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16歳老猫のスプレー行為
- 今年16歳になった老猫がスプレー行為をして困っています。
- 猫が外にも出る環境になったことでスプレー行為が始まり、増加傾向にあります。
- 主人はスプレー行為に閉口し、家の中での飼育が難しくなっています。カレの行為を軽減させる方法は他にあるでしょうか?
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拝読した限りでは、様々な環境変化に依るストレスに伴うマーキング行動のように思います。 戸建てになって、室内外にエリアを拡げたことで、テリトリーが拡大し、(雄、雌両方の)他猫に対する自己主張 ご主人という見知らぬ存在の出現 といった要素が関係していると思います。 猫のテリトリー意識とジェラシーは、人が想像する以上に強いです。 そして、自分を好きでいる人、そうでもない人の認知も鋭いです。 ゲノム解析に依ると、猫のDNAは猿に次いで人のそれに近いそうです。 ですので、愛情やジェラシー、不満や恐怖も、たいへんセンシティブです。 フェリウェイは、効果がある行動とない行動がありますし、フェリウェイ自体が効果がないこともよくあります。 問題行動を緩和する精神安定剤もありますが、老いた猫ちゃんにお薬を用いる懸案もあるかもしれません。 遊びや食事以外はケージ飼いして、「トイレはここ」とインプットするまでケージで生活させる方法はありますが、 16年間も自由にしていた猫ちゃんをケージ飼いするのは、かなりのストレスかと思います。 (猫のテリトリーを拡げることは簡単ですが、その逆は困難です。) ストレスは、メンタルとフィジカルの様々な病気を誘発します。 なるべくでしたら、 マーキングされたくないご主人の私物は予め片付ける マーキングされたくない場所は立ち入り禁止にする といった、猫ちゃんを阻まない方法で対策されるのが、猫ちゃんに負担のない策かと思います。 大切なのは、猫ちゃんに深い愛情で接してあげることかと思います。 猫にとって、飼い主さんは親、母親です。 親からの愛情を充分に受けていないと、猫は問題行動に走ります。 惜しみない愛情 穏やかに過ごせる生活環境 衛生的な寝床、トイレ、食器、新鮮な食餌とお水 日頃の健康チェックと毎年の健康診断 などが重要になります。 この年頃になったら、まず気をつけてあげたいのが腎不全。 高齢猫の三匹に一匹が腎不全になります。 点滴、療法食が主な対処療法で、末期になったら、点滴は毎日です。 通院で点滴か、経済的にも猫ちゃんのメンタルにも負担の少ない自宅点滴になるか、 (自宅点滴を許可しない病院があるので、今からチェックされたほうがベターです。) 飼い主さんの気力と愛情に全てがかかってきます。 マーキング行動よりつらい毎日になるかもしれません。 人も動物も、老いは必ずやってきます。 高齢者のクオリティ・オブ・ライフの維持と、手厚い介護は、人も猫も同じく求められるでしょう。 シニア猫ちゃんをいかに穏やかに余生を送らせてあげられるか、 マーキング行動だけでなく、トータルケアの目線でいたわってあげることが、とても大切と思います。 飼い主さんにも悔いがないこと、猫ちゃんが幸せな余生を送れますこと、一番よい方法が見つかりますように。
お礼
Sauce2000さま 丁寧な、そして愛に溢れた回答、ありがとうございました。 お礼が遅くなり申し訳ありません。 そうですね、全てSauce2000さんの仰る通りだと思います。 私自身もそれは深く認識していてカレ(ガムといいます)個体を出来るだけ優先して 過ごしてやれればと常々思っております。 拙宅にはガム以外にシニア♀猫15歳(ガムと昔から同居)と震災後にうちの子になった推定2歳半の♀猫がいます。 (当方茨城県在住です) 子供の頃から猫や犬と暮らしてきた私は猫に関してはどうも♀の方が自立心が強いように思えます。 なので15歳猫(ジャムといいます)も2歳半猫(ちびこといいます)も余り手がかからず、 主人もそういった意味でもその二匹の方が愛しいと感じるようです。 ガムとジャムは前夫との間で飼い始め、ガムの母猫は私の実家にいるスコティの純血種。 たまに会うともう殆ど耳が聞こえないらしく、ガムにも間もなく訪れる老いを感じます。 (母猫も家の中と外出入り自由です) 前夫ともめだして前夫が家を出てたまに私物を取りに帰ってくるようになった時も ガムは実に男らしい行動を私に見せてくれました。 それは、とにかく前夫に向かって鳴き続ける。 「なにしてるんだ、どこにいってるんだ、ボクたちをおいてどうするつもりだ」と 前夫が部屋を出ていくまで足元にまとわりついて顔を見上げて訴え続けてくれました。 今の主人との間に、5年前44歳で身ごもった私の初めての妊娠を教えてくれたのもガムでした。 後にも先にもそれ一度きり、ガムがある日横になっていた私のお腹の上で丸くなったのです。 (普段は主人と私の間に横に入って同じ布団で寝る) もしやと思い病院に行ったら 懐妊していました。 そんな風に、ガムはとても私にとって近い存在です。 産まれてきた息子と私の関係にも出来るだけヤキモチを焼かないようにと頑張っているように見える時期もありました。 今の人間にとって困った行動は、全てそんなカレの自己主張なんだと認識しています。 これからはまず、ガムとスキンシップで絡む時間を出来るだけ増やしていきます。 そして腎症の検査も行うようにしてみます。 病気から来る頻尿という可能性もありますものね。 ちびこ狙いでやって来る野良と対決して 全戦全敗のガム。 でも、私個人は猫らしい自由な環境の中で老いていけるようになった事を嬉しく思ってもいます。 なので、ケージ飼いを避けるためにも 色々と善処するよう頑張ってみます。 人間にも、猫にも 嫌悪感と不自由さの少ない日常を目指して。 Sauce2000さんの目に留めて頂けたこと、本当に救われました。 何とかなるような気がします。 またまた長文ですが、読んで頂きありがとうございました。 取り急ぎ 御礼まで。