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4色定理はなぜグラフ理論で証明できないのでしょうか
4色定理についてですが、引っかかるところがあります。 現在はコンピュータで量的な証明がなされていると聞きますが、グラフ理論で証明されたという話は聞きません。 私の中ではグラフ理論で簡単に説明できるのではないかな、という甘い考えがあります(内容は下記に記載しました)。 ただ、こうした考えは以前もたくさんあって否定されているのだと思います。そこで何が悪いのかを教えて頂きたいのです。 納得できる回答が無かった場合は、私は私の考えが正しいんじゃないかと思っているので、私の胸の内で「私の考えで正しいのだ」と自己完結しようと思います。 この質問の内容は、「下記のようなグラフ理論の考え方で5色の塗りわけは無理=4色の塗りわけで事足りるので、二次元における地図の塗りわけは4色が最大値であり、4色でことたりる」ということの説明ではどこか不足があるのだろう、その不備を教えて頂ければ、というのが論旨となります。 内容は極めて簡単なのですが、文章が少々難しくなってしまいました。ですが、どなたかお付き合い頂ける方、この論旨の問題点をご存知の方、あるいは少しでもこうではないかとおっしゃって頂ける方がいらっしゃいましたら教えて下さい。 尚、万が一の可能性として「こりゃ世紀の大発見也」みたいなこともあるかもしれませんが(とは言いつつも全く期待してません。まあ、今この文章を書きながら自分自身に笑っていますが)、賛同頂ける方、欠点は無い、と言う方もいらっしゃいましたら教えて下さい。 しかし私自身モヤモヤしているのも事実なので、これが正しいのか穴があるのかを教えて頂きたいのです。 <序論> 例えば、二次元平面に描かれた任意数のノードとエッジで観察するとき、地図でのいわゆる4色定理の観点から見ると、ノードが国、エッジが国境になります。 もともと4色問題の根源は、地図での色塗りの組み合わせにおいて、本当に必要な色の数として4色が最大値なのか、5色必要なパターンは無いのか、という点が論点であると私は考えています。 つまり、これをグラフ理論から見れば、 ・塗りわけが必要なのは、ノードがエッジによって接続されているケース であり、4色が必要なものは ・4つのノードが「全て」4つともエッジによって接続されているケース を想定するものです。 そして5色が必要なものは ・5つのノードが「全て」5つともエッジによって接続されているケース を想定し、これが存在しないことを証明すれば、塗りわけの最大色数は4ということになります。 <前提などの説明> まず根源的な前提として、エッジを延ばすことのできる条件とはなんでしょうか? それはノード間において遮蔽物が無いことです。遮蔽物が無いという状況はどんな状況でしょうか。 逆に言えば遮蔽物とは何か、ということなのですが、この地図塗りわけの問題をグラフ理論に適用すると、閉路グラフの「内部」にノードAを一つプロットし、「外部」にノードBをプロットします。 今回は地図塗りわけの問題をグラフ問題に展開していますので、エッジ間の交差はありません。 ですので、閉路グラフの内と外にプロットされているノードAとBは直接エッジで接続することはできない、というのが前提となります。 三次元での考えではこれらは無視できるのですが、今回は地図塗りわけがお題となるので、二次元平面上での問題となります。 <本論> 序文にも書きましたが、 ・5つのノードが「全て」5つともエッジによって接続されているケース を想定し、これが存在しないことを証明すれば、塗りわけの最大色数は4ということになります。 まず一つずつ考えて生きます。 1.2つのノードの場合 →存在するノードが互いに全てエッジによって接続されている。 ○-○を想像して頂ければOKです。 この場合2色必要になります。 2.3つのノードの場合 →存在するノードが互いに全てエッジによって接続されている。 正三角形の頂点に○をくっつけた図を想像して頂ければOKです。 この場合3色必要になります。 3.4つのノードの場合 →存在するノードが互いに全てエッジによって接続されている。 正三角形の頂点に○をくっつけて、その中央に○を描き、 それらが全て互いに接続されている図を想像して頂ければOKです。 4つのノードが互いに全てエッジによって接続されているケースはトポロジー的に必ずこのようになると思います。 この場合4色必要になります。 4.5つのノードの場合 さて、それでは5つのノードが互いに全てエッジで接続されるケースを考えてみましょう。 実は上記3.「4つのノードの場合」で閉路グラフが構成されており、どこに5つ目のノードをプロットしようとも、その閉路の中の全てのノードにエッジを届かせることはできません。 ここでは前提として頂点A、B、Cからなる正三角形と、その中央に位置する点D、そしてこれらの点をノードとし、全て互いにエッジで接続しあったグラフを用います。 そして5つ目の点Eを任意の位置にプロットし、ノードのABCDEが5つ全て互いにエッジで接続できたなら、地図の塗りわけとして5色必要、こうしたモデルがグラフでできないと証明できたなら5つは必要でなく、地図の塗りわけとしての最大必要色数は4色ということになります。 点Eを置く位置としてはグラフ図中の任意の位置となりますが、これを分類すると (1)三角形ABCの外に点Eを置く場合 (2)三角形ABDの内側に点Eを置く場合 (3)三角形ACDの内側に点Eを置く場合 (4)三角形BCDの内側に点Eを置く場合 の4種に分けられると思います。 これを一つずつ見ていきましょう。 (1)三角形ABCの外に点Eを置く場合 点Eは、三角形ABCに構成される閉塞グラフの内側にある点Dにエッジが届かない。 よって点Eのこの位置のプロットでは、ノードのABCDEが5つ全て互いにエッジで接続できない。 (2)三角形ABDの内側に点Eを置く場合 点Eは、三角形ABDに構成される閉塞グラフの外側にある点Cにエッジが届かない。 よって点Eのこの位置のプロットでは、ノードのABCDEが5つ全て互いにエッジで接続できない。 (3)三角形ACDの内側に点Eを置く場合 点Eは、三角形ACDに構成される閉塞グラフの外側にある点Bにエッジが届かない。 よって点Eのこの位置のプロットでは、ノードのABCDEが5つ全て互いにエッジで接続できない。 (4)三角形BCDの内側に点Eを置く場合 点Eは、三角形BCDに構成される閉塞グラフの外側にある点Aにエッジが届かない。 よって点Eのこの位置のプロットでは、ノードのABCDEが5つ全て互いにエッジで接続できない。 以上のことからノードのABCDEが5つ全て互いにエッジで接続できるグラフは存在しない。よって地図塗りわけに対しての必要な最大の色数は4色である。 尚、数学的哲理的考察としては、任意ノード数で、互いに全てのノードをエッジで接続するケースを考えた場合、三つのノードで閉路グラフが形成され、四つ目のノードで「その閉路グラフの内側か外側に」プロットされてしまう。更に上記の例で言えばこの四つ目のノード自体をプロットすることにより、閉路グラフがABC、ABD、ACD、BCDと四つ形成されてしまう。そしてそこから追加のノード点Eをどこに打とうとも、閉路グラフの内側に点Eを打てばその外側に、閉路グラフの外側に点Eを打てばその内側に、自分とは異なるノードが存在するので、点Eからそこのノードに到達するエッジを延ばすことはできない。 となります。 実は、数年前もここで同じような質問をさせて頂いたことはあります。ただ、その時に納得できたように思われたのですが、やはり何か私の心の中でモヤモヤしているものがあったので、再度の質問をさせて頂くことにしました。 どなたかご教授頂ける方がいらっしゃいましたら、宜しくお願い致します。
お礼
再度の回答ありがとうございます。 さて、私の頭は「命題の修辞レトリックがよく分からないからもう納得しちゃえよ」とギブアップ宣言の旗を揚げそうになっているのですが、いやいやここはきちんとチャレンジして行こうと思います。 申し訳ありませんが、お付き合いのほど宜しくお願いします。 > 実際に4色定理は証明されているわけですから、そんな例は存在しないでしょう。 > (もし存在したら定理が間違っていることになってしまう) 了解です。 若干補足する必要がありますが、私としましては「4色定理があるので、この問題は解決したんだね」というスタンスを取っていません。アメリカでの量的な解で解決がはかられたなら、グラフ理論での哲理的解決もできるだろう、それがなされていないのでやってみたいが、ひょっとしたら私の考えと同じ考えをしていた人がいて、どこかでNGになっているかもしれない。どこがNGなのかを知りたいというのがこの質問の趣旨です。 解や結論ありきで論じたいのではなく、哲理的な考えとして普遍的に通用するか否かの思考にチャレンジしたいのです。 そして心の奥底に、「願わくば『4色問題』における解を量的解ではなく、グラフにおける理論的解によって到達したい」という願望が恥ずかしながら少しだけあります。 宜しくお願いします。 さて、 >5つの国が全て互いに同時に接しているケースが存在しないのは誰にも異論はないと思います。 これはOKなのですね。 しかし、 >ある地図があって、どの5つの国を見ても5つの国が全て互いに同時に接しているケースはない。 >この地図は4色で塗り分けられるか。 > >としたとき、5色必要な地図が存在しないとどうして言い切れるでしょうか? 回答を読んで私なりに整理したのですが、 ・私の説明したものはあくまでノードが最高で5つという限定された局所的な理論である。 これはこれで正しい。 ・しかし、Nの数が5よりも十分に大きいN個のノードを用意し、そこにランダムにエッジで接続した巨大なグラフを考えたとき、その中の組み合わせにおいて「5つのノードが全て互いに接続しあっている部分が存在しない」=「5色必要な地図が存在しない」という証明にはなりえない。 というように読めましたが合っていますでしょうか。 つまりは私が書いた5個のノードだけではなく、巨大なグラフにおいてはその辺縁系までもが相互作用しあって最終的に「5つのノードが全て接続しうるようなケースが存在しない」という証明たりえていない、というように理解しましたが、合っていますでしょうか。 しかし、まだ疑問に思います。 塗りわけというのは、国と国が国境を接しているとき、その同時接続数のケースが塗りわけの数になります。今回の場合で言うと、グラフに展開できるということです。 グラフに展開できるということは、仮に巨大なグラフがあって互いに5つ同時に接続しているノード群が見つけられなければ証明完了ということになり、それは巨大ノード群Nからサンプルのノード群nを抽出しても結果は一緒ではないでしょうか。 仮に相互作用して最終的に5つのノードが全て互いに接続しあっているノード群が見つかったとしましょう。しかし、これらはエッジが交差可能なグラフ群ではなく、あくまでエッジが交差不可であるグラフ群からの抽出でありますので、そのノードの抽出数は互いに隣接し合う5つのノードだけで良いはずです。 接続しあうノードが回りまわって最終的に5色必要になる可能性が捨てきれないという考えも簡単に思いつきはするのですが、ただ、それも二次元平面状に展開し、エッジが交差しない条件でのグラフの展開から見れば、5色必要という理論は直接的に隣接していなければなりません。エッジが交差可能であったり、あるいは3以上のn次元だったり、トーラスであったりすればこれも考慮しなければならないと思うのですが、今回は「二次元平面状に展開し、エッジが交差しない」という条件が付与されます。即ちn色での塗りわけが必要というのは巨大グラフからのノードサンプル抽出であっても、n個の同時「隣接」が必要なのであり、巨大グラフ全体での相互作用を考えなくとも、サンプルを抽出した後の考察で事足りると思うのです。 この考え方はどの辺がダメなのでしょうか?