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自民党の雇用政策(限定正社員、ワタミ化?)
自民党の雇用政策で「限定正社員」やワタミ社長がどうの言われてますが、 参院選前にわりと急に出て来た話だと思います。 ここらへんの事情を詳しく教えてください。
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それぞれ別問題(リンクはしてきますが)ですので,まずそれぞれついて述べます。 1・限定社員について アベノミクスの第三の矢としてうちだされた政策の1つです。 雇用主は正社員に対して,事実上「無限定」で仕事を課すことができます。 例えば,転勤・転属・職種変更・時間外労働など これに対して、限定社員は予め勤務地・職種・勤務時間などを契約して働く形式です。 内容だけ見ていると,派遣や契約社員と変わりませんが,「正社員」とすることで待遇がグッと上がります。 つまり,雇用主には限定社員を雇うときにも「通常の正社員」と同程度の義務が生まれるわけです。 雇用保険や年金,各種福利厚生などの恩恵を限定正社員なら享受できます。 まぁ、正社員と非正社員の中間といったイメージでしょうか。 この制度で期待されているのは,今非正規雇用で働いている労働者を限定正社員に引き上げて所得を底上げしようという事です。 ところが,逆に正社員を限定正社員に格下げされる可能性もあるのですが,何故かそれについてはあまり語りません。(特に推進派) また,解雇のしやすさも派遣・契約労働者とあまり変わらないようです。 まぁ、ほかにも「ワークライフバランス」の多様化とか,子育てとの両立とか耳触りの良い掛け声も聞こえてきますが、、、。 実はこの流れ,小泉政権の単純労働派遣解禁と似てるんですよね。 あの時も,働き方の多様性だの自分らしく生きるだのやたらと喧伝(主に派遣会社から)されてましたしね。 2・ワタミ社長云々 ワタミ社長の渡邉美樹氏が今回の参院選に自民党候補として参戦することに対する疑問が上がっています。(特にネットで) ワタミでは,幾つもの不祥事が起こっています。 また,渡邊氏の発言にも批難が集中しています。 詳しくはまとめサイトへ↓ http://matome.naver.jp/odai/2133004626989958401 これらの不祥事や発言から,ワタミはブラック企業のシンボルとも言えるほど取り上げられるようになりました。 今,ブラック企業に対して厳しい目と規制をどうするかという社会問題が持ち上がってるのに、ブラック企業疑惑のある企業の社長を自民党参議院議員の候補者とするのはどうかという批判が上がっています。 纏めると,「限定正社員」政策によって働き方の多様性などメリットもあるが,正社員を限定正社員へ格下げすることを強要する企業が出ないかなどデメリットも多い。 そこに,まるでデメリットの象徴のようなワタミの社長を擁立とか・・・・ どうやら安倍政権はブラック企業を増やしたいらしい~とが批判的立場の人の意見です。 ではでは、参考になれば幸いです
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何やら、正社員を限定正社員にしようと経済界は考えているらしいですね。賃金を上げずに済むから、ブラック企業にとっては、一生安く使える限定正社員は喉から手が出るほど欲しいものでしょう。おまけに、支店や支部が潰れれば、そこで働く限定正社員全員丸ごといっぺんに首を切れるので、乳母捨て支店とかできそうですね。あそこに転勤したら終了という島流しが横行しそうです。 アルバイトなど非正規でも5年以上働くと限定正社員にしなければならないとするらしいですが、こっちは、5年未満で首を切られるのが落ちですね。4年過ぎると嫌がらせが始まるか、一旦解雇して再雇用とかでしょう。 正社員は、激減しそうですね。
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回答ありがとうございます。 自民党、経団連の考えてるのはこの線ぽいですね。 さすがにこれが全部実現できるとは思えませんが・・・
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。 「限定正社員」のアイデアがどんなだかわかりました。 制度的には派遣労働者が格上げになる可能性があるが、 ワタミ擁立やホワイトカラーエグゼンプションなど これまでの自民党の路線を総合的に見ると 正社員の格下げで終わりそうですね。 「ワークライフバランス」も例の美人な人が旗振ってますが 言ってる事は庶民には最悪ですからねぇ。。