曖昧に間違って使用されてきています。 今回この小澤の不等式が成り立つことが精密な実験で証明されたというわけです。 ただ、理論物理の研究者にとってはかなり迷惑な事が証明された事は確かです。 また、理解度の浅い研究者は理解すること自身時間がかかるでしょう。