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脚本と小説の違い
映画サークルに入ったばかりの者です。 映画の脚本を初めてwordで書いてみたのですが 小説みたいと言われてしまいました。 脚本と小説の違いって何なんでしょうか? セリフは「」で入れ、 心情は()で入れ、シーンの説明も入れました。 どうするべきでしょう? 一応サークルの先輩を見本に書いたんですが、どうしていいかわかりません。 お願いします。
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シナリオのつもりで書いたのに、ぜんせんそうなっていない。 けっこうあることで、シナリオの公募や映画会社へ持ち込まれるシナリオなんかにもそういったものがあります。 先輩のものはたぶん見本としては適していないと思います。 ちょっとした小説は誰でも書けます(巧いヘタは別としてですけど)。どうしてかというと、国語の勉強をはじめ、小説をまったく読んだことのない人はいないからです。 これに対してシナリオは読んだことないのが普通ですよね。となると、書け無くって当たり前で、書いている本人は”そのつもり”でもシナリオの形式なっていない、ということが多々あるわけです。 まずシナリオでは映像化を前提にしていることもあり、時間と場所、誰が何をやっているのかをはっきりさせないといけません。 この回答を書いている状態をシナリオにしてみるとこうなります。 ●書斎(朝) 本やDVDなどが書棚からあふれ出すばかりに雑然と並んでいる室内。 A(ボクのことです)が机に座りコンピュータに向かってキーボードを打っている。 カーテンの隙間から見える電線にはスズメが数羽とまり、さえずっている。 A、打つ手を止めて、ふと窓外を見る。 窓外の道路には犬の散歩の老人の姿。 A、座ったまま体をねじり真後ろにある壁掛け時計を見ると、7時を回っている。 A「母さん、何かあっさりしたものを作ってもらえませんか?」 奥の方から「はぁ~い」という声が返ってくる。 A、大きく伸びをするとコンピュータの電源を落とし、のっそりとした足取りで部屋を出 て行く。 てなところで、徹夜仕事をしていたAが、老人の散歩でとっくに夜が明けていることに 気が付き、急に疲れを覚え、何か食って寝よう、という感じが出てませんか? 心情はモノローグという形で入れることも出来るのですが、映画は”映像で見せる”のが正しい方法のため、あまりやりません。 モノローグを使うと、そのモノローグを使っている一人称的なアプローチになってしまいます。 シナリオは、場所、朝/日中/夜などの時間、人物の動きとセリフ、情景描写などから成り立っています。●●は思った。●●はと考えたとか、そういったのはありません。映像として写せませんから。 ripslyme0632さんがお好きな映画があれば、その映画のシナリオを読んでみることをお勧めします。 映画のシナリオは手に入りにくいので、昨今のTVドラマでもいいです。 シナリオを読んでから、そのドラマを見ると、なお勉強になるはずです。 映人社という会社が最新ドラマのシナリオを常時紹介しています。中規模の書店にはこの会社が発行する「月刊ドラマ」という雑誌が置いてあると思いますので、参考にされてはどうでしょうか? 日本映画の名作だったら、図書館でシナリオ協会が発行している「年鑑代表シナリオ」を探してみてください。 http://eijinsha.co.jp/ http://www.scenario.or.jp/nenkan.html
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- moonpaper
- ベストアンサー率53% (7/13)
書式体裁の細かいところは個人で微妙な違いがあるらしいです。 参考URLに、「公募だと大体こんな体裁だよ」というのが載ってます。 脚本は、柱・ト書き・セリフで構成するんだそうです。 脚本を利用する人は「作る側」なので、文章は簡潔に済ませます。 会話文の頭に文字を入れて、誰のセリフか分かるようにするのが特徴的ですね。 「映画を作る人たちへの説明」が目的なのだと思います。 小説は、会話文と地の文で作られます。 読者に、シーンを味わい深く伝えるために、地の文を表現豊かに書く必要があります。 簡単な物事でもただの説明になってしまわないように、読み手の感性を刺激するように「作文」する必要があるでしょう。 脚本も、賞に応募する場合はより魅力的に伝わるための文章力は必要になるかもしれません。 なんにしても小説よりも、「効率的に情報を伝える」ことが求められそうです。
- jasko
- ベストアンサー率24% (478/1966)
脚本は場所と最低限の人物の動き、セリフがあればよいのです。 心情を()で表現するのもやめるべきです。 描写が主観的、説明的になっていては駄目です。 まずは、その辺に注意して、余計なものを切り捨てましょう。
- tiltilmitil
- ベストアンサー率22% (1871/8250)
シナリオには「心情」は「入れてはならない」ということです。比喩を使うのもダメ。 簡単に言うと「小説」は完成品であるが「シナリオ」は設計図。それをもとにどのように映像作品として完成品にするかは監督や演技者の仕事。逆に映像化するために必要な情報は入っていなくてはならない。 http://script.novelgakuen.com/mae.html
- fujic-1990
- ベストアンサー率55% (4505/8062)
基本的に、小説は細かい情景なども記載しますが、脚本の場合、どうしても譲れない範囲のことを「ト書き」でぶっきらぼうな書き方で書きます。 「漆黒の闇。草原。風が吹いている」 的な程度ですね。それも、あとでドラマの展開に必要な場合です。 それ以外の、細かい情景や動き、表情などは監督や俳優に任されます。 心情などは、監督や俳優などのプロが台詞からわかるように「台詞で表す」のが原則と思います。 質問者さんがどんな脚本を書かれたのか、現物を見ていないのでなんとも言えませんが、あまりに心情など書かないほうがいいのではないでしょうか。 ちまたに、実際に使われた脚本をそのまま書いた本がたくさん売られています。 例えば、「十二国記」というアニメの場合、元になった小説(小野不由美著)もアニメ脚本集(シリーズの一部)も文庫本で出ていますし、文庫版よりちょっと大きめのアニメガイド(作画資料その他)も出ていますので、読み比べれば違いが丸わかりになると思います。
お礼
とても具体的で参考になりました。 ありがとうございました!