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スパイダーシルクについて
昨今、米国の科学者が(それより日本の科学者が早くみつけたはずだが) 蚕になんらかの遺伝的な処置をして 蜘蛛と似たような糸を作り出すことに成功したと聞きました。 しかし、完璧に蜘蛛の糸の強度を持つようではなく クモの糸の成分を約10%含有ほどで(もしかしたらもっと少ないのかもしれない) 未だ、50パーセントに至らないと聞きました。 そこで質問なのですが、 日本の中垣教授は蚕の卵に蜘蛛の造網遺伝子を組み込んだそうですが 米国の科学者はどのようにして蚕に蜘蛛の糸を吐かせたのでしょうか また、蜘蛛の近縁の種(鋏角亜門かもっと幅広く節足動物内)と蚕の近縁の種の遺伝子交配では作れないのでしょうか。 また、これから、蜘蛛の糸の成分を上げようとするのを阻止する因子があれば知りたいです。 以上3点の回答宜しくお願いします。
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- suiran2
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「米国で蚕に蜘蛛の糸を吐かせた」と言ったニュースは知りませんが,各国は様々な動植物に遺伝子を導入してスパイダーシルクを作らせようと研究していることは事実です。アメリカは,遺伝子導入しましたほ乳類の細胞を培養し,スパイダーシルクを取り出すことに成功していますし,ドイツ等のヨーロッパでは,タバコやジャガイモ等の作物に遺伝子導入しましてスパイダーシルクを取り出すことに成功しています。ただし,効率は極めて悪いようですが… スパイダーシルクタンパク質合成の開発目的が,欧米では防弾人工皮膚や軍用車両の装甲等の軍用です。欧米の兵員輸送車等の軽量軍用車両は,現在はケブラー繊維を利用した防弾装甲が施されていますが,ケブラーをスパイダーシルクに置き換えますと軽くてケブラーの3倍程度装甲が強化されます。また,スパイダーシルクの人工皮膚ならば重い防弾チョッキよりも軽く,さらに全身を保護できます。 欧米は,そのような開発目的ですから純粋なスパイダーシルクが工業的に多量に欲しいわけで,シルクのような繊維であることにこだわりはありません。むしろナイロンのように,繊維にしたりフイルムにしたりと色々と加工が出来るものを求めています。何処まで開発が進んでいるのかは,軍事機密ですからほとんど表に出てくることはありません。米国は,ほ乳類の細胞は浮遊培養が出来ませんので,工業化しやすい昆虫の浮遊培養できる細胞で研究しているのではと推測している人もいます。