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神風特攻隊の出撃

 出撃する者の条件として、・親一人、子一人は不可・妻帯者は不可・長男は不可 という条件がありました。 しかし、最初に出撃した関大尉は出撃できる条件は満たしていませんでした。 中には、志願したのに妻子がいるので、受理されなかった方もいたようです。  HPや書籍を読んでみたのですが、関大尉が選ばれた理由がよく判りませんでした。 その辺の相等がわかる方教えて下さい。  (「愛児への便り」の植村大尉も条件は満たしていなかったと思います。) 条件というのは、建て前だったのでしょうか。

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回答No.2

私も記憶なので自信無しですが、特攻隊は士官は指名制であり、下士官は形としては志願制で、但し長男、妻帯者を除くという条件があったと思います。 ただし下士官についてもベテラン搭乗員は、指導や新人教育に優先的にまわされ、実際に特攻に出撃したのは経験の少ない新兵が多かったと聞いています。 また士官についても「特攻には海軍兵学校出身はほとんど選ばれず、予備学生ばかり選ばれて兵学校出身は時々おまじないのように混ぜられる。海兵出身者は勇気がありすぎて特攻にはもったいないのだろう」という言葉を聞いた事があります。海兵の立場から見た一方的な言葉だと思います。 さて敷島隊の話ですが、大西中将より体当たり攻撃の指示を受けた第二〇一航空隊には、分隊長として3名の大尉(兵学校出身)がいました。その内2名は戦闘機乗りで、関行男大尉は艦爆(急降下爆撃機)出身でした。 関大尉が特攻隊指揮官として選ばれたのは、特攻は重要な作戦であるため体面上指揮官は海軍の主流(エリート)である兵学校出身である必要があったこと、また特攻を確実に成功させるため、急降下に慣れた艦爆出身者を選んだという説があります。関大尉は特攻第1号のように報道されましたが、実際の第1号は大和隊隊長の予備学生出身の中尉の可能性もあり(出撃して未帰還)、敷島隊攻撃の当日も、先に菊水隊、朝日隊がアメリカ護衛空母に突入しています。 当時関大尉が所属していた第二〇一航空隊は戦闘機部隊であり、台南空より関大尉が着任した時に艦爆出身の関大尉をどう使うのか疑問を持った将校もいたという話もあり、特攻の計画はだいぶ前から進んでいた可能性もあります。 関大尉自身は、艦隊勤務で空襲を受けた経験はあるものの空戦経験はなく、艦爆出身というだけで選ばれたとすると痛ましくやりきれないものを感じます。 参考文献 「日本海軍 戦場の教訓」半藤一利 秦郁彦 横山恵一 PHP文庫 「ゼロ戦20番勝負」秦郁彦 木山弦 PHP文庫

mimity
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 わりやすく説明いただいたので、私にも理解することが出来ました。 参考文献として挙げていただいた本を読んでみたいと思います。 私は小林よしのりさんの『戦争論』を読んで特攻隊について興味を持ちました。私が読んだ本は関大尉がクローズアップされたものが多かったので、特に彼に興味を持ちました。 近々靖国神社にも出かけてみようと思っています。

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回答No.1

記憶モードで申し訳ありませんが。。。 長男云々を除くとされていたのは下士官であって、少尉以上の士官には規定は無かったはずです。 また、艦爆出身の関大尉が敷島隊の指揮官に選ばれた理由についてはいろいろ憶測はありますが。。。 当時、海軍は反跳爆撃(スキップ・ボミング)という新爆撃法を実用しようとしていました。 この爆撃法は、爆弾を海面に跳ねさせて敵艦に命中させるといったもので、熟練者でなくとも命中率が高い攻撃法とされていました。海軍は従来の艦爆(99式、彗星など)よりも足の速い零戦に250k爆弾を抱かせての反跳爆撃法を研究し、実用の目途が立った後、南方の島々へ艦爆搭乗員が現地の零戦搭乗員へ爆撃法を教えるため派遣されてゆきました。関行雄がフィリピンへ派遣されたのもこのころです。 こうして反跳爆撃の実戦準備は一応整いましたが、当時の米海軍ではVT信管の高射砲が配備され始め、高速の零戦でも敵艦への接近は難しい状況となっていました。特に反跳爆撃は敵艦に数百メートルまで近接して爆撃する必要があったため成功の見込みは乏しく、また、一航艦長官・大西瀧次郎中将も反跳爆撃の効果に懐疑的であったため、体当たり攻撃に取って代わられました。 関大尉は反跳爆撃が中止されて、マバラカット基地では浮いた存在となってしまいます。 一航艦司令部としては戦力外の関大尉が最も指名しやすかったといえると思います。

mimity
質問者

お礼

 詳しく教えていただいて、ありがとうございました。 特攻隊について何冊か読んでみたのですが、回答下さった内容が書いてある本には、まだ出会っていません。  関大尉については、残されたお母様と奥様のこと、出撃命令に対して少し躊躇した様子が書かれた本を読みました。なので、誰かの策略だったのか?と疑問に思っていました。 これからもう少し本を読んでみたいと思います。